「今までのビジネスモデルは曲がり角に」Zホールディングス・ヤフー・LINEが合併

2月3日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)は、金曜コメンテーターでクレディ・アグリコル証券チーフエコノミストの会田卓司氏と寺島尚正アナウンサーが、ヤフーやLINEの合併について意見を交わした。

ヤフーやLINEを傘下に持つZホールディングスはきのう2日、2023年度中をめどにZホールディングスとヤフー、LINEの3社が合併する方針を発表した。ZホールディングスとLINEは21年3月に経営統合したが、その直後にはLINE側のずさんな個人情報の管理体制が明るみに出て、個人情報管理の改善策を優先。統合の肝となるはずだったヤフー・LINEによるID連携も23年以降にずれ込んでいる。こうしたなか、業績も主力のヤフーやLINEの広告事業で成長鈍化が鮮明となっており、足元の株価も低迷していた。競合の楽天グループなど国内勢のほか、中国発の動画共有アプリ「TikTok」などの海外勢との競争も激しくなっており、経営体制を刷新して立て直しを図る。Zホールディングスを含めた3社合併に踏み切ることで、意思決定権を明確にして立て直しを狙う。

「3社の合併について会田さんはどうご覧になりますか?」(寺島アナ)

「無料サービスの広告で収益を得るビジネスモデルが、曲がり角に来てるということだと思います。広告のパイが増えなければ、こういう無料サービスが参入するほど利益率が下がってしまう。みんなで取り合うことになるので、業績が悪化してしまうということになります。」(会田氏)

「合併で功を奏するのでしょうか?」(寺島アナ)

「3社合併で、新しいビジネスモデルが建てられるかが問われることになると思います。」(会田氏)

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