財津和夫、東京生まれの松本隆との違いを語る「僕ら、東京行っても怖い大人たちしかいない」

TULIP・財津和夫が、時には音楽業界の知己について語るRKBラジオ『財津和夫 虹の向こう側』。8月16日の放送では、「松本隆の番組への書簡」、「昭和の香りとTULIP」、「50年前のヒット曲『Without You』」といったいろんな観点から昔を振り返る財津の言葉が印象的です。

昭和の香りの先にTULIPがいた

「若い頃は、好みのジャンルとは違うと思ってTULIPはあまり聴いていませんでした。でも、この番組を毎週聴いて、遅まきながらTULIPの大ファンになりました」とのお便りを頂きました。
財津「ファンになっていただいたんですね、ありがとうございます。TULIPの大ファンということなんですけど、この番組でそんなにいっぱい曲かけましたっけ?」
下田「かけてると思いますよ。時々カバー曲ですとかビートルズの曲もかけてはいますけれど」
財津「私のソロナンバーもかけてもらってますよね」
下田「そうです、そうです」

財津「ソロナンバーも流しているのに、ソロのファンじゃなくてTULIPのファンになってしまった(と、イジける財津)」
下田「違うわよ。だから財津さん含めTULIP、TULIP含め財津さん。若い頃はちょっとジャンルが、好みとは違うかなと思っていた、と。しかしながら年を重ねてきますと、戻ってきたわけですよ」
財津「それ相応の世代の、好みってありますよね」
下田「心地良さが変わってきますから」

財津「この方(お便りの方:64歳男性)と、TULIPとは世代的にまあ10年くらいは違うんですけど、でもやっぱり昭和の方でしょう?」
下田「昭和ですよ」
財津「匂いっていうか、香りっていうのがよく分かりませんけど、共通のものがあるんですよ」
下田「あるんですよ」
財津「あるんですよね。だからボーっとしてても、香りが漂ってきて、香りをずっと求めてその先に進んでいくと、TULIPがいたっていう感じなんですよ、きっとね。やっぱりTULIPは昭和のバンドなんだね」

松本隆への書簡

2024年4月から2026年3月までの2年間、TBSラジオで毎週日曜夜に放送されていた『松本隆 風街ラヂオ』という番組がありました。(※RKBラジオでは放送されていません。)
この番組を聴いていた方から、財津の書簡が紹介されていたというご報告&感想のお便りを、『財津和夫 虹の向こう側』宛に頂きました。

下田「(松本隆さんあてに)メッセージを送られました?」
財津「はい。(松本隆さんの)番組が終了するっていうことで、松本さん宛に何かメッセージを書いてもらえないかという連絡が来ましたので、めちゃくちゃ忙しかったんですけど、送らせていただきました」
下田「どのようなお手紙の内容だったか、覚えてらっしゃいますか?」
財津「そりゃあ松本さんの最終回ですから、それは悪口は書けませんでしょ」
下田「最終回じゃなくても書けないでしょ」
財津「松本隆さんってこんな素敵な魅力があるよね、っていうのを書かせていただきました」
下田「はい」

『松本隆 風街ラヂオ』で放送された内容について、報告のお便りにはこのように記されています。
「財津さんから松本さんへの手紙が読まれていました。財津さんは、松本さんに対して『我々も後期高齢者になり、社会から見捨てられはじめ、やっと自由になった気がする』と。そして、松本さんという人は『時間を超えて漂う少年のような人』と表現されていた」

下田「覚えてらっしゃいますか?」
財津「なんとなく覚えてます」

お便りの続きです。
「それに対して、松本さんはラジオで『今更自由になったも無いかも』と仰っていました。松本さんは、ご自身のことを『元々自由で大人になれない人』と語っていました。そして財津さんのことに関しては、松本さん曰く、『財津さんは 真面目そうだから大人にならなきゃ という縛りがあったのかも』と仰っていました」

