財津和夫、平成トレンディドラマの役柄は「野性的で無骨な言葉遣いのストーカー」カメラマン?!

TULIP・財津和夫が、時にはアマチュア時代のアーティスト活動を振り返るRKBラジオ『財津和夫 虹の向こう側』。11月17日の放送では、メジャーデビュー前のライブ喫茶での懐かしい思い出や、平成に入ってからの連続ドラマ出演作についても、恥ずかしい(?) 「想い出」話をします。

パン一切れとソーダ水が「ギャラ」

福岡での17年前のコンサートの際に、天神のライブハウス喫茶「照和(しょうわ)」に立ち寄り、壁にTULIPのサインを見つけた時の感動を綴ったリスナーメッセージを紹介。
財津「元々、照和っていうのは喫茶店だったんです。(戦後間もなくの)歌声喫茶からだんだん時代が変わってきて、ビートルズが出てきて日本にもバンドが誕生した。『じゃあそろそろバンド演奏を聞きに来る場所にしようか』って照和さんも考えたんですね。僕らが大学生になる頃にはまだ『ライブハウス』とは言ってませんでした。ビートルズがアマチュア時代に演奏していた『キャヴァーン・クラブ』、そんな感じなんですよ」

「照和」は1970年に開店。チューリップ、甲斐バンド、井上陽水、武田鉄矢(海援隊)、鮎川誠(サシーナ&ザ・ロケッツ)、陣内孝則(ザ・ロッカーズ)、長淵剛 等々のミュージシャンを輩出している事は、TULIPファンなら福岡以外の方でもご存じでしょうか。
「Live&喫茶 照和」のホームページには、「財津和夫率いるチューリップは、『照和』閉店後の午後十一時から翌朝まで『伝説的な』猛特訓を連日こなして『魔法の黄色い靴』のデモテープを作り、メジャーデビュー」と記載されています。
財津「本当にたくさんの福岡のアーティストが出て、他の人たちは知りませんけど、僕らはパン一切れとソーダ水。それがギャラでした。それでも嬉しかった、歌えることが嬉しいんでお金払ってでも出たかったんですよね。楽しかったなぁ、あの頃は」
下田「青春の汗と涙とキラキラとがありますね」
財津「職業にしなければ、めちゃ楽しかったろうね。難しいね、人生って」
まさに人生ゲーム。

トレンディドラマにも出演していた財津

財津の俳優としての出演作の中でも、水中カメラマン役のドラマを毎週ドキドキしながら見ていました、というお便りを紹介。
1990年にRKBテレビでも放送した「想い出にかわるまで」は、当時のトレンディドラマの流れをくむもので、財津が連続ドラマに本格的に出演した作品でもあり、TBSの過去のドラマ一覧には次のように記載されています。
「エリート商社マン(石田純一)と婚約した幸福の絶頂にあるOL(今井美樹)が、野性的なカメラマン(財津和夫)と出会い、これまでの男性観を揺さぶられる」

財津「忘れもしません。(『想いでにかわるまで』と言うよりは)思い出すと苦しい。このドラマの最初、潜るシーンから始まったんです。東京だから、ゴミ捨て場の夢の島の近くまで行って、お台場の沖で撮るんですよ。上手に泳いでるシーンは僕じゃないんですけど(吹き替え)、ジャポンと入るところと海面に出てくるところは僕なんです。実在の水中カメラマンで今も活躍されている方がいらっしゃるんですけど、その人に失礼があっちゃいけないな、と結構緊張しましたね。こんなセリフ言うはずがないだろうと思ったけど、脚本家が書いたんだからしょうがないよな、とか」
脚本は内館牧子と奥村俊雄が執筆している。
財津「演っていくうちに僕はストーカーのような役に…今井美樹さんに偶然会うんですよ。ドラマってなぜか偶然会うんですよ、そのたびに無骨な言葉でちょっかい出してね」
下田「それが、彼女の心に刺さって」
財津「毎回、なにか刺さるものがあるんですよ。さすが、脚本家っていう感じです」
下田「音楽家としての財津さんと違う魅力が炸裂するドラマです」
財津「若いので、まあ今より見られるかもしれない、でも言っておきますけど演技は下手です」

