プロ直伝の簡単レシピ「ハーブ香るサーモンカルパッチョ」

マルハニチロが行っている調査では、「回転寿司店でよく食べるネタ」部門で1位はサーモン!
マグロを抑えてサーモンが、14年連続で1位を独走中なんです。

そんな生食のサーモン、40年前のノルウェーの人たちのおかげって知っていますか?

ちなみに、杉山アナもお寿司屋さんに行ったら、必ず食べるネタは、「サーモン」!

日本の食文化を変えたノルウェーのビジネスマン
そんなサーモン、日本で生で食べれるようになったのは40年前。天然の鮭には寄生虫がいることがあり、日本では生食はしていなかったんです。それを変えたのが、北欧の水産国・ノルウェー。

1980年代にノルウェーは、世界で初めて「生でも安全に食べられるサーモン」の養殖技術を実現したんです。ただ、生産過剰になって大量の在庫がでて価格が下がり、養殖業者が廃業したり、融資していた銀行まで破綻するなど国レベルで困っていたそうです。

そこで、当時、鮭の生食をしていなかった日本に売り込むプロジェクトが立ち上がります。そのメンバーだったのが、のちに「サーモンずしの発明者」と呼ばれるようになったビヨーン・エイリク・オルセンさん。

生食のない習慣が日本に売り込むのはかなり大変だったそうですが、このオルセンさんが、生食、とくに寿司ネタとしての売り込みにこだわってビジネスをしたことで、日本で最も愛される寿司ネタにまでなったそうです。そして、今年、ノルウェーサーモンが上陸してから40周年なんです。

美味しい食べ方&選び方
そんなノルウェーサーモン、おうちでもおいしく食べたい!ということで、家庭料理のプロ!料理研究家の浜内千波さんに、選び方やレシピを伺いました。

浜内さんによると・・・
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そもそも鮭・サーモンは、DHA、EPAが特に豊富。
他にもアスタキサンチン、ビタミンB1が多く、美肌や美白、代謝を良くする利点があります。
さらにノルウェーサーモンについて、味は、コクが強く滑らかでとろけるような食感。
濃厚でマグロのトロとよく似ているため、子供も大好きな理由がわかりますね。
しっかりと管理された養殖で安心して生食できるのもポイントです。
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スーパーなどで購入する際の選び方・下ごしらえについては・・・
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柵で購入する場合、しま模様がしっかりしていると、
腹の部分に脂がのっているのでコクが強くなります。

しっかり脂がのっているため、調理は、レモン、ビネガー、などの“酸”を加えると、バランスがよいと思います。
皮がついている時は、皮と身の間にDHA・EPAなどの良い脂がたくさんふくまれているので、ぜひ使ってほしいです。塩焼や、ムニエルなども大変美味しくできますが、DHA・EPAは熱に弱いため、あまり強火ではなく中火でさっと火を通す程度がおすすめ。
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浜内千波さんが教えてくれたレシピは・・・

ハーブ香る、カルパッチョ!

浜内さんにおすすめのレシピを聞いたところ、「少しがんばって、ハーブ香るカルパッチョはいかがでしょうか。ケイパーやディルなどハーブを使えば絶品になりますよ。」とのこと。

■2人~3人分の材料
・ノルウェーサーモンの柵 100~130グラム
・玉ねぎ 4分の1個
・塩 適量
・ディル 適量
・ケイバー(ケッパー) 適量(=地中海の木のつぼみの酢漬け)
・オリーブオイル 大さじ1~2
・レモン 1かけ

■作り方
・サーモンを薄切りにして並べ、塩をふります。
・玉葱スライスを散らして、オリーブオイルをまわしかけます。
・ケイパー、ディルを散らして、レモンを絞って完成。

※ケイパーは少し酸味のあるものがおすすめとのことです。スーパーでは、ピクルスなど瓶詰めの売り場にあることが多いです。

「美味しい!!」
「玉ねぎに負けないこの濃厚なサーモン!目をつぶって食べるとマグロのトロっぽさも感じますよね」
「スーパーで売ってる普通の特売品のサーモンが、それがちょっとしたレストランの前菜みたいになる。オリーブオイルをかけるだけで。美味しいね」(スー&杉山)

ちなみに、お魚を柵で買った時、切り分けづらいですよね。浜内さんの切り方のコツは・・・
「柵から薄く切り分ける際は「半冷凍」にすると切りやすくなります。油が乗っているサーモンは室温だと包丁が滑りやすいですが、冷凍庫で少し固めておくと綺麗に切ることができます。」


日本の食卓に定着したノルウェーサーモン。次回食べる時には、日本にサーモン文化をもたらしたビヨン・エイリック・オルセンさんに感謝しながら味わってみてはいかがでしょうか。

(TBSラジオ『ジェーンスー 生活は踊る』より抜粋)

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自動車修理工場の女性社長が「自動販売機のハンバーガー」を開発