財津「なるほどね」
下田「この辺はどうです?」
財津「いやあ、松本さんは本当、自由なんだね。自分で自由だって言えるくらいだから」
下田「うん、うん」
財津「『僕は真面目だから』って書いて(※実際は自身の番組内で言った)ありますけど、やっぱり田舎者だから社会人にならなきゃ東京でやっていけないっていうのがあったのかな。そういうことを書かれてるんじゃないかな」

財津「だから、彼は僕のことを可哀想だなと思ってたでしょうね。東京の人っていうのは、東京に出て行った人間とは違うわけですから、自由に生きていられるんですよ」
下田「そう、アドバンテージがあるんですよ」
財津「そうなんです。それが言いたかったの、アドバンテージがあるんですよ」
下田「そう、そりゃあ本当そうですよ」
財津「横向けば、小学校・中学校・高校・大学と一緒に過ごした友達がわんさかいるわけです」
下田「そう、そう」
財津「僕ら、東京行って横向いても、怖い大人たちしかいない。しかも東京の、洒落たやつしかいない」
下田「そうなんですよ」
財津「そこで、卑屈に生きてましたよ。そこはやっぱり、見られてたんだね」
下田「でもそれぞれに、その生き方とかその個性があったと思うんですけれど」

下田「松本さん曰く、財津さんのメロディーが大好きだったようで、もっと仲良くなりたかったんですって」
財津「本当ですか? そうかあ。なりたかったっていうことは、もう遅いっていうことか」
下田「仲良しじゃなかったんですか?」
財津「いや、仲良しという感じではないですね。やっぱり仕事仲間って感じかな。仲間というよりも、松本さんはそういうわけで、東京の洒落た人。僕は田舎ものって感じで。僕は、TULIPのバンドの中にいて、いろいろ発信してましたんで。なかなか、松本隆さんとはいえ、ソトの人って感じなんですよ。そういう意味で、接点が濃くならなかったのかなと思いますね」
下田「そうですね。ただもう、それを超えて後期高齢者ですから、今からでも大丈夫かもしれません」
財津「そうですかね、茶飲みともらちに…(言い間違えて)舌も回らなくなっちゃった」
下田「茶飲み友達、ね」

今日の一曲は、TULIP『心を開いて』。1975年発売の5枚目のアルバム『無限軌道』のA面の冒頭に収録されています。「人生」や「心」というフレーズが何度も出てくる歌詞に、作詞した財津(当時27歳)の人生観が滲み出ています。

50年前のコンサートを自分で聴いてみたい

「50年くらい前、名古屋のコンサートで聴いた『Without You』が忘れられないです。いつの日かまた聴いてみたいです」というお便りを頂きました。
財津「歌ったんだね、50年前に『Without You』。確かに好きだったけどね、この曲。ニルソンがこれ歌い直してヒットしたんですよ」
下田「カバーしてね」
財津「元々バッドフィンガーっていうビートルズの真似事をしてたバンドがいるんですよ。1970年にアルバムの中に入れた曲なんですけど、これがちょっといい曲だって言うんでニルソンがシングルにしてヒットさせたんですよ」
下田「おおー」

画像出典:Wikimedia Commons(Library of Congress)

財津「で、そのあとマライア・キャリーが1994年。もうそんな前になるんだね」
下田「そうですね」
財津「32年前よ」
下田「です。あっという間」
財津「そんな前になる?」
下田「うん」
財津「マライア・キャリー?」
下田「そう」
財津「そんな年?」
下田「そうよ、もう」
財津「マライア!」
下田「マライアもご夫人よ」
財津「頼むよ! マライア、永遠の可愛い女の子でいて欲しいな」
下田「そうなのよ、うん」

財津「まあそういうわけで、スタンダードナンバーになりましたね」
下田「はい、はい」
財津「本当に好きな曲だったんで、僕も歌いたくて歌ったんでしょうね。えー、聴いてみたいな。 僕が歌った曲、どっかに音源残ってないかな」
下田「そうですね、聴いてみたい」
財津「はい、そんな感じでございます」
下田「はい。またこれから歌うかもしれない」
財津「誰がですか? 歌うはずない。声出ないんだ」
下田「そう?」
財津「♪No I can't forget♪ なんでもないです」
下田「あはっ、ステキ!」

