文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「佳子・純子のお天気気象転結」。気象予報士の伊藤佳子記者・鈴木純子アナウンサーが、毎日にちょっと役立つお天気情報をお届けしている。この記事では全文をご紹介。
▼7月7日配信号 担当
伊藤佳子
きょうは「七夕」。そして24節気の「小暑」でもあります。
日増しに暑さが増してくるころ…という意味ですが、もう十分に暑いですよね。
晴れると、日差しはハンパない強さ…
先日、江戸川河川敷で、警視庁・消防庁・陸上自衛隊などあわせて700人が参加した大規模な災害救助訓練を取材しました。
晴れてカンカン照りの中、およそ2時間の取材で、日焼けした首がいまだにヒリヒリ痛い…。
あの猛暑の中、機動隊員や救助隊の皆さんは暑そうな出動服で全力疾走し、大声で手順を確認しあいながら救助訓練に取り組みます。
本当にすごい、鍛え方がちがう!私には若くても絶対無理!!
この日は、大雨による浸水被害や首都直下地震で倒壊した家屋から取り残された人を救出する訓練が行われました。
実際の豪雨災害で人を見つけ出した救助犬も登場。
訓練でできないことは、本番でもできないと言われますが、被災地に行くと、自衛隊、警察、消防の皆さんは、本当によく活動されています。
ボランティアの皆さんも、なくてはならない存在…被災者の方から、必ずボランティアへの感謝の声が聞かれます。
ここ1週間、活発な梅雨前線の影響で、山口県や熊本県などで「線状降水帯」が発生。
熊本県益城町では木山川や岩戸川が氾濫し、多くの住宅が浸水、山都町では橋が崩落するなど大きな被害が発生しました。
今後も九州は雨が心配されますが、片づけ作業なども大変だと思います。
自然には「もうここら辺で雨を降らせるのはやめよう」というような手加減はありません。
そして暑さにも注意!
先日も京都・岐阜などで36度を超える猛暑日になりましたが、関東でも来週は熱帯夜や猛暑日となる日がありそうです。
(↓気象庁HPより)
https://www.jma.go.jp/bosai/forecast/
2018年西日本豪雨の時も、大変な猛暑でボランティアの皆さんは15分作業したら15分休憩を取って進めていました。
私は取材するだけなのにすっかりやつれて、初めて男性に間違えられました。
「七夕」のお願いごと…大雨被害がこれ以上広がりませんように。
気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子