――1区に浅野(結太、3年)選手、2区に鼻野木(悠翔、3年)選手を置いた意図は?
「去年の4年生が強かったから役回りが回ってこなかったが、もともと力のある選手たちで、この先の全日本、箱根を見据えた時にこの2人はキーになるので、今回はこういう場でしっかり力を出せるかを確認したいというところ」
――3区にエントリー、辻原(輝、4年)の状態は?
「いいと思います。競技に対する思考的な部分に妥協がなくなった。自分でも言っていましたが、3年目はちょっと集中力が散漫だったのかもしれません。ただ、今年は練習量ももちろんだが、相当集中してやっていた。2年前に出雲の3区を走っていますが(区間4位)、多分あの時よりもいいと思います」
――何か変わるきっかけがあったのか?
「丸亀ハーフで後輩に負け、その後僕とも色々やりとりしました。その中で、彼をベルリンハーフに連れていったんですが、そこで60分33秒で走ったんですね。それがおそらく彼の中で大きく何かを動かしたんだと思います。今も彼はベルリンハーフの時のIDを残しているんです。彼は多分色々そこにいろんな思いがあるんだと思います」
――優勝候補の早稲田を抑えられるのはどこか?
「うちしかないんじゃないですか。早稲田はやっぱり強いと思いますけど、正直やってみないとわからない。(駅伝は)トラックのタイムではないので。だからうちも攻撃できるようにはしたい。アクションを起こせる区間がないと出雲は勝てないと思っています。早稲田の6区、工藤(慎作、4年)くんも強いと言われていますが、うちの6区、髙石(樹、2年)も同じぐらい強い。トントンだったら2年前の平林(清澄、現ロジスティード)と(当時駒澤大学4年の)篠原(倖太朗、現富士通)並みの勝負になるくらい、髙石も相当強いです。彼は山だけじゃないです」
――そう考えると、5区の前にはリードをしたい?
「リードしたいですけど、(先頭が)見える範囲であれば6区勝負になるのも面白い。そうは言っても早稲田3区の鈴木(琉胤、2年)も強いですから、3区の段階でどこにいるのかは大事だと思っています。3区終わりで何秒差か、最大で20秒以内であれば(逆転も)可能だと見ています」
――駅伝シーズンが始まるにあたっての前田監督自身の意気込みは?
「今年は勝負の年。青山学院さん、駒澤さんは今年はフレッシュにやってくる年でもあるので、そういう意味ではチャンスがある。今年の箱根に関しては早稲田さんも中央さんも創価さんも(上位進出が)あるということで、非常に戦国的になる。その中でチャンスはうちにもあると思っています。今年の出雲はもちろん、箱根は一度も勝っていないので、箱根で勝ちたい気持ちが強いですね」
――辻原選手の夏が充実していたという発言の背景は?
「それは本人の中での話。まず副キャプテンっていう立場も与え、自分がやらなきゃという心理が働いたのでは。去年はやっぱり上原(琉翔、現富士通)たちがいたから乗っかるような感じだったとは思う。今年は自分がやらないと優勝はないことに気づいていたとは思うんですけど、そのような立場になったので、彼の中では立場が変わったことも大きかったと思います」