カーマニアの安東弘樹が、これまた車が大好きな方をお迎えしてお送りする30分。
今週は3週目の登場となったコンプリートカー・ビルダー「アートレーシング」の代表、カスタム界の巨匠とも呼ばれる村手智一さん。
最終週は村手さんが作り上げた数々の「究極のコンセプトカー」を伺いました。
愛知県にあるカスタムカー専門店「アートレーシング」。
職人の高い技術で、フォード・GT40を再現した「Art GT Mark1」をはじめ、オースチン・ヒーレー、ダットサン・フェアレディなど、レーシングカーからコンセプトカー、レプリカ、ビンテージカーの復刻など、まさに不可能を可能にするカスタムを手掛けています。
アートレーシングの代表作は、あのフォードGT40を忠実に再現した「Art GT Mark1」。
オフィシャルサイトのトップを飾るフォルムから、まさに瓜二つの完成度が伺えます。
※参考:アートレーシングオフィシャルサイト
このマシンを作ろうと思ったキッカケは、村手さんの教え子の一言。
村手さんは日本工科大学校のカスタム自動車工学科で講師をしていますが、その生徒さん(後にアートレーシングに入社)が「ホンダビートでGT40を作りたい」とか…。
まさに学生ならではの発想で、村手さんも「軽々しくいうもんじゃない」と思ったそうですが、一方でその熱意に駆り立てられて製作することに!
ホンダビートのホイールベースをそのままに、FRPや板金技術を駆使しながら実際のスケールのGT40を作り上げ、大阪メッセで行われたイベントに出展し、見事受賞までしちゃったそうです。
しかしそのビートベースのGT40は公道を走ることができなかったため、その学生がアートレーシングに入社してから「一緒に公道を走れるGT40を作ろう」となり…
ベース車両はトヨタの「MRS」。
内外装を一から作り上げて、さらに峠やサーキットで調整しては、市販モデルとしてこのマシンがラインナップされたそうです。
他にもアートレーシングの代表作を伺うと「カニ目」の愛称でも知られる「オースチン・ヒーレースプライト」。
なんと「スズキ・カプチーノからカニ目を作れないか」というお客さんからの(無茶な?)オーダーに応えた傑作。
このマシンの開発はとても大変だったとか。
というのも、カプチーノよりもスプライトの方が車幅が狭い!?
ベース車両よりも狭いと作りもかなり複雑になるのは想定されますが、この難題も見事にクリアした作品となりました。
※参考:アートレーシングオフィシャルサイト
日本のクラシックカーの中でも「伝説」として語り継がれる名車が「トヨタ2000GT」
なんとこのレプリカモデルが今、アートレーシングでは大人気なんだそうです。
ベース車両はマツダ・ロードスター(NB)。
リトラクタブルライトではNAのパーツを流用して、この「不可能」とも言える造形を見事に再現しています。
しかしどうしても再現できなかった部分があるとか。
それはリトラクタブルライトの開閉スピード。
2000GTはゆっくり開閉するが、レプリカモデルはシャキ!っとしてるとか(笑)
ちなみに村手さん曰く「レプリカモデルなので、実際の2000GTとの寸法はちょっとだけ変えている。でも絶対に見抜けないレベル」
まさに神の手による究極のマシンを紹介いただきました。
(TBSラジオ『GARAGE HERO’s~愛車のこだわり~』より抜粋)