選択的夫婦別姓制度、政治資金問題……。臨時国会のポイントは?

ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日~金曜日15時30分~17時)、12月2日の放送に政治ジャーナリストの角谷浩一が出演。「臨時国会のポイント」をテーマに解説した。
鈴木純子(文化放送アナウンサー)「臨時国会が開かれています。先月の衆議院選挙で自民党、公明党が少数与党に転落したあと初の本格的な論戦です。補正予算案、政治資金規正法の再改正など、臨時国会のポイントを角谷さんに解説していただきます」
角谷浩一「きょう代表質問が始まっていまして。(午後)1時から5時過ぎまで。総理は少数政権になったことで、どう対応していくのかということで『熟議』という言葉を使いました。ちゃんと議論ができるようにしたいと。きょうの代表質問では、選択的夫婦別姓について慎重な発言を繰り返したんですね」
長野智子「はい」
角谷「国民的合意、各党の何々とか、ごにょごにょと。申し訳ないけど選択的夫婦別姓って自民党以外が皆、賛成しているんですよ。国民もほとんどの世論調査で7、8割が賛成」
長野「なんなら総裁選のとき、石破さんは前向きだったんです」
角谷「党に帰るとそう簡単に私の考えを推し進めるわけにはいかない、と。党内も熟議したいんでしょうけど、熟議どころかほぼ議論は終わっているんじゃないかと思うんですね。これに対して『もうちょっと慎重に考えたい』『国民もいろいろ考えているだろう』。考えるどころか考え終わっていると思うんですね。ここを熟議と言い出したら、申し訳ないけど時間稼ぎも熟議と言いますよ、となりますね」
長野「ああ~、そうですね」
角谷「政治改革に対しては企業献金、団体献金の否定をしなかった。悪いと思わない、と。そこはずいぶん個人的な感想を言うんだな、と思います」
長野「はい」
角谷「そこはもっと熟議が必要で。ところがここは意地悪く見れば、野党の政治改革議論の中でちょうどそれに合わせて労働組合の献金の話もオモテになったので、野党側も少し“びびって”しまって、こういうのはどうなのかな、と言いながらもお互いにやめる気がない」
長野「野党側も」
角谷「自民党は企業から、野党側、殊に立憲と国民民主は労働組合から、という構図がある。そこがお互いの守るべき砦なんですね」
最大の“納豆”地帯は西アフリカ!? 大竹まことも驚いた世界の納豆
お笑い芸人の大竹まことが同世代や全世代の男女に向けてお送りしているラジオ番組、『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30) 12月2日の放送では、福音館書店から発売中の『世界の納豆をめぐる探検』の著者であり、昨年発表の『イラク水滸伝』で植村直己冒険賞と文化村ドゥマゴ文学賞を受賞したノンフィクション作家の高野秀行氏が出演。本の内容について伺った。
大竹「今回の御本は『世界の納豆をめぐる探検』。その前には『謎のアジア納豆』、『幻のアフリカ納豆を追え!』という御本を出され、今回は絵本なんですね。もう人生納豆漬け」
高野「納豆おじさんと呼ばれています」
大竹「納豆はアジアとかアフリカにもあるんですか?」
高野「ありますね」
大竹「でもアメリカの人とかフランスの人とかは、臭っただけでもう食べないみたいな感じもありますよね」
高野「そうですね。それもあって、アジア・アフリカの納豆は知られなかったっていうところもあります」
大竹「日本だけじゃないんだ」
高野「もういろんな国で食べられていまして、多分、世界最大の納豆地帯は西アフリカだと思います」
大竹「世界の納豆を調べてみようと思ったのはどうしてですか?」
高野「前にミャンマーの僻地とかタイのミャンマー国境に近い方に行った時などに、納豆そっくりなものに出会って食べたことがあったんですね。日本では、納豆って独自の伝統食品とか言われてるじゃないですか。でも、すごい納豆だったよなと思って。記憶違いとかもあるし昔の話なので、もう1回調べてみようと思ったら、本当にあったどころじゃなくて、いろんな民族がいろんな食べ方をしているのに気付いて、びっくりしました」
大竹「アフリカって、だいたいフランス語なんでしたっけ?」
高野「共通語はフランス語なんですけど、それ以外に地元の現地の言葉が、とてもたくさんあります。例えばコンゴは1つの国で200とか300とかの言葉があるんですよね。リンガラ語っていう共通語があって、昔、コンゴに行った時はそれを習いました」
大竹「現地で、フランス語じゃなくてリンガラ語で話しかけたりすると、どういう反応するんですか?」
高野「もうめっちゃびっくりしますね。だいたいみんな「アッ!」って甲高い声で」
大竹(笑)