財津和夫、現役として歌い続ける一番の理由は健康のため
TULIP・財津和夫が、時には歌い手として仕事を続ける理由を自らに問い直すRKBラジオ『財津和夫 虹の向こう側』。6月15日の放送では、ソロコンサート活動などで歌い続ける理由を答えてみたり、折り紙が苦手な事を白状したりします。
実は折り紙が大の苦手
折り紙が好きで、暇つぶしで折り鶴を折っているというリスナーのお便りを紹介しました。
財津「折り鶴とか折り紙って言葉、聞いた途端にめげちゃう」
下田「どうして?」
財津「本当に駄目なの。学校の時も折り紙で何か作るとかあったけど、全くできない。空間処理(認識)能力がないんですよ」
下田「へえ」
財津「出来る人を本当に尊敬する。下田さん、(折り紙を)やるでしょう」
下田「そんなに凝ってはないですけど、基本的な鶴とか兜とかお花みたいなものを作ったり」
財津「女子は大体(の人が)できるよね」
下田「雨の日の遊びとかが、折り紙だったんじゃないですかね」
財津「だから、図形が得意な人でしょ」
下田「そうでもないですけど」
財津「いやいや、尊敬しちゃう。知能が高くないと折り紙はできないじゃない。こうやっていくとだんだんこうなっていく、というのを頭の中に作っていくわけでしょ」
下田「あと、指先が覚えていくというか」
財津「うわー、指先が覚えるんだ。すごいな、もう折り鶴って聞いただけでタジタジになっちゃう」
下田「練習しましょうか」
財津「もう頭痛いよ」
下田「歌が一番お得意ですもんね」
財津「いやいや、歌もそんなに得意じゃないし」
自虐と謙遜を折り重ねているようです。
強迫観念で働き続けてしまう?
自分の職場に65歳の再就職者が加わり、まだまだ働く理由をその人に尋ねてみた、と言うお便りを頂きました。
「財津さんがまだ現役を続けている理由は何でしょうか、夫婦円満のため、ファンのため、自己満足のため、それともお金のためですか。知りたい」という内容です。
財津「そうそれはもう書かれていること全て(が当てはまる)、さらにもっと他の理由も(あります)。自己満足の中に含まれるかもしれませんけども、今は健康のためが一番の理由かな。仕事が長い期間無いと、何かガクッと来てるんです。マグロとかサメとかは、泳げなくなったらガクッとくるらしいです」
下田「回遊魚は、泳いでないと生きていられない」
財津「私は昭和の猛烈時代の男ですから、働かなきゃいけないっていう強迫観念があるんですね。それはあんまり良くないなと思ってるんですけど、もう(身体に)染み込んじゃっるんで。だから、ちょっと休みたいなと思って休むと、(逆に)働きたいな、何かしていたいなと思うんです。いけませんね」
下田「でもやっぱりそれで自己実現もあり、周りの方も喜ばれ、『生きることは歌うこと』、そういう事でしょう」
財津「周りの人が喜んでくれているのは嬉しいんですけど。ステージをやってるときは皆さんが客席にいらっしゃるので、少しは期待されてるんだなって思いますが、その他(の仕事で)はもうこんなジジイになって、『やめてくれよ、動くのは。それをフォローするのは大変じゃん』って周りのスタッフが思っているようで。この前は、(スタッフが)喋ってるのが聞こえないんで3回位聞き直したら、怒ったような大きな声で言い直されました。その時、瞬間的に僕は絶対こいつに復讐してやろうと思いました」
下田「(笑)そうよね」
財津「復讐時間が私にはもうあまり残されてないんで、なるべく早めの復讐ができるように計画を立ててやります」
下田「復讐するためにも仕事しないと」
財津「そうだね、武器がいるもんね。買わなきゃいけない、大工センターで」
下田「そんな意味じゃないですよ。いい歌を歌って復讐してください」
今日の一曲は、財津和夫『人生はひとつでも一度じゃない』。コロナ禍による閉塞状態の2020年に発表。NHKのドキュメンタリー番組内で放送されて話題となり、財津のオフィシャルホームページでCDとして2022年2月1日に発売。同年3月2日には、『想い出に話しかけてみた』とのカップリング曲としてExpressレーベルから配信リリースされています。結果、TULIPが『魔法の黄色い靴』でデビューした古巣のExpressレーベルへの37年ぶりの復帰作となりました。
次回6月22日の放送は、通常通り18時15分(午後6時15分)からの予定です。
TULIPの曲「娘が嫁ぐ朝」に関したお話をお送りします。
- 財津和夫 虹の向こう側
- 放送局:RKBラジオ
- 放送日時:毎週日曜 18時15分~18時30分
- 出演者:財津和夫、下田文代
-
番組ホームページ
※該当回の聴取期間は終了しました。