【西武】今井達也投手インタビュー 「チームを引っ張っていかないといけない立場」

4月19日放送のライオンズナイターでは、西武-ソフトバンク4回戦の試合前に、埼玉西武ライオンズの今井達也投手に、この日解説をつとめた辻発彦さんがインタビューした模様を放送した。前回の登板で、今シーズン12球団一番乗りとなる完封勝利を飾った今井投手は、昨年まで監督をつとめた辻さんに何を語るのか。
――まずは、先週の大宮でのピッチング見事だったね
今井「ありがとうございます」
――何が良かった?
今井「初回、先頭バッターの藤原恭大選手を相手に三球三振を奪えたので、そこで今日いけるなと思った」
――風が強かったせいでバランスを気にして投げていたのかなと思うが?
今井「ライトからレフトへ強い風だった。左バッターに思いっきり引っ張られても打球が戻ってくるので、左バッターには引っ張られても大丈夫と思っていた」
――一つ危ない当たりあったね?
今井「藤原選手の当たり(笑)風が無かったら(スタンドに)入っていた」
――今までずっと(今井を)見てきて、キャッチャーの柘植がずっと厳しいコースに構えていてすごいなと思った。今まで四球を気にして、コースは甘めでいいからしっかりと腕を振ってという感じだった。コントロールが今までで一番良かったんじゃない?
今井「真っすぐも変化球も良かった。試合前に真っすぐ変化球関係なくスライダーでもちゃんと内外のサインを出してくれと(柘植に)お願いした」
――カーブは?
今井「カーブが良かったと思う」
辻「ね!カーブがね!」
――キャンプの時話した通り15勝して、そしたら優勝って言ったからね?
今井「それだけ勝たないと」
――今年気持ち的に変わったことはある?
今井「7年目になり、辻さんが監督就任のタイミングで入団してから今までは先輩方におんぶにだっこ状態だったので、そろそろ逆の立場にならないといけないなと思う。(髙橋)光成さん、松本(航)さん含めもうだいぶ年も経ってるので(笑)そろそろ引っ張っていかないといけない立場なのかなと思う」
――去年は故障があって不本意だったけど、一昨年の秋くらいから今井の気持ちが変わってきた気がする。やらなきゃという気持ちとチームを引っ張っていかなきゃという責任感を感じられた。去年凄い期待したけどアクシデントがあったのでね。今年はすごい期待している。相変わらず(髙橋)光成は安定しているし、ここに今井が来たら、絶対カードの頭勝てて戦い方が楽になってくるので頑張ってください
今井「はい!」
――今シーズンの目標は?
今井「一番イニング投げたいですし、一番三振を多くとりたいですし、どの数字に関してもチームで一番を目指して頑張りたい」
※インタビュアー:辻発彦さん
【西武】西口文也監督インタビュー 投手陣に求める理想像とは?
5月9日放送のライオンズナイターでは、埼玉県営大宮公園野球場の西武―ロッテ5回戦の試合前に、埼玉西武ライオンズの西口文也監督にインタビューした模様を放送した。與座海人投手への今シーズンの印象、モンテル選手への想いについて訊いた。
――今日の先発は與座海人投手です。前回の今シーズン初登板だった楽天戦(5月1日、4回戦)は、6回、被安打1、3奪三振、無失点の投球内容でしたが評価はいかがでしょうか?
西口「投球内容もよく、投球リズムを変えたりするなかでしっかり抑えて試合を作ってくれたので、非常によかったと思います」
――2軍で投げていて、1軍でなかなか投げられていなかった昨シーズンも含めて、與座投手のマウンド上での姿をご覧になっていかがだったでしょうか?
西口「今年は投球テンポを変えたり色々やってくれていて、本来なら開幕ローテーションに入るところで体調不良があって登板する時期が遅くなってしまいましたが、今年は期待に答えてくれていると思います」
――牧野翔矢捕手のリードはどのように評価されていますか?
西口「ファームでもよく(與座投手と)組んでいますし、(與座投手のことを)分かっていると思うので、そういう意味を込めつつ牧野にも出番がないというところで組ましてみたら、本当にいいリードで引っ張ってくれたなというのはあります」
――與座投手の1番いい球は何だと思いますか?
西口「真っ直ぐ高めでしっかりファウルや空振りを取れたり、ポップフライを打たせたりといったところだと思います。そこの制球力がしっかりしていれば、安心して見ていられると思います」
――源田壮亮選手が今日から1軍に昇格しました。イースタン・リーグで3試合に出場し、毎試合1本ずつヒットを放ち、二塁打、三塁打のベースランニングもスムーズでした。一昨日はショートで9イニングプレーをしています。つまり状態は万全ということでしょうか?
西口「そうですね。万全な状態じゃないと1軍に上げても使いづらいというところもあるので、状態面はもう大丈夫ということで」
――今日は雨が降るなかでの試合になるかもしれません。どういった試合運びを心掛けますか?
西口「相手よりも1点でも多く取ったまま試合を運んでいければと思います」
――火曜日のソフトバンク戦(5月6日、8回戦)で、先発の上田大河投手に対してアドバイスを身振り手振りで行っていました。「投手にはこう振る舞ってほしい」という理想のイメージを教えてください。
西口「初回に4失点をして、ベンチに戻ってくる姿がうつむいて落ち込んでいるような表情だったので、『そういう表情をせずに堂々と帰ってこい』と。あとはマウンド上での立ち振る舞いのことを上田に伝えました」
――西口監督ほどの投手でも、現役時代に序盤で降板したことはあったかと思いますが、淡々とした表情をしていましたね。
西口「打たれたら自分が悪いですし、後ろで守ってくれている野手がいるので、マウンド上で落ち込む姿を見せてはいけない。マウント上では『自分がエースだ』という気持ちで立ってほしい想いもあります」
――育成枠3年目のモンテルが一昨日に支配下契約を勝ち取りました。このタイミングで外野手をひとり増やした理由を教えていただけますか?
西口「期待を込めてというのもありますし、代走も踏まえてですね」
――モンテル選手をスタメンで起用してみていかがだったでしょうか?
西口「少しボール球に手を出してしまうことが多く結果は出ませんでしたが、ベンチでもしっかり声を出して明るくやっていたのでよかったと思います」
――昨年の監督就任会見でお話を伺った時に、育成枠から支配下に登録される1番手としてモンテル選手を挙げていましたが、まさに実現なされましたね。
西口「挙げていましたか? 忘れていました(笑)」
――「ボール球さえ振らなければ」とも仰っていました。
西口「しっかりボール球を振っていましたね(笑)」
※インタビュアー:文化放送・斉藤一美アナウンサー