「SEA(うみ)/まりおん」嬬恋に静寂と歓喜をもたらした"1曲きり"の名曲

坂本龍一アレンジの、西城秀樹のチャレンジ曲 ©STVラジオ

'70~'90のJ-popやフォーク、ニューミュージックから歌謡曲まで「日本の曲」を中心に毎夜、30曲前後をフルコーラスでお届けするSTVラジオ『MUSIC★J』(RCCラジオ生ネット)。パーソナリティは、ポプコン出身のシンガーソングライター・松崎真人。(文中敬称略)

松崎:ポプコン(の受賞者)の中にはデビューしなかった、と言うか、受賞曲の1枚だけを発売して、その後、プロのミュージシャンにならなかった人も結構います。その中でも「白いページの中で」(柴田まゆみ/3月10日にOA)に並んで凄く人気の高い曲。要するに、何のプロモーションもしてない。その後、本人たちが「よろしくお願いしま~す」なんてしてないのに、未だに売れ続けているという(曲です)。

松崎:夏の曲なんですが、(番組が秋冬期なのに)とにかくリクエストが絶えないわけです。”1曲きり”という良さもあるんだということで。

M08「SEA(うみ)/まりおん」(1982年 ポプコン優秀曲賞)【19時43分ころ】

松崎:記憶が確かなら、僕はこの「まりおん」が「SEA(うみ)」と言う曲で(ポプコンの)嬬恋本選会にエントリーした時の様子をテレビで見ていました。本当に"いい歌"が生演奏された後って、全国から地元のアーティストなりを応援しに来ている若い人たちが凄く盛り上がったり、嬬恋に集まった人たちが一瞬、シーンとなって、そしてワーって拍手が起こったりするんです。それは、アマチュアのグループ(の大会)ですから、予定調和じゃないんです。一曲入魂の力というのを感じざるを得ないです。

松崎:非常にコーラスワークも含めて素晴らしいですが、リードボーカルの方、少しだけ高温の伸ばし方、伸びの良さが八神純子を思わせるところもあります。

松崎:でも、プロになるだけが音楽人生じゃないので。佐野元春も昔からよく言ってるんですが、自分の住む街の酒場で毎晩、ギターを弾いているブルースマンとかに、とても感銘を受けるときがあると。だから、プロになってお金を稼ぐとか、名声を得るとか、それだけが音楽の道じゃないんだということを常々、言っています。(有名になってなくても)各地で優れたプレイを毎晩、繰り広げているミュージシャンへのリスペクトを忘れたくないんだ、みたいなことを佐野元春もおっしゃってましたね。

そして、20時16分ごからは、あるシングル曲のA面とB面(CDならC/W曲も)を紹介して、その背景やエピソードを紹介するコーナー。この日は、西城秀樹の「愛の園」を取り上げます。
 
<編集後記>
「愛の園/西城秀樹」  この曲がリリースされた1980年時点で「メッセージを伝える」ことを重要な使命と考えていた「歌謡曲」歌手はそう多くなかったように思う。だが、西城秀樹は違った。オイルショックと自然破壊や飢餓の問題が表面化したこの頃、フォーク、ロックの世界ではメッセージ性の強い歌が多く歌われていたし、何より西城秀樹は「世界」を見ていたと思う。ロッド・スチュワートやキングクリムゾンをいち早く聴いてきた彼には「音楽に出来ること、歌えることはもっともっとあるはずだ」と考えていたと思う。松武秀樹が「タンス」と呼ばれた巨大なシンセで音を作り、坂本龍一が編曲したこの作品は、本家を凌駕するサウンドスケープを持っている。その上でシャウトせずに歌う秀樹。果敢なチャレンジとして長く記憶に残る曲。(松崎 真人)
 
STVラジオ『MUSIC☆J』(毎週 火~金 19:00~22:00) ☆RCCラジオ同時ネット

22日(火)は「秀樹まつり」 広島のスーパースターを聴いて語り倒す!

 3月22日(火)は、西城秀樹の曲を中心にお送りします。その名も「秀樹まつり」。北海道・STVラジオとともに、広島・RCCラジオで同時放送されている『MUSIC☆J』には日ごろから、広島出身の西城秀樹の曲のリクエストとともに、西城秀樹の思い出を綴ったメールが数多く寄せられます。そんなリスナーの”ヒデキ愛”に少しでもお応えしたい!という企画です。

