「シャイニン・オン君が哀しい/LOOK」誠実な引用はパクリではない、評価するべき

屈折した青年のお正月を歌った曲?! ©STVラジオ

ポプコン出身のシンガーソングライター・松崎真人が、'70~'90年代の日本のポップスを中心に厳選してノーカットでお届けするSTVラジオ『MUSIC☆J』(RCCラジオ同時ネット)。2022年最初の放送は21時台にちょっとお正月っぽい曲を散りばめました。

松崎:3が日も過ぎましたが、『MUSIC☆J』的にお正月っぽい曲を掛けようと思います。ベストアルバムの音源から。

M24「春よ来い/はっぴいえんど」

松崎:松本隆が若い頃、素直にお正月を迎えられない屈折した青年の心情を歌った歌です。リードボーカルは、この曲ではもちろん大滝詠一です。と言うことで、大滝詠一をもう1曲。

M25「Rock’n’ Rollお年玉/大滝詠一」

曲順は前後しますが、ビリー・ジョエルについてのトークには、松崎の思いも詰まっています。

M21「シャイニン・オン君が哀しい/LOOK」
M22「Honesty/ビリー・ジョエル」

松崎:みなさん御存知の曲だと思いますが、1曲前の「シャイニン・オン君が哀しい」の中にはビリー・ジョエルという歌詞も出てきますが、サウンド作りの面でも「Honesty」からコード進行を引っ張ってきている部分があります。こういうすごく誠実な引用というのは素晴らしいことだと思います。ひとくちでパクリとか言い切れないものだと思っています。この辺は正当に評価するべきだと僕は思っています。

松崎:それと、もうひとつ。これ(Honesty)は1978年リリースで79年に大ヒットしたんですが、恐らく80年代の日本のソングライター、或いはソングライター予備軍=自分で曲を書きたいと思っていた子たちが、僕も含めて、「あんな曲が書けたらいいな」と思った曲のナンバーワンが多分、ビリー・ジョエルのHonestyだと思います。それを10年遡って、1970年代のシンガーソングライター予備軍が「あんな曲が書けたらいいな」と思ったのが、わたくし事で言うと多分、「You've got a friend」(キャロル・キング/1971年。ジェームス・テイラーのカバーが全米1位のヒット)だと思います。

松崎:ビリー・ジョエル・フリークからどんどん洋楽に深く嵌まっていって、いまでも日本のポップスの屋台骨を築いている人はたくさんいるわけですね。
 
STVラジオ『KANのロックボンソワ』のパーソナリティを努めるKANも、まさにそのひとりでしょう。
 
【MUSIC☆J/1月4日のプレイリスト】
M01「Hey! みんな元気かい?/Kinki Kids」
M02「Can You Keep A Secret?/宇多田ヒカル」
M03「正夢/スピッツ」
M04「メランコリニスタ/YUKI」
M05「Saturday In The Park/Chicago」
M06「長い髪の少女/ザ・ゴールデン・カップス」
M07「過ぎ去りし恋/ザ・ゴールデン・カップス」
M08「蜃気楼/クリスタルキング」
M09「愛しのキャリアガール/円広志」

M10「I’m Proud/華原朋美」
M11「バンザイ〜好きでよかった〜/ウルフルズ」
M12「HOWEVER/GLAY」
M13「百八円の恋/クリープハイプ」
M14「ラジオ/クリープハイプ」
M15「石狩挽歌/北原ミレイ」
M16「本牧メルヘン/鹿内孝」
M17「かもめが翔んだ日/渡辺真知子」
M18「ぼく/松本ちえ子」
M19「星めぐり/豊川誕」
M20「長いつきあい/中山恵美子」

M21「シャイニン・オン君が哀しい/LOOK」
M22「Honesty/ビリー・ジョエル」
M23「ゆずれない願い/田村直美」
M24「春よ来い/はっぴいえんど」
M25「Rock’n’ Rollお年玉/大滝詠一」
M26「Young Bloods/佐野元春」
M27「ただ泣きたくなるの/中山美穂」
M28「幸せであるように/FLYING KIDS」
M29「Hallelujah in the snow/MOON CHILD」

