【アナコラム】太田英明「夢のお話」

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▼3月28日配信号 担当
太田英明アナウンサー

はい、どうも、いつも大変お世話になっております。文化放送の太田英明です。
突然ですが、あなたは、夢はよく見ますか。私は、とてもよく夢を見ます。普段、惰眠を貪っているせいで、眠りが浅いからなのかもしれません。

悪夢を見ることはめったにありません。殆どがシュールな内容で、起きている時には想像もつかないような、波乱万丈、奇想天外なストーリーが楽しめます。一部、日常生活や、日頃考えていることが反映されることがあり、興味深いところです。

殆どの夢は、どんな夢だったか、日にちが経つと忘れてしまいます。
それでも、中には強烈な印象を残すものがあり、いつまで経っても覚えているものがあります。今日はそんな夢のうち、二つの夢のお話をさせて頂きます。

一つは、私が幼稚園の時に見た夢です。ずいぶん昔に見た夢なので、記憶が上書きされているかもしれませんが、大筋は変わらないかと思います。
ある日、私が通っている幼稚園に、あの、ミュージカルの大女優、サウンド・オブ・ミュージックでお馴染みの、ジュリー・アンドリュースが遊びに来たのです。なぜか、ジュリー・アンドリュースは、多くの園児の中で、私とだけ懇意で、楽しく会話を交わします。それを、周囲の園児たちは、羨望の眼差しで見ています。私は、何とも言えない高揚感に包まれ、とても誇らしかったことをよく覚えています。

私がアナウンサーを志望した理由の一つに、この夢の体験があったような気がしています。アナウンサーになれば、多くの有名人と知り合いになれる、それはとても気分の良いことだ。そんな考えのルーツが、この夢だったように思うのです。

もう一つは、これも随分前に見た夢なのですが、私が紅白歌合戦の司会をしている夢です。
ただ司会をするだけではありません。司会をしながら、出場歌手が歌を歌った後、必ず同じ歌を私が歌い直すのです。しかも、客席の聴衆は、本物の歌手が歌った時よりも、より多くの拍手と歓声を、歌い直した私に送るのです。これは、本当に快感でした。この夢のことは、今でも強烈に覚えています。

さて、今夜、私はどんな夢を見るのでしょうか。
願はくは、いつまでも記憶に残るようなインパクトのある夢を見たいものです。

 

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