飽和潜水の加圧時間に衝撃… 大竹まこと「このやり方しかないのかな」

5月19日の「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送)では、知床半島沖の観光船沈没事故における、飽和潜水による船内捜索について取り上げた。

今回、船体が沈んでいるのは水深約120メートルの地点。地上であれば、30階建てのビルに相当。圧力は地上の13倍にも及ぶ。

大竹まこと「(自分は)この飽和潜水っていうものを知らなかったけど、かなり大変なことらしいね」

飽和潜水の場合、潜水士はまず加圧室に入り、水圧に体を慣らしていく。
そして加圧室と同じ気圧のカプセルに入り、1時半ほどかけて目的のポイントまで潜水。カプセルから出て、船内を調査する。

砂山アナ「水中で体内に窒素が増えないように、別のガスで体内を満たしておく必要があるっていう」
大竹「船内で作業を終えて戻ってきたら、またカプセルに入って地上まで上がって。ここですぐにカプセルから出られるわけじゃないんだよね」
砂山アナ「基本的にはカプセルから出ないまま、しばらく作業を続けていくことになります」

少なくとも2日間は加圧状態で過ごすことになる。
大竹は「ものすごく危険な作業だと思うんですよ」と唸る。

大竹「聞いた話だけど、潜水艦を持ってる国っていうのは、この加圧された潜水は絶対必要なんだってね。だからどの国にも飽和潜水士っていうのがいるって。でも潜水艦ってとんでもなく深いところまで潜るわけじゃない? なんか、このやり方しかないのかなあって」

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「米粉」に注目集まる!背景に低迷する米需要

TBSラジオ『森本毅郎・スタンバイ!』毎週月曜日~金曜日 朝6時30分から放送中!(5月19日(木)放送分)

7時30分過ぎからは素朴な疑問、気になる現場にせまるコーナー「現場にアタック」

新型コロナによる物流の混乱や、ロシアのウクライナ侵攻の影響で、小麦粉や食用油、パンやチーズ等、連日のように値上げが伝えられています。そんな中、今回注目されてる「米粉」について取材、報告しました。

お米チーズ

様々なところで使われ出している米粉。まずは、株式会社神明の舩木 秀邦さんのお話です。

「お米で、「チーズ」そっくりの商品を開発致しました。そのまま食べていただいても、チーズのような風味で召し上がっていたけるんですけれども、チーズフォンデュ、ピザ、グラタン、現在チーズを使っている料理であれば何でもご使用いただけるような提案になっています。米粉もですね、3種類程、今ブレンドしていて、もち米とうるちも一部使ってるんですけど、加熱すると溶けてビヨーンと伸びるところが共通点ですね、これがヒントになりました。特に輸入食品の価格高騰ですね、たまたま時期が一致して、こういう提案をさせていただくことができたと。」
(株式会社神明 舩木 秀邦さん)

米粉で作ったチーズ。熱するととろーっと伸び、冷めても固くなりません。開発にはおよそ3年かかったそうですが、まず、原料となるのは、国産の「もち米」。そこにお米が原料である「酒かす」を混ぜることで、チーズの「伸び」と、独特の「風味」を再現しています。

ただし、元はお米なので食べすぎ注意ですが、乳製品を一切使っていないので、乳製品アレルギーの人も安心して食べることができます。今後は、6月末以降の販売を予定していて、スーパーなどで売り出していきたいということですが、実はチーズは、国内消費のおよそ80%を輸入に頼っているので、ほぼ100%国内で自給できるお米で作れるという点でも、注目されていました。

お米ラーメン

更に、お米はこんなものにも広がりを見せています。続いて、つばめ食品の水田ひさしさんのお話。

「米粉を配合したラーメンの開発をしております。つばめ食品としては、大手スーパーさんのプライベートブランドの即席袋ラーメンを手がけております。ただ昨今の小麦の高騰による原料事情で、価格の維持が難しくなってきております。それで「米粉」なんですよね。表面のつるっと感とのどごしっていうところが圧倒的に良くなりますね。数年前までは小麦粉に比べて圧倒的に価格が高かったので、なかなか使いにくいと。ただ、これだけ小麦の値段が上がってくると、そこの価格差というところがどんどん狭まってきているんですね。米粉とかを使いやすい環境になっているっていうところが背景としてあります。」
(つばめ食品 水田 ひさしさん)

米粉を使ったインスタントラーメンを試作中。本来、ラーメンの麺には小麦粉が使われていますが、この小麦粉が、世界的に高騰しています。実際、つばめ食品で作っていた袋麺は、5食で100円台と非常に低価格なのですが、やはりこれが限界に…。そこで白羽の矢を立てたのが、いま小麦粉との価格差が縮まってきている「米粉」だったそうです。

ただ、100%米粉で作ると、フォーやビーフンのようにコシがなくなってしまいます。ラーメンやうどんのコシは、小麦粉に含まれるたんぱく質=グルテンが大きく影響しているので、今回は、小麦粉も残しつつ、小麦粉と米粉の配合を調整することで、コシを損ねない工夫しています。できるだけ価格も抑えた形で、秋ごろの販売を目指しているということでした。

背景には低迷する米の需要

では、どうして各社、お米を使った商品の開発に力を入れているのか。背景には、お米の「需要低迷」への危機感があると、「米チーズ」を作った神明の舩木さんが話してくれた。

「我々、ずっとお米の卸として会社を運営してまいりました。今、お米ですね、日本、数少ない自給できる農作物ではあるんですけども、お米の年間の1人当たりの消費量っていうのがですね、昭和40年代、こちらがピークだったんですけども、年々厳しさを増しています。約半分以下までなっているんですね。耕作放棄地の面積っていうのが、1990年と比較して、2倍ですね、に増えて、総面積では富山県の面積に匹敵する程の、本当に厳しい環境なんです。その中で、何とか、お米の消費量を拡大したい。全くお米が使われていない分野に踏み出せないかというところで、今回のチーズの開発に至りました。」
(株式会社神明 舩木 秀邦さん)

こちらの会社はお米の卸売会社なのですが、ここ4~5年で、取り扱い量がおよそ16%減っていて、やはり非常に厳しい環境のようです。そのような中で辿り着いたのが、チーズの開発。一方の小麦は、日本は国内消費量の9割を輸入に頼っていて、今回のように、海外の影響をダイレクトに受けてしまうので、不安定。お米を使うことがうまくいくと、日本の食料自給率の向上にも繋がるのかなと思いました。

自国生産できるお米に付加価値を付けるということは、「食の安全保障」の側面でも、改善に繋がりそうです。

▼株式会社神明 舩木 秀邦さんに聞きました。

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