コンサドーレ野々村社長、チャナティップ電撃移籍を「本人もクラブとしても大成功」

移籍はチャナとクラブに最善の選択 ©STVラジオ

サッカーJ1・北海道コンサドーレ札幌の野々村芳和社長が自ら出演して、クラブのこと選手のこと、果ては昼飯のことや体重の話まで繰り広げるゴールの枠、いやスポーツ番組の枠を飛び越えた宇宙開発番組『GO!GO!コンサドーレ』。今回は「興梠の話でお釣りが来るな」と思っていたら、インド人もビックリの「チャナティップ、川崎に完全移籍」の見出しが飛び込んできました!。野々村社長に、話してもらいましょう。

吉川:ビックリしました。

野々村:ビックリしました。ビックリしますよ、こっちだって。チャナティップに限らず、誰にでもあることだと思うんです。要は「この選手が欲しい」と言って(他チームが)買いに来ること。でも、(チャナティップの件は)そのタイミングが遅かったことのでビックリしたのもありますけど、チャナに対して金額も含めて、そこまで評価して(交渉を)張るって、なかななか出来ることじゃないので、そこもビックリしましたね。

その後、コンサドーレ札幌の三上GMが会見して「移籍金は、Jリーグでは聞いたことがない金額」と発言してるので、野々村社長が「ビックリした」と言うのも頷けます。

そして、チャナティップに対しては「キャラクターも含めて感情的には札幌にいて欲しい選手」とした上で、こう評価しています。

野々村:この世界は、リーグの規模感で言えばイングランド・プレミアリーグがいちばんで、Jリーグは世界で5~6番目くらい。その中で、いまのチャンピオンチームは川崎。選手としては少しでも上に進んで行きたいとうのは当たり前だから、チャナからすると同じ国内であっても、チャンピオンチームからオファーがあったと言うのは、本人にとって、自分のステップアップを真剣に考えた時には、そっち(川崎)で勝負したいというのは全然、不思議ではないことですよね。

野々村:まだ28歳だし、コンディションさえ整えて1年間、戦えれば間違いなく、相当な戦力になるでしょうし、もちろん(川崎も)そう思ってのオファーだったんだと思います。うちとしては、チャナをタイから連れてきて、Jリーグで活躍させて、なおかつミシャ(監督)を始め、サポーターのみなさん含めて4年間かけて育てた選手が、4年前よりもかなり価値を高めて、次のステップに進むと。これ自体は、クラブとしては、ある種”大成功”でしたね。

野々村:ただ、心配になるのも当たり前で、チャナが抜けた今シーズンの特に前半戦どうすんの?と言うのは、これは何とかしなきゃならない。でも、このサイクルをどう作って行くか、行けるかが、サッカークラブとしてはすごく大事なところなので。サイクルとしては、チャナの移籍はすごくいいことだなと思います。

野々村:チャナが(札幌に)いた4年間で、タイの子どもたち、東南アジアの子どもたちに「Jリーグに行きたい」と思う子は絶対に増えたと思う。チャナがもうワンステップ行って活躍してくれたら、もっと東南アジアの子ども達の目がJリーグに向く。それは将来的には、Jリーグ全体にとっても、各クラブにもいいことが起こるでしょうから、その視点から見ても、(チャナの移籍は)良いステップアップだったなと思うし、チャナにはもっと頑張って欲しいなと思います。

チャナティップは、野々村社長が自らも何度もタイに足を運んび、口説き落として札幌に連れてきた選手。この成功が全国的にも注目されて「コンサドーレに野々村あり」と言わしめました。そのチャナティップを"Jリーグ史上最高額"での移籍を実現させて、コンサドーレでのひとつのストーリーを完結させた形です。

さらに、この移籍がJリーグ全体の価値を高めることにもなるというビジョンをも明確に語った野々村社長。なんか1クラブの社長と言うより、Jリーグのトップのような発言…あっ。

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出演者:野々村芳和(北海道コンサドーレ札幌社長)、吉川のりお(STVアナウンサー)
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