「ZARDのサウンドはCDに最適化」音作りの舞台裏と時代背景を松崎真人が説く

デジタル向きの音創りをした「ZARD」 ©STVラジオ

シンガーソングライターで"選曲家"の松崎真人が、'70~'90年代の日本の曲・日本語の曲を中心に"厳選かけ流し"(イントロからアウトロまでノーカット)でお届けするSTVラジオ『MUSIC☆J』。ポプコン(ヤマハ・ポピュラーソング・コンテスト)出身の松崎らしく、同じくポプコン出身の八神純子のデビュー前の歌声を紹介しました。(文中敬称略)

松崎:八神純子のデビュー曲よりも遥か前にポプコンにエントリーした時の曲を、当時の古い方のアレンジで聴いて頂こうと思います。後にデビューアルバムにも収められる曲なんですが、その時のアレンジは大村雅朗。聴いてもらうポプコンにエントリーした時のアレンジは萩田光雄です。

松崎:発声とかも違う、若々しいと言ったらおかしいけど、今の完成された八神純子節とはまた違う歌声が凄い新鮮です。

M07「雨の日のひとりごと/八神純子」

松崎:この、いわゆるプレーンな歌い方から、後の"プロフェッショナル八神純子"のあの特徴的なボーカルに変わって行く様というのは、この間に何があったのだろうと、想像力をたくましくさせてしまうところがあります。

そして「編集後記」でも触れるこの曲。

M22「MY FRIEND/ZARD」

松崎:(常連のリスナーからツイッターで)「ZARDはCD時代の偉大な存在」と書き込みがありました。まさにそうだと思います。CDを作っていた時代って、どんどんスタジオがオートメーション化して行って、トータルリコールって言って、「深夜2時までやったら、きょうのこの状態、このスタジオの状態を全部、記憶して、いったん帰って、あしたの午後2時から全く同じ状態からやり直せる」ってなった時代なんです。じゃないと、エンドレスでスタジオを納得いくまで使って1曲を磨き上げるって、難しかったんです。

松崎:その昔は、「この目盛りがココ」みたいなのをポラロイドカメラで撮っていた人がいたりしたくらいですからね。ZARDが活躍した時代というのは、スタジオ機材をコンピューターで管理して、トータルリコールと言って保存・そしてロードすると言うことが出来るようになって、トレードマークサウンドを再現できるようになったという頃だと思います。

松崎:それが今度はハードウエアの機材から、ソフトウエアになって今日があるということです。だけど、やっぱりZARDを聴くと、ハードウエアで録ってるんだなと言う音がします。だから「CD時代の偉大な存在」という言い方は、言い得て妙だなと私は思いました。

<松崎真人の編集後記>
「マイ フレンド/ZARD」 なんでもかんでも「アナログ盤でリリース」が流行っている昨今。もし「ZARDのヒット曲がアナログ盤で蘇る!」という企画があっても僕の食指は動かない。ZARDのサウンドはCDというフォーマットに最適化されているから。CDでも十分な温もりが感じられる音作りを追求したのが当時のZARDとそのチームだったから。(松崎真人)

<10月29日のプレイリスト>
M01「Wait & See〜リスク〜/宇多田ヒカル」
M02「サウダージ/ポルノグラフィティ」
M03「ピンク・タイフーン/ピンク・レディー」
M04「Ring/平井堅」
M05「トゥディ/ザ・ボルテージ」
M06「花・太陽・雨/PYG」
M07「雨の日のひとりごと/八神純子」
M08「サヨナラ模様/伊藤敏博」
M09「今夜はANGEL/椎名恵」

M10「Love, Day After Tomorrow/倉木麻衣」
M11「恋人達のペイヴメント/ALFEE」
M12「塩屋/大江千里」
M13「二重唱(デュエット)/岩崎宏美」
M14「月見草/岩崎宏美」
M15「四つのお願い/ちあきなおみ」
M16「恋の季節/ピンキーとキラーズ」
M17「黄色いサクランボ/ゴールデン・ハーフ」
M18「しゃアない節/桑田佳祐」
M19「CAROLINE, NO/THE BEACH BOYS」
M20「Endless Game/山下達郎 」