今日の一曲は、そのドラマ「想いでにかわるまで」のテーマ曲として使用された、ダイアナ・ロスの「If We Hold On Together」。日本では1990年(平成2年)にシングルカットされています。

次回11月24日の放送は、通常通り18時15分(午後6時15分)からの予定です。
TULIPお得意の「コーラス」について、お話します。

財津和夫 虹の向こう側
放送局:RKBラジオ
放送日時:毎週日曜 18時15分~18時30分
出演者:財津和夫、下田文代
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「ワールドシリーズ連覇」に貢献!ドジャース・大谷翔平&佐々木朗希のピッチングを五十嵐亮太が解説

藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMのラジオ番組「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」(毎週土曜 10:00~10:50)。11月8日(土)の放送は、プロ野球解説者の五十嵐亮太(いがらし・りょうた)さんが登場! ここでは、アメリカ・大リーグ(MLB)でワールドシリーズ連覇に貢献したロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手、佐々木朗希投手について振り返りました。


五十嵐亮太さん



◆佐々木朗希の“魂の3イニング”

藤木:ワールドシリーズも盛り上がりましたが、メジャーリーグ30球団あるなかでワールドシリーズを連覇することが、どれだけ難しいことなのかを実感しましたね。

五十嵐:MLBでの連覇は、(ニューヨーク)ヤンキースが1998~2000年に3連覇して以来ですから。

ブルペンでは、佐々木朗希投手が見事にハマりました。もともと先発ピッチャーなのですが、シーズンの後半にケガから戻ってきた後、中継ぎで2試合だけ投げました。そのピッチャーが、ポストシーズンに入ってから抑えに抜擢されたんですよね。1年目のルーキーが、シーズン終わりから中継ぎをやって、いきなり大事な場面でクローザーを任されるってすごくないですか!?

藤木:そうですよね。しかも、強敵といわれていた(フィラデルフィア)フィリーズ相手に3イニングを完璧に抑えた。あの魂の3イニングがなかったら、もうフィリーズに負けていたんじゃないかと。

五十嵐:おっしゃる通りです。ディビジョンシリーズ(地区シリーズ)でフィリーズと対戦して勝ったこともすごいけれど、勝ち切るためには、抑えがしっかりしていないといけないなかで、そこに佐々木投手が見事にハマりましたよね。ワールドシリーズを連覇した凄さもあるけれども、その前もしっかり勝たないといけないわけで。だから、佐々木投手がいなかったら行けなかったのかなと僕は思います。

◆大谷翔平、最終戦のピッチングを分析

藤木:ワールドシリーズの最終戦、大谷翔平選手が中3日で先発しました。しかも、ヒットやフォアボールで塁に出て、走塁もして、(バッティングでも)頑張っていたじゃないですか。その影響もあってか、制球が定まらずなかなか苦しい展開でしたよね。

五十嵐:中3日ですから、もちろん疲れがあるなかでの登板だったということと、あのときの大谷選手が、今までの登板と何が違うかというと、あの試合は先発ピッチャーをブルペンに入れていたので、長いイニングを投げる必要がなかったんです。つまり、序盤から飛ばしていくピッチングスタイルで良かった。でも、疲れもあって“飛ばしていこう”という気持ちと、うまくかみ合っていなかった。そこで、ちょっと“力み”が生まれてしまい、ストライクとボールがはっきりしてしまったんです。

“ストライクが取れない”となると、スライダーやスイーパーもそうでしたが、変化球が甘めに入ってしまうんですよ。それを捉えられてホームランにされるというところがあったので、試合の流れやチーム状況によってピッチングスタイルは変わりますが、そういったところで“うまくいかなかったのかな”と見ていて感じました。

――ほかにも、ワールドシリーズMVPを獲得した山本由伸投手の活躍を振り返る場面もありました。

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<番組概要>
番組名:SPORTS BEAT supported by TOYOTA
放送日時:毎週土曜 10:00~10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/
番組公式X:@SPORTSBEAT_TFM

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