「なんかお腹空いた」を封じる鍵はココアと15分間の運動!?


9月15日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーは日常でよく訪れる「なんかお腹空いた」という瞬間について掘り下げた。

番組では『オックスフォード式 最高のやせ方』の著者である下村健寿さん(福島県立医科大学・病態制御薬理医学講座主任教授)に取材を行なった。

西川あやの「まずは『なんかお腹空いた』の代表格といえる『深夜にラーメンを食べたくなる』という現象について。下村先生によりますと、深夜に何かを食べたくなるのは『本能的に脂肪を蓄えようとするから』だそうで。眠っている間は血糖値が高めに保たれていて、脂肪を蓄積しやすい時間帯。『動物としては脂肪を蓄えていたほうが生き抜くうえで有利なので、眠る前に食べたくなってしまう』と」

入山章栄「人類も生物(せいぶつ)じゃないですか。生物ってずっと飢餓なんですよ。サバンナのライオンだって狩りをしているわけで。人類も長い間、マンモスとかを獲らなきゃいけないから大変だったんだけど、この数百年、千年で急に食べ物が増えた。本当は脂肪を蓄えなきゃいけない本能があるといいますね。でもすでに食糧があふれている、だからラーメン食べるわけです」

中田花奈「冬のほうが食べちゃう、というのもこれですね。冬眠じゃないですけど(笑)」

西川「深夜に食べたくなるのは理由があったんですね。ではなぜラーメンなのかといえば『油と糖が快感を与えるから』。こういう特定の食べ物に対して、執着にも似た強い欲求を感じることを『クレービング』といいます、と。『渇望』という意味ですね」

入山「格好いいね。深夜にラーメン食べくなったら『クレービング』と言えば許されそう(笑)」

西川「結果は変わらないですけどね(笑)。深堀りすると、そもそも食欲とはなんだろう、というところで。食欲は2種類に分けられるそうなんです。1つ目は『恒常性食欲』。生きていく状態を保つうえで必要不可欠なもの。私たちがよく言うものですね。2つ目は『報酬系食欲』。快感を覚えるための食欲」

入山「まさにクレービングじゃないですか」

西川「デザートつきの食事をするとお腹いっぱいになり、さらに深い満足を味わう感覚に。これがまさに快感なんです。このニセの食欲が『なんかお腹空いた』という状態。ラーメンも報酬系食欲の面が強いと。みんな『幸せになりたくて食べている』んですね」

入山「食べていい、結論出たじゃないですか。きょうはおしまい(笑)!」

西川「そんな欲望のままに食べていたら健康診断で引っかかってしまいます(笑)。この恒常性食欲と報酬系食欲の線引きができるようになると、食べる量を抑えられる……」

入山「本当に食べたいものだけにして、快感のための食欲を抑えればいいと」

西川「下村先生にニセの食欲を抑えるための方法を教わりました。『解決策1:お腹が空いたらココアでうがいをする』。甘いものでうがいをすると脳が『食事をした』と勘違いするそうで。甘いものの中でも、下村先生の患者はココアでうがいをしたときにいちばん満足感を得たと」

入山「なるほど。飲んだら糖分とっちゃうから、うがいだけすると」

西川「あと『解決策2:空腹時に15分間ほど運動をする』。人は10分ほど運動すると、脳内麻薬の分泌が始まるそうで。ランナーズハイとも呼ばれますけど、この状態に入ると空腹を感じにくくなるそうです」

入山「あ~、わかる。ジョギングするけど走っているときはお腹空いたって思わないし。走り終わったあとも、『喉かわいた』はあっても『お腹空いた』というのはない」

西川「ただ『20分経っても感じるなら、それは本当の空腹なのでぜひ食事をしてください』と。これは実践できそうですね、ココアでうがいと15分間の運動」

この記事を読む