音楽プロデューサー・松尾潔ラジオ番組でゴスペラーズ愛が爆発!?

音楽プロデューサー・松尾潔氏

4月24日は、日本を代表するコーラスグループ、ゴスペラーズのリーダー村上てつやさんの誕生日。同日、RKBラジオ『田畑竜介 Grooooow Up』に出演した、音楽プロデューサーの松尾潔さんが、ゴスペラーズの功績についてコメント。あふれるゴスペラーズ愛が大爆発した。

楽器を使わないからこそ無数のイメージを喚起する

ゴスペラーズは、アカペラを定着させたグループとして、音楽史にずっと残っていくでしょう。リーダーは村上てつやさん。「さん付け」で呼ぶのが照れくさいぐらい、私とは長い付き合いです。彼がきょう(4月24日)、52歳の誕生日です。

ウイスキーが、お好きでしょ/ゴスペラーズ(Spotify)

「ウイスキーが、お好きでしょ」は、石川さゆりさんのバージョンの印象が強いと思います。でも私にとっては、ゴスペラーズのバージョンが印象深いです。福岡出身の杉真理さんが作った曲の良さを感じると同時に、この曲に新しい解釈、新しい価値を加えて、世の中に広めたゴスペラーズも本当に素晴らしいと思います。

そして、そのことに彼らの存在意義も感じるし、もっと言うと、彼らが始めた「ドゥーワップ」とか「アカペラ」、つまり楽器を使わずともこれだけ世界観を広げることができる。モノクロ映画が、観ている人にいろんなイマジネーションを与えるのと同じように、楽器を使わないからこそ、ゴスペラーズのハーモニーは聴く人と同じ数のイメージを喚起してくれます。

もともとは高校の同級生

ゴスペラーズの結成は1991年。よく知られていることですが、村上てつやさんと、もう一人の看板、黒沢薫さんは高校の同級生です。文武両道で知られる國學院大学久我山高校の、サッカー部だった村上くんと美術部だった黒沢くんが、運動部と文化部の壁を越えて歌を合わせたのがそもそもの結成理由。

村上くんはその後、早稲田大学でストリート・コーナー・シンフォニーというアカペラサークルのメンバーとして活躍しました。そのサークルの後輩にあたるのが酒井くんと安岡くん。一方、黒沢くんと北山くんは別の学校だったんですが、みんな早稲田のサークルに集って、声を合わせていました。

メンバーは多少の変化もあったんですが、メジャーデビューをした1994年からはずっとこのメンバーで変わっていません。そこも評価に値するところで、村上てつやくんのリーダーシップ、そして彼の強い想いが人を動かすんだというのを、ゴスペラーズを見ていて感じます。

ゴスペラーズがいなければ日本のアカペラは20年遅れていた!?

ゴスペラーズを世に送り出したのは、ラッツ&スターで低音(バス)担当だった佐藤善雄さんです。佐藤さんはファイルレコードというインディーズレーベルを長く運営していて、そこからの縁でデビューを果たしました。

そういう経緯だったので、ラッツ&スターとはまるで師弟関係のようになり、ソウルサミットというイベントに20年ほど出演したり、ゴスペラーズとラッツ&スターの合体ユニット「ゴスペラッツ」名義でヒットを出したり、実にしなやかな活動を展開しました。

大げさに聞こえるかもしれませんが、ゴスペラーズがいなければ、日本のアカペラの歴史は20年ぐらい遅れていたんじゃないでしょうか。

山下達郎、鈴木雅之からのバトンリレー

ゴスペラーズ以前は、アカペラといえば山下達郎さんが多重録音したボーカルが、日本では支配的と言ってもいいぐらい、人気と信頼度がありました。達郎さんのアカペラアルバムシリーズ「ON THE STREET CORNER」は、ゴスペラーズにとっても経典のようになっています。何しろ彼らがいたサークル、ストリート・コーナー・シンフォニーは、この達郎さんのアルバムタイトルにインスピレーションを得ていて、その志を受け継いでいるわけです。

達郎さんがかつて鈴木雅之さんをプロデュースしていたということからも、脈々とバトンをリレーして、音楽を継承しているんです。志がずっと繋がっているのも、リーダーの村上くんの資質の高さが、日本におけるアカペラの隆盛につながっている気がします。

