「菅さんは安倍さんのことをずっと「総理」と呼んでるんです」追悼の辞で評価急騰!伊藤惇夫が見た菅前総理とは?

感動的な追悼の辞で今再び菅前総理の評価が上がっているという。9月30日の大竹まことゴールデンラジオは政治アナリストの伊藤惇夫さんをお招きして、菅氏から聞いた「内緒話」を披露していただいた。

大竹まこと「このあいだの国葬はこのあとも沈静化しないんじゃないかと思いますがいかがです?」

伊藤惇夫「まだ当分尾を引くでしょうね。かかった経費もこれから精査するって言ってましたから、もしかしたら増えるかもしれません。」

室井「減るなんてことは、まずないでしょ?16億円から増えるよね。」

伊藤「まず(減ることは)ないです。また国葬を見て非常に対照的だったなと思うのは、岸田総理と菅前総理の追悼の辞です。岸田さんはここだけの話、以前から永田町で最も話のつまらない男っていう定評があるんですよ。」

室井(笑)

大竹「それ、ここだけの話になりますか?」(笑)

伊藤「普通のことを普通にしか言わない。追悼の辞を読まれてても、なんかAIが喋ってるみたいな、無機質で体温が伝わらない感じの喋り方になっちゃうんですね。それに対して追悼の辞を述べたことで急に再評価され始めたのが菅前総理。」

室井「本当に?あたしは、ちょっと芝居がかってる気がしちゃって。」

伊藤「ただ総理時代の菅さんって棒読みで有名だったじゃないですか。ところが追悼の辞に関して言うと、読み方はともかく中身は非常に心がこもったように聞こえたらしく、評価が高いんです。菅さんって安倍元総理に対する思い入れが、ものすごく強いんですよ。追悼の辞の中でも述べられてましたけど、2012年に安倍さんをもう1回、自民党総裁選に出したのは自分なんだということを前からおっしゃっています。菅さんと話したとき、菅さんは安倍さんのことをずっと「総理」と呼んでるんですけど、もしあの時総理が首を縦に振らなかったら自分は自民党を出ていったかもしれない、とまで言うんです。思い出したんですが、官房長官時代の菅さんに「安倍さんはエリート政治家で、菅さんは叩き上げですよね。正反対の人がどうやって総理と官房長官として上手くやっていけるんですか?」と聞いたことがあるんです。そしたら菅さんは、まあ正反対だからうまくいくんじゃないんですかって言った後に、ここから内緒なんですけど「総理はもしかしたら私の事がうらやましいと思ってるかもしれませんね」って言うんですよ。なんでですかって聞いたら、「総理は生まれた時から敷かれたレールの上を一直線で走ってきた人だ。政治家になり大臣になり、お父さんが果たせなかった総理の座を目指すのがもう既定路線だ」と言うんです。自分は「全く政治の外の世界から自らの意思で入り、ここまで来た。だからもしかしたら安倍さんは、自分で自分の人生を選べる人を羨ましいと思ってるかもしれませんね」って言ったのを強烈に覚えています。」

室井「それ逆を返せば、菅さんが安倍さんのことを強烈に羨ましいと思っている気持ちを隠したってことでもあるんだよね。」

伊藤「どっちかですよね。僕はエリート政治家に対する、叩き上げ政治家の何らかの思い、みたいなものを感じました。」

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