次世代のスーパーフード「昆虫食」 カイコにコオロギ、セミ…… 慣れ親しみなく抵抗感は強い

5月27日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)は、次世代のスーパーフードとして近年注目が集まっている昆虫食について、寺島尚正アナウンサーと金曜コメンテーターで郵便学者の内藤陽介氏が意見を交わした。

気候変動などの地球環境問題やウクライナ危機などの影響による食糧不足への懸念が高まるなか、近畿地方に住む22歳の現役学生が昆虫食を手に上京し、環境相や自民党の農林部会長を歴任した小泉進次郎議員ら国会議員に食べてもらい、普及に協力してもらいたいと訴えた。

小泉進次郎議員は目の前に差し出されたカイコのサナギを口にしたところ、満面の笑みを浮かべながら「オレ、今、食べてるって感じ」と感想を述べたという。小泉議員は口の中で、たしかにカイコの存在を感じたようだ。他にも、コオロギやセミやハエの幼虫を乾燥させたり、燻製にしたりした昆虫食が並んだ。

寺島アナが「次世代のスーパーフードとして近年注目が集まっている昆虫食。これはいかがでしょうか」と内藤氏に意見を求めると、内藤氏は「昆虫食はイメージだとイナゴの佃煮とかありますけど、お好きな方は召し上がったらよろしいのではないかと。私はちょっと……」と遠慮がち。

「昔から物心ついた時からその食べ物があったというなら、自然にいただけるんですけど……」と、寺島アナも控えめな様子だ。

「そうなんですよ。もちろん食用ですから、毒にならないし衛生管理もちゃんとしていて、多分ですが食べれば美味しいと思いますよ。でもやっぱり、食べ慣れてないと……。例えるならば、イスラム教徒の方が豚肉を食べないというのは、子供の頃から豚がいかに不潔かというのを散々言われているんですよ。ですから心理的なバリアが非常に高いということがあるので。それと宗教上の理由とはまた違うのですけれど、やっぱり慣れ親しんだバックグラウンドというのはありますからね」と、内藤氏が続ける。

さらに、寺島アナは内藤氏に「でも、食べてみると小泉進次郎議員のように『オレ、今、食べてるって感じ』となるんですかね」と問いかける。「食べながら『食べてる』っていう感想というのは何なんですかね」と、ツッコミを入れる内藤氏。やはり、ふたりの“心理的バリア”は低くないようだ。

 

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