オーディオブーム支えたオンキヨーが自己破産 アナログ文化の再燃も「頑張りきれませんでした」

経営再建中のオンキヨーホームエンターテイメントが大阪地裁に自己破産を申請した、と読売新聞などが報じた。5月16日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)は、このニュースについて月曜コメンテーターである経済評論家・上念司氏と寺島尚正アナウンサーが議論を展開した。

オンキヨーは5月13日付で破産手続きの開始決定を受けた。負債総額はおよそ31億円にのぼる。かつては高級音響機器を手掛け、オーディオブームを支えたが、スマートフォンの普及による音楽市場の変化に対応しきれなかった。

オンキヨーは1946年、松下電器産業の技術者らが独立して創業。音質にこだわったスピーカー、ミニコンポを市場に送り出し、日本を代表するブランドに成長。海外でも高い知名度を誇っていた。しかし2000年代に入ると、スマートフォンで音楽や動画を楽しむ人が増え、業績が悪化。2021年3月期には2期連続の債務超過に陥り、同年8月に上場廃止となっていた。

「時代ですね。大きいコンポで、家で音楽を聴くというよりは、もうみんなBluetoothスピーカーみたいな小さいものを持ち運んで、いろいろなところで聴くという時代になっちゃったので、それに対応できなかったから潰れてしまったということですね。もうちょっと頑張れば、またハードウエアの時代が来ると私は思っているのですが、ちょっと頑張りきれませんでした」と、上念氏は残念そう。

「一時、アナログ系は廃れましたけど、また見直されている部分がありますもんね」と寺島アナが発言すると、上念氏は「やっぱりレコードのほうが実際には音がいいんですよね。デジタルではカットされちゃう、人間には聴こえない音が出てるんですよ。それが影響を与えるとも言われてますけどね」と付け加えた。

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