「村上くん大好きだよ!」

ゴスペラーズの登場によって、彼らの活躍に刺激されるかのようにRAGFAIRやINSPiといったグループがたくさん出てきました。ゴスペラーズは全編アカペラのアルバム、その名も「アカペラ」というシリーズも出しています。ヒット曲「ひとり」は、村上くんが曲を書いてリードもとってますが、この作品はアカペラ曲としては初めてのトップ10ヒットです。

こういう実験性と音楽性を高いところで混ぜ合わせるという“攻める姿勢”も、ゴスペラーズはずっと失っていません。そんな彼らも50代になり、(6人組ツイン“リード”ヴォーカル・バンドの)Penthouseといった若いグループをピックアップしているところも評価に値するのかな。

…と、褒めまくってばかりでしたが、実は私、親しすぎて褒めるのは恥ずかしいんです。誕生日がいいタイミングだったということで最後に「本当に村上くん、大好きだよ!」

田畑竜介 Grooooow Up
放送局:RKBラジオ
放送日時:毎週月曜~木曜 6時30分~9時00分
出演者:田畑竜介、武田伊央、松尾潔
番組ホームページ
公式Twitter

出演番組をラジコで聴く

※放送情報は変更となる場合があります。

元乃木坂46・樋口日奈が単独ラジオパーソナリティを務める特別番組の第2弾が決定! 『樋口日奈のここだけ』4月26日(金)放送

文化放送は、元乃木坂46で現在、俳優として活躍中の樋口日奈がパーソナリティを務める特別番組『樋口日奈のここだけ』を、4月26日(金)午後8時00分より放送いたします。

 

当番組は、昨年12月22日に放送した特別番組『樋口日奈のここだけ』の第2弾。初の単独ラジオパーソナリティを務めた樋口の飾らない自然体なトークが反響を呼び、このたび特番の第2弾が決定しました。

 

ドラマや舞台、バラエティ、モデルなど、グループ卒業後も活動の幅をますます広げている樋口。昨年は4本の連続ドラマにレギュラー出演し、この4月からは『町中華で飲ろうぜ』(BS-TBS)の新レギュラーにも起用されるなど、めざましい活躍を見せる26歳です。第2弾となる今回も、樋口が「今まで話していなかったこと」を存分にトーク。「初出し」のエピソードてんこ盛りでお届けする60分となります。

 

さらに、第1弾に引き続き「樋口日奈が、今まで聞かれたことのない質問」や「お悩み相談」をリスナーから募集。リスナーからのメールに“本音”で向き合います。

 

今回パーソナリティを務める樋口日奈は、以下のようにコメントしています。

 

「#日奈ここ 第2弾! 再びやらせていただけるということで、とても幸せを感じております。本当にありがとうございます。第1弾では2023年初出しトークを全て消化しました。あれから今日まで仕事現場での出会い、47都道府県ひとり旅、読み終えた書籍たち…。2024年、すでにたくさんの初出しエピソードがストックされています! アップデートされた私の近況をお話しできればと思っているところです。

 

皆さまからのお便りもお待ちしております! 『樋口日奈のここだけ』後にも先にもここでしか楽しむことのできない時間を、皆さまと過ごせますように…! どうか放送をお楽しみに! よろしくお願いいたします。」

 

番組では、「樋口日奈が、今まで聞かれたことのない質問」、「樋口日奈にしたいお悩み相談」をリスナーから大募集。メールの宛先は、special@joqr.netとなります。(メールの件名に、「日奈ここ」と記入)

 

【樋口日奈・プロフィール】

1998年1月31日生まれ、東京都出身。

2011年より乃木坂46 の1期生メンバーとして活動し、22 年に同グループを卒業。

現在は俳優業を中心に活動中。趣味は散歩、読書、ご朱印集め。また、焼酎コンシェルジュ・焼酎ソムリエの資格を持つ。

 

【特別番組概要】

■番組名: 『樋口日奈のここだけ』

■放送日時: 2024年4月26日(金) 午後8時00分~9時00分 ※収録番組

■出演: 樋口日奈

■メールアドレス: special@joqr.net

■推奨ハッシュタグ: #日奈ここ

Facebook

ページトップへ