M21「風のLONELY WAY/杉山清貴」
M22「MY FRIEND/ZARD」
M23「神様ヘルプ!/チェッカーズ」
M24「真夏のあらし/西郷輝彦」
M25「星の指輪/浜田省吾」
M26「戦士の休息/町田義人」
M27「モンテカルロで乾杯/庄野真代」
M28「世界は仕事で動いてる/松崎真人」

M29「FEVER/TRICERATOPS」

STVラジオ『MUSIC☆J』(毎週 火~金 19:00~22:00) ※RCCラジオ同時生ネット(~21:50)

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MUSIC☆J
放送局:STVラジオ 他1局ネット
放送日時:毎週火曜~金曜 19時00分~22時00分
※放送局によって日時が異なる場合があります。
出演者:松崎真人:(まつざき・まこと)シンガーソングライター、選曲家(北海道出身)。1984年ヤマハポピュラーソングコンテストで優秀賞を受賞し、85年「たわいないトワイライト」でデビュー。92年、佐木伸誘とユニット「Birthday Suit」結成。現在はソロでラジオパーソナリティやライブを中心に活動。
番組ホームページ

リクエストメール:mj@stv.jp
twitterハッシュタグ:#musicj 
(番組OA中は、マニアックな話題で盛り上がります)

70年代~90年代の日本のポップス・日本語のポップスを中心に"厳選かけ流し"でお届け。パーソナリティは、北海道出身のシンガーソングライター・松崎真人。音楽への深い造詣と知識に裏打ちされた含蓄あるトーク、選曲の幅広さでリスナーの支持を全国に広げている。松崎の"微妙な滑舌"も病みつきになります!。
★RCCラジオでも同時生放送(~21:50)

※該当回の聴取期間は終了しました。

津田健次郎「高校2年まで“大学受験がある”ことを忘れて…」受験勉強に明け暮れた高校3年生を振り返る

声優・俳優の津田健次郎がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの新ラジオ番組「津田健次郎 SPEA/KING」(毎週日曜 12:00~12:30)。声優として数々の人気アニメ作品、俳優としても話題のドラマ・映画に出演し、今もっとも注目を集める津田のパーソナルな一面を知ることができるレギュラーラジオ番組です。
4月14日(日)の放送では、リスナーから届いた「息子との距離感が難しい」という悩みに答えていきました。


パーソナリティの津田健次郎



<リスナーからのメッセージ>
17歳の息子の扱いが難しいです。もう(親から)離れてほしいような、でも、まだそばにいてほしいような……大人として扱うにはまだ子どもで腹が立つし、子どもとして扱うには、もうかわいくない年齢。そこで、津田さんが17歳(高校3年生)のときに、親にされて嫌だったこと、うれしかったことを教えてください。

津田:高校3年の頃は大学受験に向けて勉強していたのですが、僕は中高一貫の男子校に通っていまして、高校2年まで“大学受験がある”ことを忘れていたんですよ(苦笑)。

しかも、高校受験をしてないので、あらためて中学のときの勉強をし直すという(笑)。そういう意味では全力で勉強していましたね。演劇を専攻していのですが、当時の自分にとってはハードルの高い大学を目指していたので、むちゃくちゃ勉強していました。

なので……“ほどよいメリハリ”っていうんですかね、放っておく時間をしっかり作っていただくのが良いかもしれません。そして、たまに干渉するときは「勉強はどう~?」と恐る恐る声をかけると、それも面倒くさがられたりするので、「あんた! 勉強はしているんか!? やっているんやったらええけど」みたいに思い切り声をかけてもらったほうが、メリハリも効いて(子どもも親に)接しやすいかもと思いました。


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4月14日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年4月22日(月)AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:津田健次郎 SPEA/KING
放送日時:毎週日曜 12:00~12:30
パーソナリティ:津田健次郎
番組Webサイト:https://15audee.jp/articles/news/arzGScruNeYzMYs9hC6vN9xF

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