創価大学・榎木和貴監督「駅伝を戦うというのがどういうことか」出雲後のムチーニ選手に変化は【第58回全日本大学駅伝前日取材】

真の日本一を決める第58回全日本大学駅伝対校選手権大会は、25の大学と2つの選抜チームで争われます。

文化放送では11月1日(日)午前8時00分より『長谷工グループスポーツスペシャル 第58回全日本大学駅伝対校選手権大会実況中継』を、解説に明治大学競走部・大志田秀次駅伝監督、ゲストに平林清澄選手(國學院大學OB、ロジスティード陸上部)をお迎えして、総合実況・寺島啓太アナウンサーで放送します。
また「箱根駅伝への道」ナビゲーターもつとめる2代目山の神・柏原竜二さんは監督バスに乗り込み、現地からのレポーターをつとめます。

☞文化放送全日本大学駅伝特設HPはこちらから

▼2026年11月1日(日)8時10分スタート
熱田神宮西門前~伊勢神宮内宮宇治橋前 8区間106.8km

――前回大会は後半で失速する場面もありましたが、今年特に気を付けたい区間や、力を入れたい区間はありますか。
「やっぱり中押しの区間と、今年は7区、8区にしっかりとエース級の選手を据えられる布陣が組めています。そういう意味では、織橋(巧、4年)が前半の大事な区間で、出雲でもしっかり走ってくれました。全日本でもそういう走りをしてくれればと思います。そこにエース級の選手をしっかりとつないでくれる選手が出てきたというところは大きいですね」

――他チームのオーダーを見て、小池莉希(4年)選手の配置についてはどのように考えていますか。
「他チームに合わせているわけではないですが、やっぱり我々の攻め方としては、前に残っていけるような攻めのオーダーを組まないと戦えないかなと思います。出雲の戦いを見てもそうですね」

――スティーブン・ムチーニ(4年)選手が現在は補員となっていますが、そのあたりの変更はありますか。
「あり得ますね。小池、ムチーニの2人は投入したいなと思っています」

――ムチーニ選手をどこで使うのか、使いどころが難しいと思いますが?
「ムチーニが思いのほか出雲駅伝で、100%は出し切れてないと思うので、レギュラーが安泰ではないという危機感を持たせるというところでも、(べナード・)キクンビ(1年)の走りでレギュラーを1回奪われることで、ムチーニがどう変わるのかなというところも見たいなと思ったので。 どちらもいい仕上がりしているので難しいです」

――今回キクンビ選手を最初の発表時にメンバーに入れた意図は?
「役割は違うんですけど、ムチーニは長い距離が強いタイプなので、走るのであれば長い区間。キクンビであればスピードというところで、それぞれの目的を持たせて区間配置はされてあるのかなと」

――織橋巧(4年)選手がいい走りをしたと思うのですが、今大会でも流れを作ってほしいというところですか?
「そうですね。全日本も3回目になるので、大会の雰囲気やレース攻略というところは、彼の中でもう熟知していると思うので、4年生の存在感というのを見せてほしいなと」

――榎木凜太朗(3年)選手が6区
「10km以下だと彼の持ち味が出せないかなというところはあって、10km以上の距離であれば彼の持ち味を出せると思います。同じ区間に入れて、昨年区間二桁を取ってしまっているので、修復するというところで。今回同じ区間に本人も志願してきたので」

―― 昨年は榎木選手が失速する場面もありましたが、今年の成長を見ていかがですか。
「10月上旬の奧球磨駅伝でしっかりと区間賞を取って、自分でしっかりとレースをコントロールして勝ち切ってくれたというところを評価しています。彼にも希望区間を聞いたら、やっぱり昨年のリベンジがしたいということだったので、同じ6区に置いています」

――アピールできて、今回につながったところですか? 今回の走りは箱根駅伝へもつながるということですか?
「そうですね。そこを試すっていうところで。区間賞の走りをしてくれたので、自信を持って配置できています」

――去年のメンバーと比べて、今年の方が自信はあるという感じですか?
「はい。あまり大きく崩れそうな区間がないので。 昨年でいけば5区の衣川(勇太、2年)は1年生でデビュー戦でした。その辺が不安要素はあったんですけど、むしろそこがしっかり走って、榎木がうまく走れなかったり、 7区の野沢(悠真、現JR東日本)が前年区間2番という走りからは程遠い走りだったり、その辺がチームとして噛み合ってなかったっていうのがあったので、今年はそこがしっかりと自信持って各区間配置できているなというところです」

――ライバルのチームの区間配置をご覧になって、どういう印象を持たれましたか?
「どのチームも強いですね。誰がどこに入ってきても、嫌だなっていうところなので。みんなそういう感覚を持たれていると思うんですよね。それだけ強豪チームがいっぱいいればですね」

――出雲の時、二枚看板(小池、ムチーニ)のところだけが走れなくて、あとはみんないい走りをしたと思うんですが、そのところの調整、修正というのはどういうふうな形でしていますか?
「小池に関して、体調不良だったので、1週間で体調を戻して、残り2週間でしっかりと仕上げてあげてきたっていう部分があるので、小池に関しては全然問題なく走れると思います」

――ムチーニ選手に関しては?
「ムチーニも、暑いのが苦手っていうところもあったんですけど、出雲の後はむしろ状態が上がってきています。キクンビをメンバーに入れたことで、やはり彼にも危機感というところが出てきて、駅伝では攻める走りが必要なんだっていうところをしっかりと理解してくれています。今まで時計を見ながら自分のペースをしっかりとキープするっていうところを徹していたんですけど、駅伝を戦うっていうのがどういうことかっていうのを、出雲の失敗で肝に銘じてくれたと思っています。彼の爆発力にも期待したいなと」

――本人とは話をした?
「しました」

――全日本駅伝は出雲より2区間増えますが、選考については
「(榎木)凜太朗や、1年生の田村(幸太)も出雲では、誰が走ってもおかしくない状態まで仕上がってはいたので。その2人が今のところ入る予定ではありますが、それ以外の齋藤(一筋、3年)とか有馬(貫太、3年)に関しても、レガシーハーフで62分台という走りをしてくれたので、長い区間であれば全然その二人でも対応できるような走りはしてくれるかなと思います」

――田村選手も調子はいい感じですか?
「いいですね。試合はあえて出さずに、10000mを予定していましたが、それをあえて走らせずに、学内のロードで10kmをやって、29分ちょうどぐらいでサッと来たので、仕上がりはいいと思います。出雲の時に他大学の1年生が結構いい走りをしたので、やる気になっていると思います」

――新戦力の成長や、チーム全体の底上げについて手応えはありますか。
「ずっと出遅れていた赤坂(勇輔、1年)が、5000mで14分05秒まで持っていったのでいい材料ですね。保芦 (摩比呂、1年)も、14分03秒で走りましたし、やっぱり13分台で入ってきた6人が13分台だったり、14分一桁というところまで確実に持っていけるので、そこがまぐれで出したタイムで終わっていないというところは、来年以降もさらに伸びる可能性を感じるなと思います」

――そういった選手の加入によって、チーム全体のレベルが上がっているという実感はありますか。
「今年の高校3年生のスカウトはそこまでうまくいっていないですが、今の高校2年生世代には少し響いているのかなという手応えがあります。むしろ今年の3年生は少し尻込みをしたのかなと。13分台の選手を6人入れたことで、入ってレギュラーを取れるのかなという疑問があったのかなと思います」

――改めて、今大会への意気込みをお聞かせください。
「チーム目標としては、過去最高が4位ですので、それをしっかりと上回る戦いをしたいなと思っています」

この記事を読む