トラックなどのドライバーさんのなかには、昭和の頃は、よく幹線道路沿いにあった自動販売機のハンバーガーで、お腹を満たした経験がある方もいらっしゃることでしょう。じつは最近、令和版の「自動販売機のハンバーガー」がじわりじわりと増えているんです。今回は、この自動販売機のハンバーガーを手掛けている自動車修理工場の方のお話です。

ハンバーガー自販機と小林さん

それぞれの朝は、それぞれの物語を連れてやってきます。

東京・新宿から中央道の高速バス、または新幹線と飯田線の特急「伊那路」を乗り継いで、およそ4時間の長野県飯田市に「ガレージいじりや」という自動車修理工場があります。敷地内には、トヨタ・パプリカ、マツダ・シャンテをはじめ、昭和の車がズラリ。しかも、工場の前にある懐かしい自動販売機コーナーが目を引きます。

お店の代表・小林由季さんは、埼玉県出身の41歳。小さい頃、ちょうどミニ四駆が大人気だったこともあって、クルマに興味を持ちました。19歳でオートマチック車限定の運転免許を取ると、街を颯爽と駆け抜けていった、白い「マツダ・RX7」に心躍ります。

『カッコいい!あのクルマに乗りたい!!』

そう思った小林さんは、知り合いの自動車関係者に相談すると、軽くあしらわれました。「RX7? アンタ、あのクルマ、マニュアルだし、ロータリーエンジンって知ってるの? 乗りたいなら、自分で自動車が整備出来ないと、まず無理だよ」

愛車のマツダ・シャンテと小林さん

マニュアルもロータリーエンジンも、全くチンプンカンプンだった小林さんですが、乗りたい思いが高まって、マニュアルで免許を取り直し、自動車整備士を目指します。男社会の自動車修理工場で、厳しい試練を乗り越えて、見事、整備士資格を取得。縁あって信州に移り住むと、趣味で借りたガレージで、ノーマルタイヤからスタッドレスタイヤへの履き替えを請け負ったことをきっかけに、2010年、自ら自動車修理工場を立ち上げました。

やがて、工場のスタッフが昭和43年製・スバル360の修復を成し遂げたことから、小林さんも古い車に興味を持ち、旧車が続々持ち込まれて、車雑誌にも注目されます。あれよあれよと、旧車好きならまず知らない人はいない工場に成長。小林さんは雑誌連載企画で、旧車でレトロな自動販売機巡りをすることになりました。

ところが、ここで小林さんは大変なことが起きていたことに気付くんです。

『大きな道路沿いにたくさんあったハンバーガーやうどん・そばの自動販売機コーナーがどんどん無くなっている……』

24時間営業のコンビニエンスストアが増えた一方で、自動販売機は経年劣化、オーナーさんの高齢化も進んで、自動販売機コーナーは次々と姿を消していたんです。そんな折、小林さんはお祖父さまを亡くしたことで、小さい頃、自動販売機のハンバーガーをなかなか買ってもらえなかった記憶がよみがえりました。

『あの思い出の、自動販売機のハンバーガーを残したい。ならば、ハンバーガーを作っている食品メーカーを助けよう!』

自動販売機コーナー

そうひらめいた小林さんは、さっそく自動販売機用のハンバーガーを仕入れます。自動車工場の前に冷蔵機能付きの自動販売機と電子レンジを設置して販売を始めると、ちょうどコロナ禍と重なったことで、テイクアウトのニーズをつかんで大繁盛。各地のレトロ自動販売機で売れたハンバーガーのおよそ4倍を1台で売り上げました。

小林さんはもうイケイケドンドン、自動販売機を増やして各地で大人気となりますが、あまりの売れ行きにハンバーガーメーカーのほうが悲鳴を上げてしまいます。安定した納品が出来ないので、もう勘弁してくれませんか、と言われてしまったのです。代わる製造業者も無く、困り果てた小林さん、思い切りました。

『ハンバーガーを作ってくれる会社が無いなら、自分の会社で作ってしまおう!』

もちろん、小林さんは自動車整備士ではありますが、食品の知識は全くゼロ。体当たりで、様々な食品製造に関する許可や食品衛生を、片っ端から学んでいきます。食品部門の「いじりやフードサービス」も立ち上げ、ハンバーガーを作ってみましたが、パンはパサつき、肉の脂は溶け出し、レタスなどの生野菜は安全性の面で使えません。しかも、自動車修理工場と食品工場の二刀流で、睡眠時間3時間の日々が続きました。

ふんわりバンズのチーズバーガー

それでも試行錯誤を繰り返し、味やソースにもこだわったチーズバーガーに辿り着いて、安定した製造、出荷も出来るようになりました。今は、全国で39台の自動販売機が元気に稼働中。自動車修理工場生まれの自動販売機とハンバーガーは、各地域で話題になっています。

「気合と根性でやってきました」と笑う小林さんですが、やりたいことはいっぱいです。

「レストランもやってみたいですし、クルマのテーマパークがあっても面白いですよね。ハンバーガー片手にみんなに巡ってもらって。夢は大きく持てば、きっと叶います!」

「RX7に乗りたい」から始まった小林さんの夢、今はまだ、その途中です。

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