【水谷加奈の劇場型恋愛体質】ただの酔っ払いですから……

文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「水谷加奈の劇場型恋愛体質」。
アナウンス部長・水谷アナが、日々の生活で感じたことを心のままに綴っていく。

―4月19日(金)配信分―

某温泉ホテルの夕食会場にて。ビュッフェスタイルで飲み放題という御機嫌なシステム。
まずは生ビールを1杯。そのあとは生ハムやマリネをいただきながら白ワインを楽しんでおりました。
とてもサービスが行き届いていて、ワインが少なくなるとすぐにスタッフがワインボトルを手に
「お注ぎしましょうか?」
と笑顔でやってきてくれます。ありがたいけど飲み放題が申し訳ないくらい。
白を3杯いただいてよい心持ちになったところで、また「どうぞ」と向こうから注ぎに来てくれました。
そんなに酔わせてど~するの?と、良い心持ちになりながら4杯目を半分ほど飲んだところで男性スタッフが慌ててやってきたのです。
「お客さま。申し訳ありません。実は先ほど白を飲まれていたグラスにロゼをお注ぎしてしまったようで……」
あら!え?ふーむ。言われてみたら白……というか少し色づいているような……。
「あ。わからなかったくらいですから全然いいですよ」
「そうですか。失礼いたしました。グラスはいかがいたしましょうか。今すぐ新しいものをお持ちしますので」
「いやいや、このままで大丈夫ですよ。わざわざスミマセン」
白なのかロゼなのか白とロゼが混ざったものなのかもわからないようなただの酔っぱらいに対しても
こうしてきちんと対応してくれるなんて。
この温泉ホテル、また利用したくなりました。感謝。

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