世界にただ一つ?黒のための洗濯洗剤!

昨日は良いお天気でした。たまった洗濯物を片付けた方も多かったのではないでしょうか。

今日は、世界でただ一つという洗濯用の洗剤のお話です。

黒が褪せる3つの要因に対抗!!

その洗剤は「LOVE BLACK」という商品なのですが、これ、黒専用の洗濯洗剤で、普通に洗濯機で洗うだけで、黒い衣服の色あせを防いだり、少し色を戻してくれるというのです。

いったいどうしてそんなことができるのか?「LOVE BLACK」を開発した会社の代表、加島龍一さんに伺いました。

「LOVE BLACK」代表取締役 加島龍一さん

「大きく3種類、黒が退色していく理由がありまして、一つが「毛羽立ち」ですね。それで白っぽくなっていくんですけれども、特殊な酵素が入ってまして、毛羽立ちをスムーズにしてくれるので、黒がより目立つような形になる機能が一つですね。

もう一つが、黒っていうのは、真っ黒って色が無くて、青と赤と緑のような形で、いくつかの色が混ざって黒になっているのですが、この中で青が一番早く退色していってしまうんですね。その色を補色する青い色素が入ってまして、色の見え方を黒により近づけていくという作用があります。

三つ目は、ほとんどの洗剤は、白いモノをより白く洗うという機能になっているので、蛍光増白剤という白く見せる機能がついているんですが、これが入っていないということと、普通のオシャレ着洗剤と同じ中性のpHで作っているので、色の退色を緩やかにしてくれるという機能になっています。」

<こちらがLOVE BLACK 会社のホームページで購入できます!>

意識して洗濯洗剤を見てみると、「白さ際立つ」「真っ白に洗い上げる」というパッケージになっていますよね。白くする洗剤で黒を洗っていた、と思うと・・・たしかに!

服の汚れは酸性なので、一般的な洗濯洗剤はアルカリ性で、逆のpHをぶつけて落とすようになっているのですが、これは、汚れも落ちるが、生地へのダメージもある。黒や紺などの濃い色は、そうしたダメージが目立ちやすく、褪せたな、となるんです。黒い服には過酷だったかも・・・。

実は、加島さん、ご自分が黒い服をよく着ていて、色褪せて買い直すことが多かった。とはいえ、自分で染めるのは面倒だから、日々の洗濯でなんとかそれを防げないか?それが出来たら便利だろう、と思って開発に取り掛かりました。これが一つ目の理由。

黒い服は色褪せたら買い替えかな~

そして、もう一つは、街のみなさんの声を聞くと納得の理由なんです。では、街のみなさんの黒い服の洗濯についての声をお聞きください。

▼「洗って色褪せたら、もうかっこ悪いので着ない!買い替える。」

▼「いや、普通に入れちゃってる、気にせずに漂白剤入れちゃってる、黒いTシャツにも。着て、色あせてしまったりすると、部屋着になったりパジャマになったりするのは多いかもしれん。長く外で着たいなとは思う。」

▼「え~そんな考えてられないので、全部一緒にまとめて洗濯してます。あんまり黒い服を着ないので分からないけど、旦那のズボンは黒のがちょっと白くなってきてるよね。この折り目というか、縫い目のところが白くなってくるのはちょっと気になりますね。買い替え時期かな~っていう気はしますよね。生地はダメにはなってないけど、色が落ちてるからっていう感じですよね。」

黒は褪せたら着なくなっちゃう、ということなんです。

まさに最後の方が言っていましたが、生地がダメになったわけではなく、実際にはまだ着られるのに、捨ててしまうものを減らしたい、というのがもう一つの開発の理由。

衣類の廃棄を減らすというのは、欧米なども含めた大きな課題です。しかし、色褪せてしまったものを、我慢して着ろ、と言っても難しいですよね。そこで、なるべく長く、買い替えずに着続けられるように、開発しました。

そんな真逆の作用の洗剤できるわけない!

しかし、この洗剤、開発するときが大変だった、と加島さんは話します。

「LOVE BLACK」代表取締役 加島龍一さん

「この洗剤は、製造は外部委託させていただいているんですけれども、これを作ってくれる工場っていうのが無くてですね、どうしても、色素を入れるっていうことで、【洗う】っていうのと、【染める、色をつける】っていうのでですね、全然逆の行為を、できるわけないじゃないか!みたいな形で、門前払いをされることがとても多くてですね、そうですね、非常に、お話も聞いていただけないみたいなことが多かったですね。

まったく新しいものっていうのは、なかなか開発には非常に手間がかかるような感じでした。

まだ、今のところ、はい、唯一です。ただ、まあ、シャンプーとか、洗濯機の洗剤も含めて、この洗剤っていう業界は、【真似ろ!追い越せ!】みたいな世界なので、例えばこういったコンセプトで作ってもですね、真似できないように、例えば特許を取ったりとか、そういうことができる業界でもないので、競合品出てきたら、またそれも研究させていただいて、より良いモノを作っていく、みたいな形になっていくんじゃないかなと思っております。」

作ってくれる工場がなかったんです!言われてみれば、たしかに、「洗う」と「色をつける」は真逆の作用。そんな洗剤、実現するわけないだろ~!と言われて、作ってもらう場所をみつけるのが非常に難しかった。

そうした困難を乗り越えて、商品が発売されてまもなく一年。SNSなどで注目され、小売店にも並んでいます。

反響は大きく、ニーズがあったんだ、と感じる一方、もっと黒くなると思ったのに、とか、洗濯機が黒くならないの?と言った、意見や質問も多いそうで、みんなにもっと知ってもらうよう頑張ろうとおっしゃっていました。(ちなみに、洗濯機は黒くなりません!そして、白い服を洗うと青っぽく色付いてしまうので、気をつけてください!)

そして、競合品が出て来る気配も感じるが、もっと改良して、黒い服をより長く着られるものをどんどん世に出していきたい、と。「真似ろ、追い越せ」は、作る方は大変ですが、利用者はより良い便利なものが期待できるので、楽しみでもありますね!

(TBSラジオ『森本毅郎スタンバイ』より抜粋)

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