今週が予算協議のヤマ場、石破首相はどう乗り越える?

ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日~金曜日15時30分~17時)、2月17日の放送にジャーナリストの二木啓孝が出演。「予算協議は今週がヤマ場、石破茂首相は薄氷の日々」というテーマで解説を展開した。

長野智子「日程的に(予算協議は)今週がヤマ場、ということですね」

二木啓孝「なんでかというと、年度内に予算成立するためには3月2日に衆議院を通過させなければいけない。参議院に渡したらどんなに揉めても自然成立、ということになると3月2日までに通す。予算修正にだいたい2週間かかるから、逆算すると今週、大枠の協議を迎えなければいけない。それで今週がヤマ場、ということです」

長野「3月2日に通らなかったとき、その政権が危なくなる、という過去の例があります」

二木「そう。通らなくて暫定予算といって、暫定を組んだとき、政権は途端に弱くなるんですね」

長野「だから本当に今週は大変なんですね。ですが石破さんは薄氷の日々」

二木「今週は薄氷の日々ですよね。なぜかというと、今週決まらずに失敗して補正予算を組むとガチャガチャになってきます。都議選を迎えます。7月の参議院選に負けると政権の危機になる」

長野「うん」

二木「参議院選も持つか、という話もあって。持たない、あるいは参議院選で負けると、いま自民党内にいる反・石破の勢力が一本化する可能性がある。だから先週、石破さんが小野寺政調会長に、各党の野党の提案にしっかり耳を傾けて、よいものをまとめてほしい、と」

長野「ああ……」

二木「少数与党で衆議院は13議席足りないから、どうしても野党のどこかと組まないとダメだ、ということでどの政党に何をもって譲歩するのか、というのがヤマです。じつは財務省もそれはよくわかっていて。いま政府が提出する予算案って115兆5000億円なんですが、このうち5兆円は譲歩する……『削りシロ』という言い方をするけど、5兆円は譲歩してもいいよね、というふうにじつは組んであるわけ」

長野「なるほど」

二木「2週間でもう一度修正をかけるための原資を5兆円ぐらいとってある、ということですね」

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「ウクライナは拒否しますよ」トランプとプーチンによる和平交渉の行方はどうなる?

2月17日(月) 寺島尚正アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が放送。月曜コメンテーターで経済評論家の上念司氏と、米ロ首脳の和平交渉について意見を交わした。

ベトナム戦争みたいになりますよ

寺島アナ「アメリカのルビオ国務長官とロシアのラブロフ外相は15日に電話で会談し、ロシアのウクライナ侵略をめぐり、アメリカとロシアの首脳が合意した停戦交渉について協議しました。ロシア側によりますと、アメリカとロシアの外務大臣会談はアメリカ側の要請で行われ、首脳会談に向けて継続的に接触することで合意しました。また、ブルームバーグ通信は15日、複数の関係者の話として、アメリカとロシアの高官が週内にサウジアラビアで会談すると伝えました。早ければ今月末にも。米ロ首脳会談を開くため、地ならしを行うと言います。米ロ首脳会談に向けたこの動きを、上念さんはどうご覧になりますか」

上念「これは問題があると思います。米ロ首脳会談でウクライナの頭越しに平和を結ぶと大変なことになります。仮に和平が成立したとしましょう。ウクライナはどうすると思います?拒否しますよ、間違いなく」

寺島「そうでしょうね」

上念「それで何が始まるかというと、徹底したゲリラ戦。多分、10年でも20年でも戦うと思いますよ。ベトナム戦争みたいになりますよ。トランプさんは戦争をやめさせたいんでしょ。こんなことをやったら戦争をやめられるわけないじゃないですか。ウクライナが納得するような形で和平を結ばなければダメなんですよ。

日本の外務大臣の岩屋さんがミュンヘン安全保障会議で、いいことを言っています。ウクライナ抜きの和平なんて考えられないと、ウクライナが負けるような形の平和はダメだってはっきり言いましたよね。あれは大事なことです」

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