国民民主党の躍進、玉木代表の努力は「会いに行くアイドル」のようだった?

ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日~金曜日15時30分~17時)、10月30日の放送にノンフィクション作家の常井健一が出演した。10月27日の「文化放送衆議院選挙開票スペシャル~みんなのホンネ~」で解説役を務めた常井が、衆院選の結果について語った。

常井健一「国民民主が躍進(議席4倍増)したのはなぜなのか、代表の玉木雄一郎とは何者なのか。比例代表の投票先で見ると国民民主党は20、30代が一番人気。若者の世界では自民党や立憲民主党をしのぐ第一党となりました」

長野智子「はい」

常井「戦略も大きく、巷では『ネットをうまく使ったから若年層に届いた』とよくいわれます。でもそんな単純なことではない、という話をします。玉木さんには4年にわたる他党の研究と地道な試行錯誤があったんです」

長野「ほう」

常井「選挙戦最終日の夜、横浜駅前での街頭演説を見てきました。20~40代の男性が中心、大盛況でビックリしました。国民民主党ってずっと政党支持率1%だった政党ですよ。衆議院議員も7人しかいないと。いちばん驚いていたのは玉木代表です。演説の中で『もしかして皆さん、見にくるところ間違っていません?』と」

鈴木敏夫(文化放送解説委員)「言っていましたね」

常井「冗談も言いながら、『やっと国民民主党を見つけてくれましたね』と手応えを口にしたのがとても印象的でした。玉木さんは2009年の民主党政権のとき初当選したんです。じつは私、無名時代の玉木さんを毎日のように取材していた時期があって」

長野「へえ~!」

常井「スタッフもよく知っていて。そのあと私が小泉進次郎さんやれいわ新選組の研究をしていたこともあり、そのときスタッフから『どうすれば街頭演説が盛り上がるのか教えてくれ』と。国民民主は貪欲に他党の手法を学んで、なりふりかまわず取り入れてきました」

長野「そうなんですか!」

常井「たとえばれいわとの共通点、学んだところは、どぶ板選挙のように街頭演説を続ける、ということ。国民民主は自民や立憲と違って、玉木さんが国会の中で逆立ちしてもニュースにならない。だから自分から街頭に出て声を聴いてもらう。会いに行けるアイドルではなく、自分から会いに行かないといけない。山本太郎さんが同じようなことをしているんですけど、演説で終わりではなく」

鈴木「ええ」

常井「握手をする、撮影会を行う、地下アイドルの熱伝導みたいな世界です。熱くなってくれた聴衆に『SNSで拡散して』とお願いし、やってもらう。ここで初めてネットの効果が出てくるわけです。アイドルの地方巡業みたいな努力を、今回に至るまでれいわの山本さんは5年、倣って玉木さんは4年も続けてきたんですね」

長野「その成果がいま出たと」

常井「れいわも国民民主もネット中継していますけど、玉木さんの場合、街頭演説以外にもコンテンツを増やしている。国民民主は玉木さん以外にも幹事長の榛葉(賀津也)さん、参議院議員の伊藤孝恵さんというネット上で人気の人がいて。バラエティに富んだアイドルユニットを形成したと」

長野「なるほど(笑)」

常井「れいわと国民民主、どちらも議席を増やしましたけど、れいわはエンジン1つなんですよ。国民民主はエンジン3つ。今回の伸び幅の差になったと見ています」

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森永康平「ちょっとズレている気がしますよね」都庁プロジェクションマッピング 必要?不要?

お笑い芸人の大竹まことがパーソナリティを務めるラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30)6月16日の放送では大竹と経済アナリストの森永康平氏が、都庁のプロジェクションマッピングやお台場の巨大噴水など東京都が行っている観光施策に関する東京新聞の記事を取り上げた。

大竹まこと「こういうのって『噴水作りますけどどうでしょう?』みたいな意見の場とかないのかしらね」

森永康平「そういうのがあって然るべきだと思いますし、そもそも噴水をお台場に作ったり、都庁をプロジェクションマッピングして人々が観光に来るのかという疑問はありますよね。新宿なんて放っておいても人がたくさん来る場所じゃないですか。なんだかちょっとズレている気がしますよね」

大竹「新たになにかが生まれるわけではないからね。しかも海水にするといったら近くの木などに塩害が出るから水道水にしましょうって話になったけど、水道水は高いでしょうって。水道料金を都が払うってことになるわけだよね。建物作るだけなら良いけど、そのあとの維持費がかかってくるわけだからそれが賄えるくらいの利用者がいれば良いけど、そうでなければ赤字になるよね」

森永「噴水は利用者もなにもないですけどね」

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