財津和夫、「私の青春の距離は880キロ」と振り返り懐かしむ
TULIP・財津和夫が、時には造詣の深い映画音楽を振り返るRKBラジオ『財津和夫 虹の向こう側』。1月12日の放送では、TULIPや財津ソロの音楽がサントラとして使われた映画を話題にしてみたり、夜行列車で上京した福岡と東京の距離を改めて考えてみたりもします。
若い頃は、福岡から東京の距離なんて考えてなかった
radikoでお聴きいただいている東京のリスナーから、「880キロ離れた福岡と東京がとても近くに感じられます」というお言葉を頂戴しました。
財津「radiko良いですね。僕らの時代は、周波数を合わせても(電波が)届かない。ピーピーいう音ばっかりで、耳をラジオに近づけても関係ないんですけど、何故かくっつけて聴いていたようなそんな記憶があります。今はもうradikoのおかげでいろんな番組が聞けるんでしょう」
下田「日本全国のプレミアムプランに入れば(聞けます)。無料プランはエリア内の番組なんですけど遡って1週間聞くこともできます」
タイムフリープランに入れば、過去30日の番組を聞くこともできます。なお、エリアフリーとタイムフリーはそれぞれ別プラン(別料金)のサブスクですので、念のためご注意くださいませ。
財津「東京って福岡から880km離れているって、正しく知ったのは初めてです。53年位前に福岡から東京に行った時に、880kmなんて考えた事なかったなぁ。めっちゃ遠い、って思ってた。それこそ、夜行列車で行ったりしましたけど、私の青春の距離です」
下田「一晩かかる訳でしょう」
財津「はい。夜行列車で行った時は、横浜を通った時に白々と夜が明けてピンク色に変わりました。綺麗でねぇ、今もはっきり覚えていますよ。リクライニングしないんですよね、でも若いから平気なんです。ずっとL字型のまま、東京まで行きました。」
ちなみに天神の福岡市役所から、新宿西口の東京都庁までの直線距離がおよそ880km。JRの博多駅~東京駅の距離では1174.9 km(運賃計算用の営業キロですので、在来線も新幹線も建前上同じ)となっています。
奥様から「私はあなたの家政婦じゃない!」と・・・
主題歌が財津の「切手のないおくりもの」、そして挿入歌がTULIPの「青春の影」の映画をコミュニティセンターで観てきた、というお便りを紹介。
お便りには映画のタイトルが書かれていませんが、2021年に全国公開された「お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方」のようです。 高畑淳子と橋爪功が老夫婦役を演じています。
財津「面白かったですよ、年寄りの心理を描いてくれていて、味がありましたよ。そこで私の曲が流れると、これでいいのかなって心配もありましたけど、もっといい曲があったんじゃないかって…使っていただいてありがとうございます」
映画の予告編の最後では「『観終わった自分がほほ笑んでいるのに気付いた』財津和夫」と大きくコメントが出てくるぐらいですから、深くかかわった映画とお見受けしました。
下田「予告編では高畑淳子さんが、『私はあなたの家政婦じゃないのよ!』と夫に叫ぶ姿が…」
という説明を食い気味に
財津「あ、よく言われます、良く分かります」
としきりに頷きの様子。
夫婦喧嘩ばかりの熟年夫婦の危機が、ふとしたきっかけから始める事になった終活を通じてどう変わっていくのかを描く、コメディタッチの映画となっています。
財津「確かね、コーラスグループがあって、そこで(高畑が演じる大原千賀子が)練習しているんです」
下田「『虹とスニーカーの頃』と『心の旅』の2曲も、コーラスグループが練習するシーンで使用されています」
財津「この曲、誰が使おうって言い出したのかな。その時は気が付かなかったけど、盆暮れに何かお礼を…選曲は誰がしたんだろう?…こうして曲を使っていただけると、知らない人が聞いたり見たりして興味を持って下されば良いですし、また私が少しだけでも長生きできるという気がして嬉しいです」
下田「もう1回、リバイバルがあるといいですね」
財津「映画として、本当に面白かったです。皆さん観てください」
なんか、映画宣伝みたいになりましたが…昨年2024年には、続編も公開されています。
今日の一曲は、TULIP『アフリカは午後0時』。1979年(昭和54年)発売の、シングル『虹とスニーカーの頃』のB面に収録されています。
次回1月19日の放送は、通常通り18時15分(午後6時15分)からの予定です。
1984年(昭和59年)に箱根で開催された「PAGODA」コンサートについて、エピソードなどを語ってもらいます。
- 財津和夫 虹の向こう側
- 放送局:RKBラジオ
- 放送日時:毎週日曜 18時15分~18時30分
- 出演者:財津和夫、下田文代
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番組ホームページ
※該当回の聴取期間は終了しました。