はやぶさ2の採取サンプルから23種のアミノ酸発見! 生命の「宇宙由来説」後押し

6月10日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)は、小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから採取した砂や石からアミノ酸が発見されたことについて、寺島尚正アナウンサーが金曜コメンテーターで郵便学者の内藤陽介氏に意見を求めた。

2020年12月に帰還した、はやぶさ2のカプセルが小惑星リュウグウから持ち帰った石や砂から、23種類のアミノ酸が発見された。生命活動に重要なタンパク質を構成するアミノ酸も10数種類近く含まれており、地球の生命の材料が隕石などで宇宙から到来したという説を補強する成果だという。また、アミノ酸は宇宙から飛来したのか地球で誕生したのかという学説が分かれているが、今回の成果は宇宙由来説を後押しすることになるそうだ。

このニュースについて、内藤氏は「専門的なことはわからないですが、なんか良いですよね。宇宙があれだけ広ければ(生命体が)いてもおかしくないと思ってる人は多いと思うのですが、どこかに生命体がいる可能性があるというのはロマンが広がって、素人考えですが良いなというのはありますね」とコメントする。

生命誕生の条件として、アミノ酸のような有機物、水、適温というのが大事であり、一説によると宇宙にも水が存在する痕跡があると、寺島アナも話した。過去に彗星の塵や隕石からアミノ酸が検出されたことはあったが、小惑星から直接採取されたサンプルからは見つかっていなかった。

宇宙からきたアミノ酸が生命の材料になったという説が裏付けられるには、未だに多くの謎も残っており、宇宙のアミノ酸の構造など、詳細な分析結果がわかれば生命の起源についてさらに重要な情報が得られるという。

生命の起源に迫る報告に今後も期待が高まるなか、内藤氏は「こういう話題は誰もが関心を持っていますし、よく『無駄な研究、役に立たない研究なんか辞めちまえ』と言う方もいるんですけど、それを言ったらこれだってそうじゃないですか。でも、これ(生命の起源)にはみんなが興味持って、知りたいという人間の欲求に応えるものなので、このような研究は後押ししていただきたいですよね」と、研究者を応援した。

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