「この歳まで歌っているのは人生の"設定"になかった」『さだまさしのラストヘイセイ!ヤング 令和さんいらっしゃい!』

文化放送は4月26日(金)午後7時30分より、さだまさしがパーソナリティを務める特番『さだまさしのラストヘイセイ!ヤング 令和さんいらっしゃい! 』を放送いたします。

さだまさしにとってのラジオといえば『セイ!ヤング』。当特番『さだまさしのラストヘイセイ!ヤング 令和さんいらっしゃい!』は、さだまさしにとって平成を締めくくるラジオとなります。

このたび行われた収録で、昭和から平成へ切り替わった当時の思い出を問われたさだまさしは、「一つの時代が変わる。昭和天皇が崩御された前年って、みんなが心配をしながらも、自粛自粛で本当に暗かった。(このたびの譲位についての)天皇陛下のご決断というのは、もっと明るく新しい時代を迎えようよ、と。あの時のことが御心にあったんでしょうか。おかげで『平成最後の』ということで、むしろ盛り上がってますよね。だから、昭和の終わり方と平成の終わり方には明らかな差がある。明るいですね。新しい時代がどんな時代になるかわかりませんけど、本当にいい時代になるといいですね」とコメントしました。

また、自身の活動に関する「さださんは何歳まで歌をうたうのでしょうか?」という問いかけには、「実はこの歳(67歳)になるまで歌っているというのは、人生の"設定"になかったんです。歌い手というのは青春の思い出感覚でやるものだと思ってたから。67歳になってもまだ歌っている理由。それは、加山雄三さんがいるからですよ。82歳で、現役で歌って、でっかい音でエレキを弾いてるわけですよ。前例があると、そこまでがんばらなきゃいけないのかなと。声が出る限りは歌おうかなと思っていますし、曲作りは一生やりたいと思いますね」と意欲を見せました。

番組ではこのほか、5月15日にリリースされるさだまさしの令和最初のアルバムであり、これまでの作品をセルフカバーした「新自分風土記I~望郷篇~」と「新自分風土記II~まほろば篇~」の特集。昭和に生まれ、平成で育ち、新たに令和の時代に生まれ変わることになった楽曲たちを、それぞれの時代を語りながらたっぷりとオンエアします。また、ニューアルバムの初回特典映像となっている春日大社と東大寺での演奏にまつわる秘話も語られるなど、ファン必聴の1時間となっています。

文化放送ライオンズナイタースペシャル さだまさしのラストヘイセイ!ヤング 令和さんいらっしゃい!
放送局:文化放送
放送日時:2019年4月26日 金曜日 19時30分~20時30分
出演者:さだまさし、寺島尚正

※該当回の聴取期間は終了しました。

村上春樹「秋の夜長にしっとりと味わえるジャズを…」自身のラジオ番組「村上RADIO」で“ジャズの大吟醸”をお届け

作家・村上春樹さんがディスクジョッキーをつとめるTOKYO FMの特別番組「村上RADIO」。10月25日(日)の放送は「村上RADIO~秋のジャズ大吟醸~」と題して、村上さんが所有するアナログ・レコードのなかから、まさに“大吟醸”の名にふさわしいジャズをセレクト。村上さんが愛聴してきたレコードや、「大好きなジャズ・ミュージシャン」と語るアーティストの曲など、秋に似合うさまざまなジャズをお届けしました。この記事では、前半2曲についてお話された概要を紹介します。


<オープニングテーマ>
Donald Fagen with Jeff Young & the Youngsters「Madison Time」

こんばんは、村上春樹です。村上RADIO、今日は「秋のジャズ大吟醸」と銘打って、秋の夜長にしっとりと味わえるジャズをお届けします。というわけで、今夜かけるのは全曲アナログ・レコードになります。

うちにある古いレコードなので、途中で少しぶつぶつ入るかもしれませんが、秋の夜長、お酒のグラスでも傾けながら、骨太なジャズのサウンドを気楽に楽しんでください。いや、べつに無理して飲む必要はありませんけど……。
    


うちにあるレコードは、だいたい7割がジャズ、2割がクラシック、1割がロック、ポピュラー音楽という感じになっています。CDに関しては、かなり事情は変わってきますが、アナログに関しては、そういう比率になります。

