なぜ選挙が近づくと選挙報道が少なくなるの?

まもなく参院選が行われるが、なぜ選挙が近くなるにつれ選挙報道が少なくなるのか?7月5日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部(文化放送)」では、選挙報道についてジャーナリストの青木理、タレントのバービー、西川あやのアナウンサーが話し合った。

西川「メディアの選挙報道は少なくなっているのか?テレビに関してエム・データ社がNHKを含む在京地上波テレビ6局が行った参院選に関する報道時間を調査した結果、2013年が49時間18分、2016年が41時間30分、2019年が36時間08分」

バービー「えーーー」

西川「選挙関連の放送時間が年々短くなっているんです」

バービー「2013年と2019年は10時間以上違いますね」

青木「投票率もそれに連動していて、これまでは衆参ともに低くても6割、高いと7割以上あった投票率が直近の参院選だと48.8%、2021年の衆院選だと55%まで下がっちゃっている」

西川「公示日を境に各局委縮してるように感じることがあって、候補者を平等に扱うためにストップウォッチで計って同じ尺で取り上げる放送局もあるそうなんですよ。そこまで選挙報道ってする必要ってあるんですか?」

青木「結論からいうと、そういうことをする必要はないし、法的根拠があるわけでもないんですね。放送法は公平に放送するようにテレビを縛っているというよりは、政治だったり、大企業がテレビに介入しないようにテレビを守っている法律だし、公職選挙法に関していうと、選挙に関する報道について自由にやって下さいと言ってるんだけど、なぜストップウォッチまで使ってやるようになったのか?」

バービー、西川「はい」

青木「それは恐らく、事あるごとに放送法を持ち出してテレビ局に『電波止めるぞ』ってなことを総務大臣が言ったり、街頭インタビューまで『公平に扱え』などとテレビ局に文書で送ってきたりするわけですよ。そういうのが来るもんだから、テレビ局側も委縮をし、自粛をし、何をやっても文句を言われる、しかも全部公平にやったら番組として面白くないじゃないですか?」

バービー、西川「うん」

青木「だったら視聴率も取れないし、やるのメンドくさいからやめちゃおうよっていうのが実態に近いと思う」

バービー「選挙報道は腫れ物扱いってことですか?」

一同「(笑)」

この他にも番組では選挙報道に関する不明点を紹介しています。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。

番組の「きょうのクリエイティ部」のコーナーでお伝えしています。

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春風亭一之輔が能登にエール「復興のために行動に移そう」

4月19日(金)、落語家・春風亭一之輔がパーソナリティを務める「春風亭一之輔 あなたとハッピー!」(ニッポン放送 金曜朝8時~)が放送。能登半島地震で多大な被害を受けた能登地方にある牧場主がスタジオ出演し、一之輔が能登をはじめとした被災地へのエールを送った。

春風亭一之輔

1月1日の能登半島地震から109日、この日東京・有楽町のニッポン放送のスタジオへ、石川県能登町の西出牧場の西出穣(にしで・みのる)さんが来訪した。

西出さんと同番組との縁は、約4年前に番組内の抽選コーナーで電話がつながったことから始まった。西出さんの牧場で生まれた子牛に一之輔が名前をつけたことで一気に距離が近づき、今に至る。

ついに初対面となったが、前職が観光人力車の俥夫(しゃふ)だったからか、その滑らかなトークに、一之輔も「ラジオパーソナリティができるんじゃないかな?」と感心。

西出穣さん

地震発生の瞬間の状況や、それによるダメージ、自身や家族の生活の苦労はもちろん、牧場の牛たちへの水の確保も大変だったことなどや、搾乳したものの泣く泣く大量に廃棄せざるを得なかったことなど、“これまで”を丁寧に語った西出さん。

そして、“いま”と“これから”については……

ボランティアの状況については、西出さんの仲間であり、輪島市の中でも特に被害の大きかった地域の町野町の復興プロジェクト実行委員長に聞いたこととして「能登の人達って、なんとなく人に頼るのが……なにか『助けて』って言いにくい、そういう気質の人が多くてですね、おじいちゃん、おばあちゃんたちが自分ひとりでタンスを立てようとしてたり、雨漏りで濡れた畳を運び出そうとしてたりということで。『ボランティア使ったらどう?』って勧めても、『自分たちでやるからね』って言ってしまう」と話した。結果的に、必要だとして声が上がってくる人数がかなり少なくなっているが、現実はまったく足りていないという。以前のボランティアは金沢から能登に移動してきて、活動時間が2~3時間ほどしかないということもあったとのことだが、今では珠洲市や七尾市などにボランティアが泊まれるテント村も開設されてきているとのことで、これによる活動時間の増加に西出さんは望みを見せた。

また、「絶対に能登に行きます」というリスナーからのメールを一之輔が紹介すると、「これから少しずつですけど、復興、進んでいくんで。少しずつ、元気にしようっていうイベントとか、町も企画していくと思うのでね、徐々に徐々に、まずは金沢ぐらいから」と、段階的な観光での来訪による復興についても期待を寄せた。

そして、西出さんなど奥能登の酪農家を含めた能登の地乳(じにゅう)『能登ミルク』は、東京でも味わうことができる。東京駅前にある石川県のアンテナショップ「八重洲いしかわテラス」で販売されているが、人気商品ということで、「おかげさまで連日完売ということなので、もしなかったら次の入荷を店員さんに確認していただければありがたいと思います」と話した。

西出さんのお話に耳を傾けるスタジオ一同

一之輔は、「西出さん、本当に体に気をつけて……頑張ってくださいって言うのも、まあ東京にいて口で言うのは簡単なんだけれども……本当に牛乳、おいしい牛乳のためにも、ご家族のためにも」とエールを送り、「いつか本当に能登のほうで落語をやらせていただけるといいなと」と語りかけて、大変ななか上京して出演した西出さんに感謝しながら送り出した。

その後「行けないかなあ?」と、自身のびっしりとスケジュールが記された手帳を開き、「この日、行けるかもしれない? だめだったらごめんね。でもちょっと考えよう。いろいろ検討し、西出さんと連絡をとり合いながら」と話した一之輔は、「能登の復興のためにいろいろ行動に移そうじゃないですか」と呼び掛けた。

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