twitter企業アカウント“中の人”座談会第2弾!「The News Masters TOKYO」

セガさん、井村屋さん、東急ハンズさん

■twitter企業アカウント“中の人”とは…

文化放送「The News Masters TOKYO」。
マスターズインタビュー特別企画として、twitter企業アカウントの運用担当、いわゆる“中の人”に
運用のコツを伺う座談会の第2弾を開催!

今回は井村屋さん、セガさん、東急ハンズさんのお三方をお招きし、
西川文野アナウンサーがtwitter運用のコツを伺いました。

■“中の人”あるある

今回お呼びしたお三方は“中の人”歴が7~9年のベテランの方ばかり。
しかし、当初は戸惑いもあったそうです。

「当時は企業がtwitterをやること自体ほとんどなかったので、
上司から言われても『ちょっと何言ってるかわかりません』って感じでしたね」(東急ハンズさん)

「正解がわからないままま運用していました。それからいろいろな企業アカウントを見て
『あ、(フォロワーさんと)話していいんだ』とわかってから変わってきました」(井村屋さん)

今ではtwitterが手放せない生活を送っている皆さん。

「移動時間は必ずtwitter。時間の有効活用ですね」(セガさん)
「わかる」(井村屋さん)
「習慣になってますよね。盛り上がりの波に乗り遅れると悔しい」(東京ハンズさん)
「ありますね。乗り遅れないよう、午前と午後に必ず1回は見ます」(セガさん)

「移動時間に見ていて、何回か乗り過ごしてます(笑)」(セガさん)
「わかる!(笑)」(井村屋さん)
「駅よりそっちに意識がいっちゃうんですよね」(東急ハンズさん)


■やること、やらないこと

企業を背負っている分、“中の人”たちはツイートの表現を気にかけています。

「わかりやすい絵作りや表現は小学生新聞を参考にしています。
140字だけが拡散していくので誤解がないように」(セガさん)
「1日1ツイートを日課にしています。朝の挨拶だけでも」(東急ハンズさん)
「会話を大事に。でも、やり取りは1~2回で終わるようにしています」(井村屋さん)

一方、ネガティブなことや人を傷つける可能性のある表現、
自社のことを貶めるようなことは言わない…のは当然ですが、こんな苦労も。

「知ったかぶりはしないです。ウソやニワカはバレます」(井村屋さん)
「バレますね」(セガさん)
「不思議ですよね。なぜかわからないけど、バレます」(東急ハンズさん)

「あと、ネット用語も出典を確認するようにしています」(井村屋さん)
「それ大事ですよね」(セガさん)


■バズりは狙わない(!?)

洒脱なやり取り、ゆるーいつぶやきが人気の“中の人”たちですが、
自社の宣伝をしなくてよいのでしょうか…?

「こちらからは投げかけないです。でも、フリを引き出したいとは思っていて、
“最近急に寒いですよね”とつぶやくと、『暖めてくれるグッズ、ハンズにある?』と
聞いてくれる人がいて、それから“あります!”とドヤ顔で出ていきます(笑)」(東急ハンズさん)
「フォロワーさんよくわかってくださっているので、余白残したり、フリ待ちしたりします」(セガさん)
「楽しんでいる場所に企業がお邪魔している感覚。
通りすがりにチラッとみる広告くらいで充分かなって」(井村屋さん)

「バズるのは想定外」(井村屋さん)
「狙うとバズらないですよね」(東急ハンズさん)

 

■広がる企業コラボ、その裏にある社内調整

“中の人”同士のやり取りから、さまざまなコラボ商品が生まれています。
擬人化したダンボー(※)もそのひとつ。
今回参加頂いたお三方もダンボーとしてガチャガチャの景品になっています。

とはいえ、実現させるには苦労もあるそうで…。
例えば、セガトイズがイベントで展示した「ひろしの靴下」。
『クレヨンしんちゃん』の登場人物、ひろし(しんのすけの父親)は足の臭いが強烈なのですが、
その臭さを再現した靴下を準備し、話題になりました。
すると、花王のアタックから「洗いたい」、シャープから「うちの洗濯機を使って」、
タニタから「においチェッカー、あります」・・・と各企業から声がかかりました。

「途中からなんですか?」(東急ハンズさん)
「そうです。twitter上で連絡がきて」(セガさん)

「社内確認や調整に全体の8割くらいの労力かかりました。
 本当に臭いが消えるか賭けだったので」(セガさん)
「根回しがないのが醍醐味ですよね」(東急ハンズさん)

面白い分、社内調整が大変なんですね。

「ダンボーの例では、上司に説明するのも大変でした。
知らない人には『よつばと!』という漫画があって…というところから説明しないといけない。」
でも、説明した結果、『何が楽しいの?』って反応(笑)」(井村屋さん)
「『売れるの?』って聞かれても、やってみないとわからないですからね」(セガさん)
「最後は押し切るしかないんですよ(笑)」(井村屋さん)

(※)ダンボー…あずまきよひこさんの漫画『よつばと!』に登場する、段ボール製のロボット。
        独特のかわいらしさからフィギュアなどが発売され、
        現在ではさまざまなグッズやコラボ商品が生まれています。
       (という説明を上司にしないといけない…と考えただけで大変さがわかります)

 


■“中の人”のコツ

twitter企業アカウントの“中の人”、
井村屋さん、セガさん、東急ハンズさんに、改めて“中の人”のコツを伺いました。

「本人の人柄が重要。言葉の端々に“イヤミな人”とか出てきますよね」(井村屋さん)
「利他的な人が向いていると思います。
例えばお店で、店員さんに“誕生日おめでとう”と言ってもらえて嬉しいとか、
そういう体験は誰にでもあるはず。それをタイムラインでやっているだけですね」(セガさん)
「店舗で接客するのと同じ。
お客さんが欲しがっているものを理解して薦める、というのをネット上でやっているだけ。
“中の人”ではなく“そばの人”ですね」(東急ハンズさん)

そして、誰もが執着してしまうのが、フォロワーの数を増やすこと。

「自然増でいいと思います。あまりそこに意識持つと投稿がおかしくなる。
何のためにやっているのか、に立ち返った方がいいと思います」(井村屋さん)


“中の人”お三方のお話、参考になったでしょうか?
ぜひ、twitterアカウントものぞいてみてください。
そして、これを機に文化放送のアカウントもフォローしてくださいね。

 

■アカウント

井村屋:@IMURAYA_DM
セガ:@SEGA_OFFICIAL
東急ハンズ:@TokyuHands

文化放送:@joqrpr
「The News Masters TOKYO」:@joqrnewsmasters
西川文野アナウンサー:@AyanO_N1shikawA

The News Masters TOKYO
放送局:文化放送
放送日時:毎週月曜~金曜 7時00分~9時00分
出演者:タケ小山、西川文野
番組ホームページ
公式Twitter

■「マスターズインタビュー」は、文化放送のPodcastでも聴けます!
http://www.joqr.co.jp/nmt_pod/

※マスターズインタビュー
タケ小山がインタビュアーとなり、社長・経営者・リーダー・マネージャー・監督など、いわゆる「リーダー」や「キーマン」を紹介するマスターズインタビュー。

※該当回の聴取期間は終了しました。

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