国の借金1200兆円は問題なのか?ファイナンシャルプランナーが解説「国の借金は国民の資産」
「国の借金1212兆円で過去最大を更新。国民一人当たり966万円の借金」
このニュースを見聞きして、あなたはどう感じただろうか?
「このままでは財政が破綻する」「後世に借金を残している」という意見もあるだろう。
しかし、ファイナンシャルプランナー・中村賢司さんは全く逆の考え方を示し「国の借金は国民にとっては資産」だという。一体どういうことなのだろうか?
RKBラジオの朝の情報番組『櫻井浩二インサイト』に出演した中村さんの説明によると…。
中村:国(政府)が借金をするということは、インフラ整備のためです。何も政府が借金をして遊んでいるわけではない。例えば建設会社に工事を発注しているわけで、そのお金は労働者の賃金になっている。つまり、借金をしたものは私たちの資産になっているとも言えるんです。国の借金は国民の資産。国民一人当たり966万円の借金、ではなく資産なんです。
一方、国が借金を帳消しにするために、お札をたくさん刷った場合、ハイパーインフレを招くのではないか、という不安もあります。これについても中村さんは「あり得ないこと」と言います。その理由とは…。
中村:日本の借金は1212兆円ありますが、逆に海外に1000兆円くらい貸しているんですね。これを対外資産といいます。企業や個人が海外にお金を貸したり、投資をしたりしている額です。これに対し、対外債務は700兆円。差額は300兆円。これは世界トップです。国の借金が問題だというのなら、対外資産を売っちゃえばチャラになります。対外資産を売るということは、円が強くなるということ。円が強くなってハイパーインフレはあり得ません。インフレになるときは通貨が暴落しますから。
毎週木曜日に出演し、生活に身近なお金のやりくりも含め、わかりやすい解説が定評の中村さんのお話は、ぜひradikoでチェックしてください。
- 櫻井浩二インサイト
- 放送局:RKBラジオ
- 放送日時:毎週月曜~金曜 6時30分~9時00分
- 出演者:櫻井浩二、田中みずき、中村賢司
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番組ホームページ
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