三月のパンタシア「愛について語ることが出来た」ニューシングル『スノーノワール』に込めた想い!

声優の安元洋貴と白石晴香がパーソナリティ!週替わりで登場するゲストとのトーク!
リスナーのみなさんからのリクエストを中心に集計したアニメ、ゲーム、声優、特撮に関するナンバーのオリジナルチャートを発表していく1時間のミュージックプログラム、
「A&Gメディアステーション FUN MORE TUNE」!
5月18日のゲストは三月のパンタシアのボーカル・みあさん!
ニューシングル『スノーノワール』について伺いました。

『スノーノワール』はTVアニメ「魔法科高校の劣等生」“スティープルチェース編”エンディングテーマ。作詞・作曲・編曲は4人組ロックバンド・NEEのくぅさんが担当しています。「タイアップが決まってどういう曲を制作して、一緒に作品を盛り上げられるかなと考えました。アニメスタッフのみなさんからは、ヒロインの司波深雪の心情を歌って欲しいというものと、優等生として存在している深雪の感情が抑えきれずに爆発するので、はみ出してしまったダークな感情を楽曲にしてもらいたいというオーダーがありました。そういうダークさや不穏さみたいなものを音にしようと考えた時に、自分の中で流れたのがNEEの楽曲だったので、お声がけさせてもらいました」

歌詞は、みあさんとNEEのくぅさんと共作で書かれています。「デモを作る前にオンラインで打ち合わせしました。原作をお互いに読み込む中で“私はこういう印象”とか“こういう部分を楽曲にしたい!歌詞の中にはこのフレーズを入れたい”みたいなことを伝えて、それをもとに最初にくぅさんがデモを4曲ぐらい作ってくださって。全部違って、どれも好きだったんですけど、アニメのエンディングとして流れるならこの曲がいいかなということで今の形になったんです。デモの時点で仮の歌詞が入っていて、三月のパンタシアとして伝えたい思いや、深雪の心情に寄り添った感情をメールベースでやり取りしながら書き加えていきました」

レコーディングではどんなことを意識しながら歌われたのでしょうか?「クールさ、不穏さ、ダークさみたいなものを聴いてもらいたい楽曲なので、歌い方もそういう部分を意識しました。アニメは1番だけ流れるんですけど2番以降はラップっぽい歌詞もあったり、かなりエッジの聞いた曲になっていて、なるべく言葉の鋭さみたいな部分が際立つようにレコーディングしました。サビは結構キーが高くて自分の声質的にキーが上がると抜けが良すぎて可愛い響きになってしまうところがあって。何度もテイク重ねながら、ようやくかっこよく歌えたかもと思いました」

MVも、みあさんのこだわりが詰まっています「MVに関してはイラストレーターさんに発注する段階で“こういうイラストにして欲しい。ポーズはこういうのがいい”というお話させてもらうことがあります。今回に関しては“こういうイラストがいい”とハッキリお伝えさせてもらいました。ダークで大人びた、怪しげな表情も見られて、凄くかっこいいミュージックビデオになったと思っています」

5月15日に配信スタートした新曲『僕らの幸福論』は、現在公開中の映画「ハピネス」の主題歌です。「高校生のカップルの物語で、主人公の彼女が余命1週間と宣告されてしまって、その1週間をどう過ごすかが描かれている作品です。死へ向かっていく恐れ、やるせなさも描かれつつ、生きること、生まれてきた意味、希望が浮かび上がってくる作品だと思ったので、切なさよりも希望を楽曲にしたい、幸福感を感じられる作品にしようと思って制作しました。自分にとっての幸福や愛ってなんだろうみたいなことを問いかける楽曲にもなってるのかなと思ってます」

みあさんの好きな3月と、空想という言葉のラテン語から名付けた三月のパンタシア。ニューシングル『スノーノワール』、そして『僕らの幸福論』は三月のパンタシアにとってどんな作品になったのでしょうか?
「『スノーノワール』は愛情が強すぎて歪んでしまった少女の感情、『僕らの幸福論』は初めて愛を知ったピュアな感情が描かれていて、愛について語ることが出来たシングルになったと思っています」

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不便に声を上げることで社会も変えられる?

ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティーを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日~金曜日15時30分~17時)、5月22日の放送に毎日新聞論説委員の小倉孝保が登場。オランダのアムステルダムで起きたという「トイレ騒動」をもとに、「身近な不便に声を上げよう」というテーマで語った。

小倉孝保「日本人はあまり知らない話だと思うんですけど、オランダではここ10年ほど話題になっているんです。今年、アムステルダム市が特に女性に向けて『公衆トイレを整備します。数億円かけて』という話が飛び込んできた。トイレを整備する、というのがけっこう、国際的なニュースになっていたんです。それで調べると、ある女の人が不便を感じて一声上げたことで、この運動につながった、というおもしろい話です」

鈴木敏夫(文化放送解説委員)「事件は2015年、ある日の深夜に起きました。オランダの首都・アムステルダムで、大学生のヘールテ・ピーニングさんという方が、バーへ行き、お酒を飲み、家に帰ろうと歩いていたら、トイレがない。次のトイレまで2キロ。もう我慢できない、と路地で小用を足した。運の悪いことに警察官に見つかり、罰金140ユーロを課せられた。しかしピーニングさんは『やむをえなかったんだ』と。市内に男性用トイレは35基もあるのに女性用は3基しかなかったからだ、と。トイレの数における性差別で怒りに震えた。ピーニングさんは罰金を払うことを拒否して検察に起訴する、という展開に」

長野智子「戦いますね!」

小倉「そうなんです。バーも閉まっているような状況で、小用がしたくなった。その日は彼女、『あ、すみません』みたいな感じで終わったんですけど、次の日に朝起きると、怒りが湧いてきた。すぐ近くに男性用トイレはあったから、男性だったら罰金は科せられなかった。調べてみたら男性用は35基あるのに女性用は少ないと。それで罰金を払わずに放っておいた。2年後に起訴されて裁判になる。彼女は結局、負けるんです」

長野「はあ……」

小倉「でも裁判官が判決の中で『男性トイレなら、快適ではないけど不可能ではないでしょう?』と言ってしまった。そこからオランダのあちこちの女性たちが、男性用のトイレで女性が小用をするのがいかに難しいか、というのをSNSに上げたんです」

鈴木「いろいろと体勢を……写真を上げて」

小倉「体をねじって。どうやってできるんだ、こんなおかしな裁判官の判決あるか、ということで、運動がワッと盛り上がったんです。恐らくアムステルダムでも、男性が『その辺でする』という問題があったようで、男性が立ってするだけのトイレはあちこちに整備されていたんです」

長野「それにしても少なすぎますね」

小倉「あまりにも少ない。それで彼女は自分の体験をもとに、これっておかしいんじゃないか、男性と女性の差別じゃないか、という話で。支持者が集まってきて、結局、アムステルダム市も『そうだな、正当だ』と認める。アムステルダム市以外の女性の議員たちも『差別じゃないの』と運動してくれる。結局、裁判には負けたけど、アムステルダム市が予算をつけて、女性用の公衆トイレを設置することにした。すると新しいトイレを設置するから、車いすの人用のトイレもできる。車いすでトイレするのも相当不便を感じていたでしょうね。でもこの女性が声を上げてくれたことで、車いすの人たちの不便にも気づくことになった」

長野「これってよく言われることで。自動車のシートベルトとかもそうですけど、女性があまりに『女性向きがない』と言って入ったことで、男性で不自由している人の開発も進んだ。農作の耕運機も女性用をつくったら、力のなかった高齢者の方も使えるようになった。あるんですよね、そういう広がりが。これもその一環ですね」

小倉「今回はアムステルダム市に女性用や障害者用トイレが設置される、増設される、というだけの話じゃない。彼女がまずデータをそろえた。アムステルダム市に男性用がいくつ、女性用がいくつ、という。それと女性たちの運動が、非常にユーモアを交えてやったんです。SNSで動画や写真をアップするとき『こんな形で小用は足せないわよ』と、男性を巻き込んでそりゃそうだよな、という雰囲気をつくっていった、ということなんです」

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