角川文庫・関口靖彦が「2022年本屋大賞」受賞作を予想! 候補3作は『赤と青とエスキース』『六人の嘘つきな大学生』、そして…?

2月17日の「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送)には、角川文庫の関口靖彦さんが登場。2022年本屋大賞の受賞作品を予想した。

本屋大賞は、書店員たちが「一番売りたい本」を選ぶもの。2022年も、1月末にノミネート10作品が発表された。
関口さんは「どれもクオリティは高いんですけど、(賞の性質上)既に売れてる本は入って来ないんじゃないか」などの条件を挙げ、候補を3作に絞り込んだ。

1作目は『赤と青とエスキース』(青山美智子/PHP研究所)。
関口「エスキースとは美術用語で”下絵”という意味。下絵をもとに絵が完成していく…というモチーフが、物語全体を包んでいます。(中略)最後に”あれはそういうことだったのか”といろいろピタッとハマってくる。お話としては、愛情の物語として希望を感じさせてくれる、非常に読後感が良い。青山さんは前回の本屋大賞で2位だったので、今度こそというのも込めています」

2作目は『六人の嘘つきな大学生』(浅倉秋成/KADOKAWA)。
関口「ある企業の最終選考で出会った6人のお話。全員採用の可能性もあるディスカッションに臨んでいたんですけど、最後になって”6人の中から、1人の内定者を話し合って決めろ”と言われるんです。かなりスリリングなお話。ディスカッションの間に、それぞれの学生のインタビューが挟まるんですが、それが選考後の未来の話なのも面白いところで、非常に技巧的な小説です」

3作目は『硝子の塔の殺人』(知念実希人/実業之日本社)。
関口「とにかくトリックのパズル性に焦点を凝らした”本格ミステリー”。推理ゲームとしての純度を高めた作品です。過去の名作ミステリーのオマージュが散りばめられていて、ミステリーファンの人は二倍楽しめます」

果たして関口さんの予想は当たるのか? 大賞発表を待て!

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『テレビで会えない芸人』松元ヒロが生のステージを愛する理由は? 立川談志、永六輔との衝撃エピソードも

2月17日の「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送)には、芸人・松元ヒロさんが登場。上映中のドキュメンタリー映画『テレビで会えない芸人』について語った。

松元さんは「テレビで会えない芸人」として有名。

松元「『ザ・ニュースペーパー』という成人ネタを扱うグループにいまして。テレビに出すぎると”あ、それはちょっとやめてください”とか、”スポンサーが…”とか色々ありまして。それで”あ、好きなことやろう”と思って、グループに迷惑かけないように、自分ひとりで紀伊国屋ホールとかに出るようになったら、テレビ局の人が噂を聞きつけて見に来るようになったんですよ。それで楽屋に来て”いや〜面白かった! 絶対テレビには出せない”と言って帰って行くんですよ」

しかしこの噂を聞きつけた、松元さんのふるさと・鹿児島テレビの関係者がライブを鑑賞。感銘を受け、2年かけて撮影したドキュメンタリーが放送された。
そこにさらに新映像を追加したものが、現在公開中の映画『テレビで会えない芸人』。

大竹まこと「映画の中には、立川談志さんと永六輔さんも出て来たね」
松元「永さんはラジオに出してくださったり。談志師匠は、初めてライブに来てくれたときに、ステージに上がって来たんですよね。(中略)”最近のテレビに出てる芸人を、サラリーマン芸人って呼んでる。クビにならないようなことしか言ってない。でも昔は、ヒロ松元みたいに他の人が言えないことを代わりに言ったのが芸人でした。今日からお前のことを芸人と呼びます”って言ってくれたんですよ」

とは言え大竹さん、松元さん共に「テレビ芸人もステージ芸人も、それぞれ色々がある」としみじみ。

松元「役割があると思うんですよね。自分なんかは生のステージが好きで。お客さんがぶわーっと笑ってくれると、”あ、言っていいんだ”って僕も自信もらうし。すぐ反応があるので、”みんなもそう思ってたんだ”って」
大竹「今回映画になって良かったよね。テレビとステージの違いも伝わるし。芸人が”ウケたい”っていうのは、どこにいたって同じだし」

ドキュメンタリー映画『テレビで会えない芸人』は、東京ではポレポレ東中野で上映中。
その後は横浜、名古屋、京都、大阪、大分、鹿児島、沖縄でも上映予定。

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