「終戦」ドイツでは? 映画が描いてきたナチ・戦争の姿をドイツ人翻訳家が解説

フリーライターの武田砂鉄が生放送でお送りする朝のラジオ番組、『武田砂鉄 ラジオマガジン』。8月17日は、月曜レギュラーでドイツ出身の翻訳家・エッセイストのマライ・メントライン氏とトークを繰り広げた。

マライ「今日のテーマは、ドイツ社会は映画を通じてナチスの過去とどう向き合ってきたのか、ドイツが制作したナチス映画傑作選です。なんでこのテーマを選んだかというと、日本では8月15日が終戦の日で、今年もテレビで中継された政府主催の全国戦没者追悼式を見て、「ああ、もう81年も経ってて、やっぱりあの戦争との向き合い方って難しいなあ」と思ったんです。ドイツの終戦は1945年5月8日で、日本より3カ月早いんです。ドイツでも過去との向き合い方の問題があって、ヒトラー、そしてナチスの社会的な狂気は、「あれはなんだったんだろう」とか今なお答えが出ていないことが問題になってるんですよね。毎年、日本だと戦争を扱った映画とかドラマが公開されると思うんですけど、ドイツでも第二次世界大戦とかナチズムをテーマにした映画がよく制作されるんです。日本と同じように、決まった時期に出ることはあまりなくて、オールウェイズ出る状態ではあるんですけど、それでもわかるように、なんかその「もやもや」、「あれは何だったんだろう」っていうのが残ってるんでしょうね。で、映画を紹介したいなと思って、一応7本用意してるんですけど多分全部できないので…」

武田「7本!」

マライ「(笑)無理ですね。まあ、とりあえず行っちゃいますかね。まず、ナチズムの誕生の予感というテーマで皆さんに見てほしいのが、『白いリボン』っていう2009年の映画です。舞台は第一次世界大戦の直前。1913年から14年の北ドイツのある村で、子どもたちに対して暴力的な躾が行われてたんですね。宗教的な抑圧もあって、さらに階級社会だったんです。映画の主人公は、新たに村の学校の先生として就任する男性なんですけど、彼はなんとなく「子どもたちが変なんじゃない?」、「なんかちょっと行動が変わってるんじゃないかな?」って気づくんですね。さらにいくつかの不思議があって、暴力的な事件が起こるんです。これはドイツの第二帝国時代後期の権威主義的な人格否定教育がテーマになってるんですね。それにさらされた子どもたちは、その後どうなるのかというテーマでもあるんです。要するに、ファシズムの中で育った子どもたちは、その後どうなるかっていうことです。この子どもたちが大人になったタイミングがナチスドイツの時代なんですよ。そういう権威的な教育システムとかは、結局、ナチズムの下準備みたいなものになってたんじゃないかっていう可能性を問う傑作なわけです」

武田「不気味な感じですよね」

マライ「不気味ですよ。ちょっとミステリー映画っぽい感じですよ。音楽なしで白黒、ハッピーに見る映画ではないんですけど、やっぱ傑作なんですよね」

武田「こういうところから、ナチズムが始まっていったんだっていうのが見えてくるってことなんですね」

マライ「そう、もちろんナチズムだけではなくて、ファシズムそのものを問う作品でもあると監督は言っていて、なるほどなあと思います。で、2本目は『白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々』、 2005年の映画です。これは見たことあります?」

武田「ないです」

マライ「ご存知の方も多いと思うんですけど、1943年、ミュンヘン大学で反ナチスのビラをばらまいていたショル兄妹が実在しました。で、逮捕されるんですけど、その最後の尋問と裁判を、妹のゾフィー・ショルを中心に描いた映画です。彼女はキリスト教精神を軸にナチスに抵抗した世界的な偉人として有名だと思います。重要なのは、映画の中に出てくるゾフィーを尋問するゲシュタポの捜査官です。彼の描き方がすごくて、ありきたりな悪役としては描かれてなくて、ゾフィーの知性とか人間性に感心しちゃうんですね。心がちょっと動いちゃうんですよね。それがポイント。それは実際にそうだったらしくて、本人がメモみたいなのを残してるんですけど、どうにかゾフィー・ショルを救いたいって気持ちになるんですね。そこでゲシュタポの捜査官は、ナチスの論理を駆使して、なんとか命を助けようとするんですね。ナチスのシステムの中でこれだったら救えると彼女にも提案するんですね。でも彼女は拒絶するんですよ。偽善だから。そして死刑になるという映画です。で、すごく思うのが、自分があの時代に生きてたら、どれほどのことできてたんだろう。まず、ゾフィー・ショルにはなれなかったんじゃないかなって。どっちかっていうと、そのゲシュタポ捜査官のようなことをやったかな?ぐらいの感覚なんですよね。考えさせられる映画なんですよね。ナチスに、ある意味で感情移入するっていうのが大変興味深いと思います。演技もすごくて、そういう文脈で見てほしい映画です」

武田「やっぱり、完全な悪人と残された善人がいたということではなく、そのグラデーションの中で社会の空気が作られてしまった。だからこそ怖い。だからこそ恐怖があるっていうことなんですかね」

マライ「そうなんですよ。もし自分がその映画の中にいたら。この人だったらなにができたのか。なんかいろいろ思っちゃうんですよね。すごく考えさせられる映画です。」

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2026年8月18日(火)の毎日占い「12星座ランキング」を発表! ラジオ発のエンタメニュース&コラム「TOKYO FM+」では、今日の運勢や今週の運勢、心理テストなどを配信中です。2026年(令和8年)8月18日(火)のあなたの運勢を、東京・池袋占い館セレーネ所属・占い師の橘冬花(たちばな・ふゆか)さんが占います。「12星座別ランキング&ワンポイントアドバイス」第1位は蟹座(かに座)! あなたの星座は何位……?




