拉致被害者恵子さんの父、有本明弘氏の訃報に大竹まこと「日本政府はアメリカに頼まないと解決できないのか」

2月18日(火)の大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)では、「訃報 有本明弘さん(96歳) 拉致被害者である恵子さんの父」という毎日新聞の記事を取り上げた。

番組で紹介した毎日新聞の記事によると、北朝鮮による拉致被害者である有本恵子さん(行方不明時23歳)の父で、拉致被害者家族連絡会(家族会)元副代表の有本明弘(ありもと・あきひろ)さんが15日、老衰のため亡くなった。96歳だった。

そして、政府が認定する未帰国の拉致被害者の親世代で存命なのは、横田早紀江さん(89)だけとなった。

恵子さんは1982年4月、英ロンドンへ語学留学のため渡航し、翌83年7月ごろに欧州で消息を絶った。その後、88年9月に拉致被害者の石岡亨さん(行方不明時22歳)の家族に届いた手紙で、明弘さんは恵子さんが北朝鮮にいることを確信し、外務省や国会議員事務所、報道機関を訪ねるなど救出に奔走した。以上が番組で紹介した毎日新聞の記事である。

この記事を受けてフリーライタの武田砂鉄氏は、昨日行われた横田早紀江さんの会見の模様をニュースで見たが、横田さんから非常に強い落胆と、憤りのようなものを感じたと話した。

番組パートナーの小島慶子は、拉致問題は政治家のその時その時の世の中に「自分の功績」を訴えかけるための材料として取組んでいるのではないかと思うときがある。仮にそうであったとしても、拉致された人が戻ってくるのであれば、それは良いことである。ただし、この拉致問題の進展のなさを見ていると、拉致問題を政治家が自身の功績とみなしたり、また拉致問題を優先的課題にしたり後回しにしたりすることで、拉致被害者の家族はずっと振り回されてきたのだなという思いがあると述べた。

お笑い芸人の大竹まことは、横田早紀江さんがトランプ大統領に会って嘆願したという話もあったようだが、日本政府は自国のことをアメリカに頼まないと解決できないのか、アメリカに頼まなければ世界が動かないのかと、暗澹たる気持ちになると発言した。

タグ

高額療養費制度の引き上げで自己負担はどうなるのか?

高額療養費制度の自己負担額が段階的に引き上げられることが決まった。2月18日「長野智子アップデート(文化放送)」では、日刊ゲンダイ第一編集局長の小塚かおるがこの問題について語った。

小塚「平均的な年収の人、370~770万円の人でその中の一番高い所650万~770万円の人は3年後には今よりも月額5万8500円高くなります」

長野「月額でしょう!」

小塚「今、8万円台のところが13万円台になるということなんです」

長野「がんは最近治る病ですけど、薬とか治療とか長く続けなきゃいけないのに…」

小塚「今回、立憲民主党はこの制度自体をいったん凍結しましょうと予算の修正を盛り込むなど各党議論になっているんですが、政府の方から修正が出てきていて、1年の間に4回目の高額療養費の支払いがあった場合は現状の額でやりますという見直し案を出してきているんです。しかし、がん患者の団体の人とか難病の患者の人たちが凄く怒っていて、この話が出てきた去年の12月から『見直して下さい』とか『もうちょっと配慮して下さい』という要望書を出しているんです。取材してみると拙速だと思うんですよ。例えば当事者の人たちのヒアリングなんかはしていないんですよ」

長野「信じられないです」

小塚「厚労省の昨年末の医療部会で議論が4回だけ行われて、こういう形になったんですけど、政府の言い分としては社会保障費の負担が相当高いので、制度を持続するためには引き下げざるを得ない。逆に現役世代の人たちの保険料が少し減る。年間1100~5000円くらい減る。でも月額にすると90~400円くらいなんです」

Facebook

ページトップへ