「コロナ・ショック」でマーケット、投資はどう変わる? ~兜町カタリストの櫻井英明氏にインタビュー

世界を襲った「コロナ・ショック」は、世界経済に多大な影響を与え、その結果としてマーケット、投資の世界でもこれからの社会の変化を見据え、新たな動きが出ているようだ。様々なメディアで個人投資家向けの情報を発信している投資アドバイザー・櫻井英明氏は「アフター・コロナ」の時代はこれまでとは全く違った業種、ビジネスへのニーズが生まれ、それに応じた投資法、資産運用のノウハウが必要になるとみている。これからの時代を賢く、豊かに過ごすためのポイントについて、櫻井氏に話を聞いた。

「コロナ・ショック」が世界経済に与える影響について率直にうかがえますか?

櫻井:国際通貨基金(IMF)の最新の世界経済見通しでは、今年の世界の成長率は3%落ち込むとの見通しです。新型コロナウイルスによって経済活動が停滞し、1930年代の大恐慌以来で最悪の景気後退になるとの見方です。ちなみにリーマンショック時の2009年の成長率はマイナス1%でした。ただ、フランスの経済学者ジャック・アタリ氏が「日本は危機対応に必要なすべての要素を持った国だ。危機が終わった時に日本は国力を高めているだろう」とコメントしている通り、損失を糧にプラスを求めていくのが世界経済という考え方もあります。

マーケットへの影響についてはどのように分析されていますか?

櫻井:一気に下げて一気に戻った株価というのが率直な印象です。一番問いたいのは「これ以上悪いことがありますか?」という点。あらゆる消費は世界的な巣ごもりで瞬間蒸発し、製造やサプライチェーンも身動きができなくなりました。加えてこれ以上の悪化はないのではという匂いを市場は嗅いだということでしょう。

「アフター・コロナ」に向けて「投資」や「資産運用」はどう変わっていくとお考えですか?

櫻井:これから先、頭脳労働はAI、肉体労働はロボットが担う時代は必ず来ます。そんな時代に稼ごうとするならば「投資家」という職業が人気になるかも知れません。人間の心理に大きな変化がない限り、「儲けたい」という欲望は変わりませんからね。そんな中でこれからの投資に必要なのは「上下の方向性」「時間軸」「値幅」「タイミング」を自分なりに明確にすることだと思います。ただ、これは比較的短期の投資に求められることで、「下がったら機械的に買う」というようなデジタルな投資家が増えるかも知れません。

櫻井さんの相場観、先を予測するために最も重視しているポイントは何ですか?

櫻井:個別では知らない銘柄については語らないこと。そして、皆さんに叱られそうですが「他人の意見を聞かない」ということですかね。「注意しましょう」「警戒しましょう」「見極めたい」この3つの言葉が市場から消えれば相場は少し見やすくなるでしょう。「注意してどうするの?」といつも思います。だから玉虫色の他人の意見は聞かない方が、精神衛生上よいような気がします。ポスト・コロナの相場は、「過去の経験則が当てはまらない相場」と言えるのかも知れません。

櫻井さんがご出演の『櫻井英明のライフプラン研究所』の番組内容と聴きどころについて簡単に教えて下さい

櫻井:家計のことから資産運用、投資まで、ライフプラン設計に役立つ幅広い情報をお届けしています。日本IFA協会の正木氏と毎週戦っている「銘柄バトル」のコーナーでは、1週間後の騰落を競って、かなり真剣な闘争を展開しています。個別に注目すれば、動きのいい馬(銘柄)はたくさんあります。番組を聴いてお宝情報をゲットしていただきたいと思っています。

最後に、全国の投資家、番組リスナーに向けてコメントをお願いします

櫻井:自分の思い通りにいかない市場展開を前にして「市場はおかしい。変だ」という市場関係者や専門家は多くいます。しかし、市場は本来、常に正しい場所。株価は正しいのです。もちろん株価の行き過ぎがあることは否定できませんが・・・。それでも株価は市場参加者が作り上げた価格である以上、間違ってはいません。市場関係者は一応株のプロフェッショナル。アフター・コロナに最高のおもてなしを行いたいという気持ちは料理人さんと一緒です。ただ、その成果物は料理と違って誰もが「美味しい」と言ってくれるものでもありませんが・・・。

櫻井 英明(さくらい えいめい)
兜町カタリスト。投資アドバイザー。日興証券運用トレーダー、業界紙編集長などを経て、現在は個人投資家向けWebサイト、ストックウェザー「兜町カタリスト」編集長。幅広い情報チャネルとマーケット分析、独特の未来予測には定評があり、個人投資家からの人気も高い。著書に「櫻井英明の株式透視論2019」ほか多数。現在『櫻井英明のライフプラン研究所』『ザ・マネー』(ラジオNIKKEI)でメインパーソナリティを務める。

櫻井英明のライフプラン研究所
放送局:ラジオNIKKEI第1
放送日時:毎週木曜 17時00分~17時30分
出演者:櫻井 英明(兜町カタリスト) 正木 彰夫(一般社団法人日本IFA協会 理事長) 飯村 美樹(フリーアナウンサー、ナレーター)
番組ホームページ

家計のことから資産運用、投資まであなたのマネーまわりのライフプラン設計に役立つ情報を、櫻井英明&正木彰夫のプロフェッショナルがわかりやすく解説。 アシスタント飯村美樹は”金融リテラシー高め女子”を目指し、番組を通してスマホでサクサクできるライフプランニングを学びます!