【1位】蟹座(かに座)
自分が心地よく過ごせる時間や場所を大切にしてみましょう。今あるものを丁寧に扱い、周りとのつながりにも目を向けることで、心にも余裕が生まれていきます。自分自身をいたわりながら生活の土台を整えることが、安定した運気と穏やかな未来へとつながっていくでしょう。

【2位】蠍座(さそり座)
これから先の可能性に目を向け、未来へ向けた計画を立てるのがいいでしょう。少し視野を広げることで、新しい選択肢や目標が見えてきそうです。やってみたいことや叶えたい未来を具体的に思い描き、準備を始めてみるといいかもしれません。新しい展開や大きな成長へとつながっていくでしょう。

【3位】魚座(うお座)
思うように力を発揮できないと感じやすいタイミングです。頑張りが足りないと考えるよりも、心や身体の疲れに目を向け、自分を労わる時間を大切にしてみましょう。自分の良さやこれまで乗り越えてきた経験を思い出すことが、本来の自信と前向きな流れを取り戻す力になるでしょう。

【4位】牡牛座(おうし座)
これまで積み重ねてきたことにも一区切りがつき、達成感や喜びを感じられる場面が増えていきそうです。大切な人と過ごす時間や、ほっとできる環境を楽しむことで、さらに運気も整っていきます。今ある幸せをしっかり受け取ることが、次の目標へ進む力となり、明るく安定した未来へとつながっていくでしょう。

【5位】乙女座(おとめ座)
今すでに手にしている幸せや積み重ねてきたものにも目を向けてみましょう。本当に望んでいることを見つめ直すことで、自分にとっての満足や豊かさが見えてきます。心から大切にしたいものを選ぶことが、安心感や新しい喜びへとつながっていくでしょう。

【6位】山羊座(やぎ座)
明るい気持ちや自信を取り戻しやすく、物事が前向きな方向へ進んでくれるでしょう。これまで頑張ってきたことにも光が当たり、嬉しい成果や手応えを感じられる場面が増えていきそうです。自分の気持ちに素直になり、好きなことや楽しいと感じる時間を大切にしてみましょう。

【7位】獅子座(しし座)
新しい知識や経験を吸収しながら、未来につながる土台を育てていける流れでしょう。気になっていたことを学び始めたり、目標に向けて具体的な準備を進めたりすることで、少しずつ手応えも感じられるでしょう。小さな成果を大切にしながら、一つずつ経験を積み重ねてみてください。

【8位】水瓶座(みずがめ座)
考えすぎることで選択肢が見えにくくなり、身動きが取りづらいと感じることがあるかもしれません。今の自分にできることを一つずつ探してみましょう。これまで気づかなかった道も見えてきそうです。視点を変えながら状況を見つめ直すことが、新しい選択や前向きな一歩へとつながっていくでしょう。

【9位】天秤座(てんびん座)
やることが重なり、時間や気持ちのバランスを取りにくくなるかもしれません。すべてを同時にこなそうとするよりも、今の自分にとって大切なことから順番に整理してみましょう。優先順位がはっきりすることで、慌ただしさも少しずつ落ち着いていきます。

【10位】射手座(いて座)
愛情や豊かさを受け取りやすく、心が満たされる出来事に恵まれやすいでしょう。自分自身を大切にしながら、好きなものや心地よい時間を楽しむことで、魅力も自然と高まっていきます。人とのつながりにも温かさが生まれ、与えた優しさが嬉しい形で返ってくることもありそうです。

【11位】双子座(ふたご座)
これまで手放せなかった想いや習慣から少しずつ距離を取り、自分らしい選択を取り戻していく流れが来そうです。何となく続けていたことや、心を縛っていた考え方を見直すことで、本当に大切にしたいものが見えてきそうです。新しい選択を重ねることが、自由で前向きな流れへとつながっていくでしょう。

【12位】牡羊座(おひつじ座)
気持ちをうまく言葉にできなかったり、ちょっとした出来事に心が揺れやすかったりすることもあるかもしれません。素直になれない気持ちの奥にも、本当に伝えたい想いが隠れていそうです。感情を一つずつ整理し、自分の本音を大切にすることで、心にも余裕が生まれ、安心できる関係や前向きな流れへとつながっていくでしょう。

【今日の一言メッセージ】
これまで積み重ねてきた努力や経験がひとつの形となり、達成感や充実感を受け取りやすい時です。ここまで歩んできた道を振り返ることで、自分自身の成長や手にしてきたものの大きさにも気づけるでしょう。一つの区切りを迎えたら、その喜びをしっかり味わうことも大切です。

■監修者プロフィール:橘冬花(たちばな・ふゆか)
東京・池袋占い館セレーネ所属。最も当たる占い師=「的中王」の称号をかけ、最強の占い師を決定するテレビ番組「THE 的中王」(中京テレビ)で「的中王2024」に輝く。SATORI電話占いにて、3年連続で殿堂入りし、プレミアム殿堂入りに。レイキヒーリングやシンギングボールヒーリングのヒーラーとしても活躍中。
Webサイト:https://selene-uranai.com/
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