安藤優子はトランプ氏とハリス氏、どう見ている?

野村邦丸アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・月曜日~金曜日9〜13時)11月6日の放送は、キャスター、ジャーナリストの安藤優子氏が出演し、投票が始まっているアメリカ大統領選挙について、自身の意見を述べた。

野村邦丸(パーソナリティ)「アメリカ大統領選挙の投票が始まりました。安藤さんは、二人の候補者をどう見ていますか?」

安藤優子「大統領選の取材でトランプさんは間近で見たことがあります。彼がやってくると空気が変わるんですよ。この人はアメリカの強さを体現している人だと思わせる何かを持っているんですよ。トランプさんの特徴は立ち振る舞いにあります。短い言葉、明解なフレーズ、時として相手をこき下ろす乱暴な言い回し、これが意外な人の心に残ったりするんですね。上品な言い回しで知的な言葉で有権者に訴えるのは、本来なら評価されるべき所なんですよ。ところが、トランプさんは裏をかくわけです。端的な言葉、“もっとアメリカをグレートな国にする”とか。被害者意識の強い白人の労働者階級の人たちは、そのフレーズに、“グレート!OK”となっちゃうという所は伝わってなく。成否ではなく、雰囲気という所でですが」

邦丸「ハリスさんは、大口開けて笑うじゃないですか?それをトランプさんは攻撃している。トランプさんは、これやられたら嫌だな~というのがあるのかな?と私は思ったのですが、いかがですか?」

安藤「ヒラリーさんが、一番苦しんだのは同姓によるミソジニーと呼ばれる、女性の中の女性嫌いがヒラリーさんに向いていた側面があります。そこと比べると、大口開けて笑うのもそうなんですけど、ハリスさんは取り立てて女性のミソジニーについて聞かないので、そこら辺はとりまとめられてると思うんです」

邦丸「なるほど~」

安藤「ただ黒人の労働者層の中には、“やっぱり女性じゃだめだよな~”というのがあります。これはマイノリティとしての人種差別ではなくて、同じ人種差別を受けてる側の中にも差別が生まれてる。そういうことが起きています」

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10年後のメディアを考える

目まぐるしいスピードで変化しているメディアの在り方。12月10日「長野智子アップデート(文化放送)」では、元日刊スポーツ編集局長の久保勇人が10年後のメディアはどうなっていくのか問題提起した。

久保「1つは接触媒体によって分断が起きている状況があると思います。若者はテレビも見ないし、ラジオも聴かない。SNSと動画の視聴に時間を費やしています。一方、我々のような中高年はSNSにも接しているけれども新聞が発信した情報であるとか、テレビのニュースを信用している。そこで接触媒体によって情報の分断が起きているのではないでしょうか。それと数年前から言われていることですけれども【アテンションエコノミー】っていうのが全盛期になっている。日本語に直すと【関心経済】。つまり情報の価値とか内容よりも、いかに人々の注目を集めるか、それ自体が価値を持つようになっている」
長野「要するにユーチューバーですよね」
久保「つまり再生回数であったり、クリック数などを稼ぐことによって、それがお金になっていくっていう経済圏ができてるので、それによって本来の情報の質っていうのが置き去りにされていくっていう傾向が高まっているのかなと思っています」

番組では久保勇人が10年後、メディアがどうなっていくのか問題提起をしています。

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