※該当回の聴取期間は終了しました。

R-指定、IPPONグランプリで骨の髄からスベる「ライターを付けられへん…」

6月2日(火)深夜、ラッパー・R-指定とターンテーブリスト・DJ松永による音楽ユニット・Creepy Nuts(クリーピーナッツ)がパーソナリティを務めるラジオ番組「Creepy Nutsのオールナイトニッポン0(ZERO)」(ニッポン放送・毎週火曜27時~28時30分)が放送。R-指定とDJ松永が、大喜利番組「IPPONグランプリ」(フジテレビ系)の観覧ゲストに招かれたことを明かし、収録の様子を語った。

収録について、二人とも「あの距離でプロの人達に笑わせてもらえるって最高だった」、「楽しかった」と全体の感想を述べたが、R-指定は「最高に楽しかったよ、途中までは!」と付け加え、気の病むことがあったと告白。「IPPONグランプリ」では観覧ゲストにもネタを振られるのが恒例だが、これにR-指定が指名され、豪快にスベったことを報告した。

R-指定:番組に呼ばれて有難いことです。フジテレビと(番組進行役のアナウンサーの)榎並さんにも感謝しかないですけど、あの瞬間だけは……!

DJ松永:自分ではどうだったの? 俺は、Rはすごいと思ってる!

R-指定:ウケていたらキレてない。ウケていたらこんなこと言わへん!

DJ松永:そうだね……。

R-指定:ウケてたら、ちょっと恥ずかしそうに「振られちゃいましたねー。まあ、何とか答えましたけどー」って言うけど、スベったから。みなさんは経験ありますか? ちゃんとしたお笑い番組で、お笑いのプロが見つめる中、プロでもない自分がその戦場で駆け出して行って、しっかりと、骨の髄からスベるという体験。

DJ松永:ちょっとだけね。

R-指定:いやいや、ちょっとじゃない! 俺を庇うな!

DJ松永:オモロかったって!……ホンマに!(笑)

R-指定:ウソ過ぎて、下手な関西弁になってる(笑)。(榎並アナウンサーに)「写真で一言」って言われて断ろうとしたけど、あの場では断る方が勇気がいるというか……。

DJ松永:まあね、そうだよね。

R-指定:こんなこと言うのもあれだけど、観覧ゲストへの振りって、芸人さん達が最高レベルまでにした空気を一回リセットさせる、箸休め的なものだから。そういうことも自分に言い聞かせて“写真で一言”を答えて、でも、めちゃくちゃスベって……。

DJ松永:その後、休憩時間があったけどなかなか喫煙室から出て来なかったよね。

R-指定:俺、何が嫌だったかって。スベった後、不安だから松永さんの方を見たんですよ。そうしたら、松永さんがすっごく哀れんだ目で俺のことを……。それが傷つく!

DJ松永:それはさ、本当に助けたかったから! 俺だったら超傷つくし、傷ついて眠れない。膝が震えて立てなくなる。だからRの相方として、ここは共感が大事だと思って。

R-指定:俺が休憩中、ずっと喫煙所にいたのは、松永さんの“こいつ、かわいそう”っていう目を見ないため !

DJ松永:そうなの!?

R-指定:みんな、知ってる? あんだけスベると、ライターを付けられへん……。指先に力が入らなかった。

DJ松永:Rが喫煙所から出て来なくて、俺とかスタッフさんは全員、Rのことを心配していたからね。

R-指定:俺を心配すんな!(笑)

DJ松永:マネージャーさんも「いや、でも、本当に……まあ、これをラジオで(ネタにして)喋れるから。ラジオがあって良かったよね」って言っていて。

R-指定:お前、優しさが人を傷つけるって、知ってる?

DJ松永:あはははは(笑)

気の利いたことを言えず、激しく落ち込んだというR-指定。収録後の帰りも「もっと他の答え方があったかもしれない」、「いやいや、素人のくせにウケようと思って、自分は傲慢だ」と、延々と自問自答していたと明かした。

さらに、外でサイファーをする集団を探し「めっちゃうまいラップ、やったるやんけ!」と、乗り込んでストレスを本業で発散しようとしていたことも明かすと、DJ松永が「高校生のサイファーだったらどうするんだよ?」と質問。R-指定は荒々しく「(ラップで)ボッコボコや!」と容赦しないと言い切り、「プロを見せてやる! プロってこう! なめんな! 二度と俺をなめんな! 分かったか! フジテレビー!」と思いのたけを叫び、心境を察したDJ松永も「Rが(高校生をラップで)ボコボコにしていても、俺は止めない。ビートを流し始めるかもしれない。Rが一番ノレそうなやつを……」と、荒れ狂う相方を慰めた。

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