その7割のなかから、僕が昔から愛好している曲と演奏を厳選しました。古い時代のものが中心になりますが、気に入っていただけると嬉しいです。

◆Sir Charles Thompson+Coleman Hawkins「It's a Talk Of The Town」
最初はサー・チャールズ・トンプソンというピアニスト。1940年から1950年代に活躍したピアニストで、なかなか趣味の良い黒人ピアニストです。

この人は、チャーリー・パーカーやマイルズ・デイヴィスとも共演しましたが、本来もっと古い時代の音楽をやっていた「中間派」と呼ばれるミュージシャンで、バップ以前の音楽が肌にあっていたみたいです。

スウィング時代に活躍したミュージシャンが、ビバップのあとで、ちょっと古いスタイルの演奏をするのを「中間派」と呼んでいました。コールマン・ホーキンズなんかはそういうタイプのミュージシャン。つまり50年代、60年代というのは、ビバップとかハードバップになっているんだけど、その時代にあっても、古いスタイルのジャズでやっていた人ということですね。このへんの時代の音楽は今では聴く人が少ないみたいです。残念ですけど。

テナーサックスの巨匠コールマン・ホーキンズと共演した素敵なバラード、“It's The Talk Of The Town”「街の噂」を聴いてください。でも「街の噂」になると嫌ですね、最近はSNSとかあるから(笑)。



このレコードは昔からの僕の愛聴盤で、水道橋のジャズ喫茶でアルバイトをしていたころ、よくこれを聴いてました。サー・チャールズ・トンプソンという人は、日本が好きで、日本の女性と結婚して、晩年は日本に住んでいたんです。日本でよく演奏をしていて、長生きして、最近亡くなったんですよね。

◆Stan Getz「Bronx Blues」
次は僕の大好きなスタン・ゲッツです。去年僕は、スタン・ゲッツの伝記を翻訳して出版しました。翻訳はけっこう大変でした。今日かけるのは、スタン・ゲッツがオスカー・ピーターソンのトリオをバックに、自作のブルーズ曲を演奏したものです。スタン・ゲッツは、自分で曲をつくって演奏するということはあんまりないんです。だいたいありものの曲をとてもうまく演奏するというのが持ち味の人なんだけど、これは珍しく自作のブルーズを演奏しています。

タイトルは「ブロンクス・ブルーズ」。彼はニューヨーク市のブロンクス地区で生まれて、貧しい家庭で少年時代を送りました。音楽が少年時代の彼にとってほとんど唯一の喜びだったんです。

僕の訳した本のなかに、このセッションについて回想している一節がありますので紹介します。

「ここには素晴らしい雰囲気が満ちている。ぼくがこれまでおこなった中では、いちばん楽しめる録音だったね。一流のプロと演奏するのは、実に心地の良いものだ。ドラムは入っていないが、そんなものは不要だった。ぜんぜん気にならなかった」

昔なじみのミュージシャンが集まって、気軽にジャムっているような、温かい雰囲気の気楽なセッションだったんですね。ブルーズというのは、ミュージシャンがみんなで集まって、適当にセッションをやっているうちにメロディができちゃったみたいなことが多いから、そういうものかもしれない。

メンバーはピアノがオスカー・ピーターソン、ベースのレイ・ブラウン、ギターのハーブ・エリス。

このブルーズで、最初にスタン・ゲッツがすごくリラックスした、いいソロを吹くんですよ。それからオスカー・ピーターソンのソロが入って、次にベースのレイ・ブラウン。このベースソロがめちゃめちゃかっこいい。派手なことはやってないんだけど、レイ・ブラウンのベースが沁みるんですよね。なかなかこんな演奏はできないです。「おお」と、うなりたくなるようなソロで、スタン・ゲッツはそれを聴いて燃えるんですね。そのあとのゲッツのソロときたら、もう絶妙の一言です。ジャズって、「どう燃えるか」、お互いをインスパイアして高めていく過程がいちばん面白いところなんです。

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聴取期限:2020年11月2日(月)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:村上RADIO~秋のジャズ大吟醸~
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時:10月25日(日)19:00~19:55
パーソナリティ:村上春樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/

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