イスラエル軍とハマスの軍事衝突 日本政府はこのままアメリカ寄りで良いのか?

イスラエル軍とイスラム組織「ハマス」の大規模軍事衝突から1か月が過ぎた。11月7日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、現代イスラム研究センターの宮田律理事長が現状について解説してくれた。

宮田「特に2000年代に入ってから日本政府がだいぶアメリカ寄りの中東政策を追求するようになりました。小泉政権なんかはイラク戦争の時、真っ先にイラク戦争を支持すると明確に言ってしまいました。それから、どうもアメリカに気兼ねをしている感じがします。トランプ政権時代はアメリカ大使館をテルアビブからエルサレムに移したんですね」

大竹「そうですね」

宮田「エルサレムでは外交活動をやってはいけないという国連決議があるんです」

大竹「あっ、そうなんですか?」

宮田「1980年の国連安保理決議478号っていうのでエルサレムでは外交活動をやってはいけないということになっているんですけども、それにもかかわらずアメリカはエルサレムに大使館を置いてしまった。さらにイスラエルがシリアから占領しているゴラン高原にアメリカはイスラエルの主権を認めてしまった。全て国際法違反をアメリカは認めているわけです。アメリカはご存じの通り、ロシアのウクライナ侵攻を批判していますけど、かなりダブルスタンダードになっている」

大竹「そうですね」

宮田「そういったところをグローバルサウスの国々とか、あるいはアラブ諸国は見透かしていて『アメリカの言ってることはおかしいじゃないか』と言っているわけです。アメリカの影響力っていうのはパレスチナ問題によって大きく低下しているんじゃないかなという気がします」

この他にも宮田律さんはイスラエル軍とハマスの衝突で大きく動いている国際情勢について解説してくれました。

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