【編集後記】
「I’m Proud/華原朋美」 スターになることは、往々にして心を蝕む。その意味で、彼女はメンタルヘルス的な意味でのサヴァイバーだと思う。華原朋美。あなたがあの嵐の日々を乗り越えて今日を生きていることを僕は称賛したい。そこに喝采がなくても、スポットライトがなくても、生きているだけで人は尊い。それを誇りにしていい。(松崎 真人)

STVラジオ『MUSIC☆J』(毎週 火~金 19:00~22:00)★RCCラジオ同時ネット(19:00~21:50)

MUSIC★J
放送局:STVラジオ 他1局ネット
放送日時:毎週火曜~金曜 19時00分~22時00分
※放送局によって日時が異なる場合があります。
出演者:松崎真人(まつざき・まこと):シンガーソングライター、選曲家。北海道札幌市出身。1984年ヤマハポピュラーソングコンテストで優秀賞を受賞し、85年「たわいないトワイライト」でデビュー。92年、佐木伸誘とユニット「Birthday Suit」結成。現在はソロでラジオパーソナリティやライブを中心に活動。
番組ホームページ

リクエストメール:mj@stv.jp
twitterハッシュタグ:#musicj 

70年代~90年代の日本のポップス・日本語のポップスを中心に"厳選かけ流し"でお届け。パーソナリティは、北海道出身のシンガーソングライター・松崎真人。音楽への深い造詣と知識に裏打ちされた含蓄あるトーク、選曲の幅広さでリスナーの支持を全国に広げている。松崎の"微妙な滑舌"も病みつきになります!。
★RCCラジオでも同時生放送(~21:50)

※該当回の聴取期間は終了しました。

勝俣州和、初登場!! 『ナインティナインのオールナイトニッポン』 ゴールデンウィークは勝俣州和が、いーんじゃない?

『ナインティナインのオールナイトニッポン』(ニッポン放送をキーステーションに全国36局ネット/毎週木曜25時~27時 生放送)の次回5月2日(木)の放送に、勝俣州和が生出演することが決定した。

ナインティナイン・矢部浩之、岡村隆史  勝俣州和

この1年トークに登場する頻度が高かった勝俣州和が番組初登場! 『ナインティナインのオールナイトニッポン』5月2日(木)25時~27時 生放送

連休に伴う郵便事情でコーナーへのハガキが届かないこともあり、ゴールデンウィークは毎年ゲストを迎えてスペシャル企画を実施している『ナインティナインのオールナイトニッポン』。

今年のGWのスペシャルゲストは、ある時は大阪の飲食店で、ある時は豊洲市場で偶然岡村が遭遇したというエピソードから、ことあるごとにこの1年話題に登場し、ハガキ職人のネタにも登場している勝俣。

かつて『めちゃ×2 イケてるッ!』(フジテレビ系)や『笑っていいとも!』 (フジテレビ系)で共演。そこでの勝俣の立ち振る舞いやリアクションの作法に「勉強させてもらったこと多かった」と番組で振り返ったこともあった。今回、そんな番組にいてくれると安心感がある勝俣なので、「ゴールデンウィークは勝俣州和がいーんじゃない」とゲストにオファー。快諾して出演してくれることになった。

お互いに長くバラエティの世界で活躍しながらも、近年あまり深い交流がなかったというナインティナインと勝俣州和が今回の生放送でどのような絡みを見せるのか必聴だ。

番組では現在、勝俣州和への質問や、情報をメール nn@allnightnippon.com で募っている。

勝俣州和がゲストに登場する『ナインティナインのオールナイトニッポン』は、5月2日(木)25時から生放送。

ナインティナインのオールナイトニッポン

■番組タイトル:『ナインティナインのオールナイトニッポン』
■放送日時:2024年5月2日(木) 25時~27時生放送 ※3日(金・祝)午前1時〜3時
ニッポン放送をキーステーションに全国36局ネット
■パーソナリティ:ナインティナイン(岡村隆史・矢部浩之)
■ゲスト:勝俣州和
■ハガキ:〒100-8439 ニッポン放送 ナインティナインのオールナイトニッポン
■メールアドレス:nn@allnightnippon.com
■番組HP:https://www.allnightnippon.com/nn/
■番組X:@NinetyNineANN
■番組Instagram:@99ann_official
■番組ハッシュタグ:#ナインティナインANN

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