次回8月23日の放送は、通常通り18時15分(午後6時15分)からの予定です。
ある企業の「犬のロゴマーク」に関する話題をお届けします。

財津和夫 虹の向こう側
放送局:RKBラジオ
放送日時:毎週日曜 18時15分~18時30分
出演者:財津和夫、下田文代
番組ホームページ

出演番組をラジコで聴く

※放送情報は変更となる場合があります。

『ジェントル』ワールドが拡大!『ジョセフ・クラフトと松本秀夫のジェントル!ジェントル?』スタート

ニッポン放送でこの秋、経済アナリストのジョセフ・クラフトが自身初のパーソナリティを務める新番組『ジョセフ・クラフトと松本秀夫のジェントル!ジェントル?』がスタートする。

ジョセフ・クラフト、松本秀夫

昨シーズン、“ジェントル”な時間をお届けし大好評の情報番組が放送曜日を拡大してパワーアップ。ニッポン放送の朝のニュースワイド番組『飯田浩司のOK! Cozy up!』のコメンテーター陣から、火曜・水曜の『ジェントル!ジェントル?』のパーソナリティを務める峯村健司に続き、新しいラジオパーソナリティが誕生する。

「知識もしゃべりも日本人なアメリカ人」なジョセフ・クラフト。政治・経済はもちろん、野球にワイン、アニメにクラシック・ロックと様々なジャンルに造詣があるほか、多くの会社の社外取締役や、大学の副学長も務めている。いろいろな顔を持つジョセフ・クラフトが初の冠番組でラジオ界に新風を巻き起こす。

そんなジョセフ・クラフトとタッグを組むのは、火曜・水曜の『ジェントル!ジェントル?』と同じく『ニッポン放送ショウアップナイター』実況アナウンサーの松本秀夫。ジョセフ・クラフトは大のDeNAベイスターズファンであり、2人の深く、時に懐かしいプロ野球トークにも注目が集まる。マニアックなプロ野球ファンにも刺さる企画も準備中だ。

今日一日のニュース、今後の日本を読み解く『ジェントル』ワールドが拡大。ジョセフ・クラフトと松本秀夫の新バッテリーで届ける『ジョセフ・クラフトと松本秀夫のジェントル!ジェントル?』は10月1日(木)スタート、毎週木曜18時から生放送。

■ジョセフクラフト コメント

私にとって初めての試みで不安とワクワク感でいっぱいです。「飯田浩司のOK! Cozy up!」や「垣花正 あなたとハッピー!」でお馴染みに方は勿論、新たなリスナーと巡り合うことを楽しみにしています。
いつものニュース解説から趣味嗜好まで幅広い話題でリスナーの皆さんと楽しい時間を過ごせれば幸いです。

松本さんはやさしく包容力があり正しく「ジェントル」の言葉が合う印象です。2人とも同じ昭和30年代生まれで、親父ギャグからスポーツネタまで話が合うと思います。「松本丸」という船に乗って船長に身を任せて楽しい旅に出ることにワクワクしています。松本先輩、どうぞよろしくお願いします!

■松本秀夫 コメント

時事ネタをたくさん扱うと思いますが、僕は分からない人の代表の立場で、噛み砕いて教えていただいて、それをみんなで共有できるような番組にできればと思います。

ジョセフさんは政治経済に詳しいだけでなく、DeNAベイスターズがお好きなので、そこの部分も掘り下げていきたいです。お互いが応援するロッテ・ベイスターズ談義もお楽しみに!

■番組概要

ニッポン放送『ジョセフクラフトと松本秀夫のジェントル!ジェントル?』
放送日時:2026年10月1日(木)スタート 毎週木曜18時~20時30分
パーソナリティ:ジョセフ・クラフト、松本秀夫
番組ハッシュタグ:#ジョセフ松本

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