当日でも間に合います。西城秀樹の曲へのリクエストは、mj@stv.jp へ。メールに「秀樹まつり」と書いて頂くと判りやすくなります。

3月18日(金)のプレイリスト 約8分の大作「歌姫/中島みゆき」フルコーラスは21時24分ころ

【19時台】
M01「アメリカン・フィーリング/サーカス」
M02「アジアの純真/PUFFY」
M03「Hello, Again〜昔からある場所/My Little Lover」
M04「ハロー・グッドバイ/アグネス・チャン」
M05「気まぐれOne Way Boy/The Good-Bye」
M06「エレクトリックおばあちゃん/ザ・スパイダース」
M07「誓いの明日/ザ・タイガース」
M08「SEA(うみ)/まりおん」
M09「りふれいん/佐々木幸男」
【20時台】
M10「青い車/スピッツ」
M11「赤い電車/くるり」
M12「イエロー・サブマリン音頭/金沢明子」
M13「愛の園(AI NO SONO)/西城秀樹」
M14「オンリー・ラビング・ユー/西城秀樹」
M15「The Reflex/デュランデュラン」
M16「Visions of Boys/松岡英明」
M17「金曜日のライオン(Take it to the lucky)/TM NETWORK」
M18「Keep in touch/Romi」
【21時台】
M19「マシマロ/奥田民生」
M20「リルラ リルハ/木村カエラ」
M21「Boys Jump The Midnaigt/The Street Sliders」
M22「ふぁど(Fado)/伊東ゆかり」
M23「歌姫/中島みゆき」
M24「ナオミの夢/ヘドバとダビデ」
M25「女性/南沙織」
M26「世界は仕事で動いてる/松崎真人」
M27「あなたのすべてを/佐々木勉」

STVラジオ『MUSIC☆J』(毎週 火~金 19:00~22:00) ☆RCCラジオ同時ネット

MUSIC★J
放送局:STVラジオ 他1局ネット
放送日時:毎週火曜~金曜 19時00分~22時00分
※放送局によって日時が異なる場合があります。
出演者:松崎真人(まつざき・まこと):シンガーソングライター、選曲家。北海道札幌市出身。1984年ヤマハポピュラーソングコンテストで優秀賞を受賞し、85年「たわいないトワイライト」でデビュー。92年、佐木伸誘とユニット「Birthday Suit」結成。現在はソロでラジオパーソナリティやライブを中心に活躍中。
番組ホームページ

★リクエストメール:mj@stv.jp
★twitterハッシュタグ:#musicj 
 70年代~90年代の日本のポップス・日本語のポップスを中心に"厳選かけ流し"でお届け。J-popの源流を築いた往年の名曲を毎日30曲前後も紹介するパワー・プログラム。いまの10代~20代にも聴いて欲しい、日本の音楽がわかる番組!ブームの"シティ・ポップ"、その源流や背景、エピソードは「MJ」の最も得意なフィールドです。
 
 パーソナリティは、北海道出身のシンガーソングライター・松崎真人。音楽への深い造詣と知識に裏打ちされた含蓄あるトーク、選曲の幅広さでリスナーの支持を全国に広げている。
 ☆広島・RCCラジオでも同時生放送(~21:50)

出演番組をラジコで聴く

※該当回の聴取期間は終了しました。

【西武】栗山巧選手インタビュー 今シーズン達成が期待される2つの珍しい記録とは?

3月13日放送のライオンズエクスプレスでは、埼玉西武ライオンズの栗山巧選手にインタビューした模様を放送した。今シーズン達成しそうな記録について訊いた。

――23年目のシーズンを迎えました。自主トレから順調でしたか?
栗山「そうですね。順調といえば順調です」

――B班の春野キャンプ(高知県立春野総合運動公園)ではどのような日々を過ごしていた?
栗山「普通に通常のメニューに入って、午後からは入らないメニューもあるのでマシンを打ってといった形でした。ちょっとした働き方改革で(笑)。時間短縮もしながら休む所は休んで、早上がりする時はしてという感じですかね」

――史上15人目の400二塁打まであと1本です。NPBで通算2000本安打、1000四球、400二塁打を全て達成した人は過去7人(王貞治、福本豊、張本勲、金本知憲、立浪和義、榎本喜八、福留孝介)しかいません。全員左打者ですが名前を聞いてどうでしょうか?
栗山「とんでもないメンバーですね。すごい……恐縮です。申し訳ないですね」

――二塁打を1本打つことは大変な事ですよね?
栗山「二塁打を打つのは結構大変です」

――フェンスに直撃したら二塁打にしづらいですか?
栗山「レフトのフェンス直撃であったらたぶん行けると思います。ライトのフェンス直撃は、ライトは肩が強い選手が守っているので(二塁での補殺を)狙ってきよるんですよね(笑)。レフトオーバーなら、ずっと打球を見ながら行けるのですが、ライトはもっと浅めに守ってくれたらという感じですね」

――中村剛也選手とのアベックアーチが見たいです。
栗山「可能性はゼロじゃないですからね」

――最後にアベックアーチを打ったのが、2019年8月17日、ソフトバンク対西武18回戦です。
栗山「僕が先に打って、1人で目立てると思ったら、おかわり(中村剛也)が打ってしまった。『あいつ! 』と思いました(笑) 」

――40代のアベックアーチは、2010年に阪神の金本知憲・桧山進次郎、2013年に中日の谷繫元信・和田一浩、この2組が記録しているだけです。栗山巧・中村剛也がアベックアーチを放つと、パ・リーグ初40代コンビのアベックアーチになるそうです。
栗山「すごいですね。パ・リーグでいないのですか? おかわりはホームランを打つでしょうけど、僕がそこについていけるかどうかですね」

――まず2人が試合に出ないといけないです。
栗山「代打でもいいですよね? 打ちたいです」

※インタビュアー:文化放送・斉藤一美アナウンサー

Facebook

ページトップへ