年末年始、高速バスを使って帰省したり旅行に出かけたりした方もいたのではないでしょうか?
今日は高速バスで多発している「相席ブロック」についての話題。相席ブロックとは、1人で高速バスに乗る際に、隣の席に知らない人が来るのを避けるために隣の席も予約し、出発直前に片方をキャンセル。そうすることで相席を避ける行為です。
SNSで「裏ワザ」として広がったのがきっかけ。これをやられてしまうと乗りたい人が乗れず、バス会社も損をするため問題になっています。相席ブロックについて街で聞いてみました。
▶ニュースで見ました、やったことないけど。ちょっとずるいなとは思います。
▶TikTokで見ました。ちょっとわかるけど絶対だめですよね。
▶ちょっと変な人きたら嫌だなっていうのも確かにわかるけど、もう諦めるからね。ただイヤホンとかガチャガチャやられると言いますもんね、すいませんって。
▶わざわざキャンセルしてまでっていうのは自分はしないかなっていうのと、自分が乗れないってなった時、帰省するタイミングとかでそういうことされちゃった時に困っちゃうので。でも人にわかることでもないですよね、なかなか。
高速バスって長時間ですから、気持ちは分かりますが・・・
街で聞いてみると、相席で嫌な経験をした方もちらほら。例えばイヤホンの音漏れ、リクライニング問題、食事の匂いや独り言、などなど。ただ皆さんマナーとして相席ブロックには反対という意見でした。
また、街の声にもあったように、相席ブロックが目的のキャンセルなのか、そうでないのかは判断しにくい部分もあります。
相席ブロックを防ごうと、バス会社の中にはキャンセル料を引き上げるところもありますが、対策が難しい現状もあるようなんです。京王電鉄バス株式会社の中野光太郎さんのお話です。
京王電鉄バス株式会社 運輸営業部 高速・貸切事業担当課長 中野光太郎さん
実際に本当にやる方がいたとすると、当日に席を落とすってよくネットでも言われていることなんでしょうが、我々、一日に百数十台の高速バス走らせてますので、そこまでをいちいち見て、この人なんかさっきまで予約あったけどもうないとか、いわゆるパトロールするっていうことまではちょっと至っていなく、なので本当にご乗車になる方に空いている座席に座っていただきたいので、ぜひそのご趣旨を皆さんが理解しながら高速バスにご乗車いただければ、というふうに思っているところでございます。
相席ブロックを行うと、当然キャンセル料が発生するのですが、高速バスは新幹線や飛行機と比べてキャンセル料が安いため、こうした迷惑行為が横行しているとも考えられています。エスカレートすると、隣の席だけでなく、前後左右をブロックするケースもあるとか・・・。
こうした一方で、「だったら堂々と快適さを買おう」という新しい選択肢も登場しています。例えば女性専用バス、個別カーテン付き、乗車前に利用できるラウンジサービスがつくものなど快適設備が特徴。
そんな中、京王バスが昨年導入したのが「2席ひとりじめシート」というサービス。
主に東京~仙台間の高速バスで利用できるもので、通常料金にプラス1000円~1500円で、隣り合う2席を正式に占有できるというもの。この区間でこのようなサービスを展開するのは京王バスが初めてという事で、導入のきっかけを中野さんに伺いました。
京王電鉄バス株式会社 運輸営業部 高速・貸切事業担当課長 中野光太郎さん
きっかけは、高速バスが寿命を迎えてしまうタイミング。寿命を迎える前に使っていた車というのが、昔のラグジュアリーコースを標榜した2席と通路を挟んだ1席というシートタイプで少し幅広のものでした。このタイプのバスをそのまま買い替えるということができなくなったものですから、2列ずつのシートのバスに替えるという経営判断をしたところで、今までのお客様で、座席の幅が広いので選んで乗っていただいた方もいらっしゃったかなということもあり、どうにかしてサービスダウンを抑え、座席サービスのバリエーションを広げていこうという考えのもと、2席を1人だけで座るというシートにプラスして、少しゆっくりとお過ごしいただけるように夜行バスについてはアメニティをつけて、繁忙期にのみならず週末にも満席を頂戴している状況でございます。
長時間の移動ですからアメニティがあるのも嬉しいですね。夜行便のみ、ネックピローやアイマスク、耳栓、ブランケットなどが付き、お持ち帰りも可能で、市販品ではないためこの「2席ひとりじめシート」限定のもの!
移動時間を快適に過ごすことに価値を見出す人から支持を集めています。
元々この「2席ひとりじめシート」は相席ブロックがきっかけではなく、車内の移動を隣を気にせずしたい方、充電USBを2つ使いたい方、持病をお持ちの方など、高速バスでゆったりと過ごしたいお客様へのサービス向上を目的に打ち出されたもの。
相席が気になる方はこうしたサービスを探してみるのもいいかもしれません。みんなで使う交通機関だからこそ、マナーと選択の仕方が大事になりますね。
(TBSラジオ『森本毅郎スタンバイ』より抜粋)