溢れるゴマで団子が見えない!?国民栄誉賞の音楽家が愛した黒ゴマ団子

先日、リスナーのみなさんに「我が町のおいしい店教えて!」というテーマでメッセージを送ってもらったところ、たくさん教えていただきました。

そんな知る人ぞ知る、地元のスイーツ屋さんにスイーツ大好き・杉山真也が伺って、取材し、生活は踊るリスナーのみなさんと共有しようという企画です。いずれは、東京都の23区、市町村、さらには関東6県すべてのオススメ店をスタンプラリーのように制覇したいと思っています!

記念すべき初回は・・・「国民栄誉賞の音楽家が愛した、幡ヶ谷・老舗和菓子店の胡麻団子!」

渋谷区 自営業 男性 44歳 ラジオネーム:チャモリニアンさん。
「我が町の美味しいオススメのお店は、幡ヶ谷にある「ふるや古賀音庵」(ふるやこがねあん)の胡麻たっぷりのゴマ団子です!これは見た目もビックリ!箱を開けて、まず、団子が見あたりません!あまりにもゴマが大量に入っているので、絶対に余ります。それを地元では、ほうれん草や、いんげんと和えて、ごま和えにして食べるのが定番です。是非とも召し上がって頂きたい逸品です!」
初回は「渋谷区」幡ヶ谷駅北口から徒歩8分ほど。
六号坂通り商店街沿いにあるのが老舗和菓子店「ふるや古賀音庵」

白い外壁の2階建ての歴史を感じる建物。通りに面した広い間口に、大きな暖簾で「ふるや」とあります。営業中は、戸口も開放しているので、外からでも様々な和菓子が売られているのがわかります。


お店の歴史とこだわりについて
店長の堀井宏一さんにお話を伺いました。

堀井:創業は昭和11年からになりまして、だいたい80年ちょっと。創業当時は最中から出発して、団子は途中からなんです。お店の名前の由来。創業当初は「富留屋(ふるや)」というお店で出発したんですけども、昭和の大作曲家・古賀政男さんから名前をもらっていまの店名に。ここから近い代々木上原に大きな邸宅があり、そこからよくお店にいらっしゃていました。団子はその日に作ったものをその日のうちに食べてもらうことを守っている。毎朝、うちの職人が丹精込めてつくったものを提供しています。

ということで、昭和に活躍した作曲家で、国民栄誉賞も受賞した古賀政男さんが愛したお店なんです。
近隣に住んでいて、よくお店に来ていたとか。
創業は1936年・昭和11年、元々「富留屋(ふるや)」という名前で営業していたそうですが、昭和58年、古賀政男さんとの縁でお店の名前を変え、「古賀さんの音」という意味で「ふるや古賀音庵」という店名になったそうです。
お店には、古賀政男さんのサイン色紙、お店で使っていた、菓子皿・湯飲みが飾られています。


お団子の実物をみてから思い出したんですが、わたしお土産でいただいてこのお団子食べたことありました!
「毎朝つきたての団子をその日のうちに食べる」ということを守っている。
「上白糖だけだと甘さが際立ちすぎてしまうが、徳島の阿波の和三盆糖を使うことで口溶けがよく余韻がいい甘さで胡麻とミックスされることでおいしくなる」とのこと。胡麻も委託農家に、お店のためだけに作ってもらっているそう。

取材中も、お客さんは本当にひっきりなしに訪れていました。
お店に勤めて25年という堀井さんによると、昔は、工務店や町工場などが多く、そのような方に支えられてここまでこれた。「奥渋谷=奥渋」などのブームもあり、ここ数年で人の流れの移り変わりを感じつつ、若い人がとても増えたということです。近くにはホテルも多いため、インバウンドの外国人のお客さんも多いそうで、堀井店長も身振り手振りで接客するんだとか。

スタジオには「古賀音だんご」を用意
・古賀音だんご(黒胡麻和三盆)5本入り・税込み1,296円
・古賀音だんご(みたらし)5本入り・税込み864円
みたらしは、1本からも購入可能(216円)


この大量に余ってしまう黒胡麻。もったいないですよね?
チャモリニアンさんのメールにもありましたが、こちらのこだわって作っている黒胡麻、いろいろな使い道があるんです。堀井さんのおすすめは、プレーンヨーグルトに。お店のショーケースの注意書きにも「残った胡麻は、ほうれん草の胡麻和え、バタートーストにかけてお召し上がり下さい」と。つまり、公式によるアレンジメニュー!

幡ヶ谷の「ふるや古賀音庵・本店」。営業時間は、午前9時から午後6時まで。
1月1日以外無休で営業されています。こちらのお店、お持ち帰りのみで、イートインはできないのでご注意ください。伺った幡ヶ谷の本店ほかに、エキュート品川店、そごう横浜店、日吉東急店などにも支店が入っているほか、オンラインでも商品購入できます。お近くに行く際は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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