10月1日は醤油の日です

今年も「醤油の日の集い」に参加してきました。

「第53回 全国醤油品評会」への出品総数は307点。
36名の審査員が2日かけて審査を行いました。
鮮やかさや透明さを見る「色」、そして「香り」、口に含んだ時の風味などの「味」審査を経て、今年の「農林水産大臣賞」5点、「農林水産省大臣官房総括審議官(新事業・食品産業)賞」10点、「優秀賞」35点の受賞者が選ばれました。

「農林水産大臣賞」5点について詳しくご紹介します。

宮城県の川敬醸造株式会社「マイルド 特級」(こいくちしょうゆ)

20年ぶり4度目の受賞です。郷土料理に欠かせない芳醇な味で、今年からドイツへの輸出もスタートしました。特徴としては「塩味と旨味のバランスがとれている」「いろいろな料理を引き立てる万能型」「開栓したときの香りの広がりがすばらしい」

※今年から、農林水産大臣賞受賞醤油の特徴について、審査員を務めた醤油の専門家数名からコメントをもらっています。

千葉県の宝醤油株式会社「宝醤油むらさきの里」(こいくちしょうゆ)

創業85周年、加工調味料の第一人者である茂木社長。「力強い旨味」「複雑な味わいに厚みを感じる」と審査員からのコメントにあるように、1000ほどある原材料からいろいろなブレンドを試して生まれた醤油です。

福岡県醤油醸造協同組合「ふくおか」(さいしこみしょうゆ)

7回目の受賞で、福岡のごま鯖とも相性抜群の醤油です。「濃厚で調和のとれた味わい」「さいしこみらしい重厚感」「芳香高く熟成感がある」
“刺身は醤油を食べる口実”by博多華丸・大吉さんの言葉を胸に醤油を造っているそうです。

福島県醤油醸造協同組合「香味しょうゆ」(こいくちしょうゆ)

22年にも受賞。「すっきりとしながらも力強い旨味」「味の伸びが良い」「香りから甘さを感じさせる」子どもたちに醤油の文化を伝えたいと、工場見学にも力を入れています。

宮城県の有限会社今野醸造「吟醸」(こいくちしょうゆ)

2年連続8回目の受賞です!最多記録を更新中。TBSラジオで醤油に詳しくなりつつある方にはもうお馴染みになりつつあるのでは笑
5代目が最後に造りたい醤油を造ろう!とできたのが、この「吟醸」なのですが、コメントも「力強い旨味としっかりした塩味のバランスが秀逸」「香り高く食欲をそそる、おいしそうな香り」「皿に注いだ後も香りが長続きする」など、この醤油の強さを感じます。

皆さん、おめでとうございます。

去年から新設された「SHOYU・オブ・ザ・イヤー」は、熊本県の松田茂樹さんが選ばれました。

1980年に公認官能検査員を取得され、JAS九州地区指導審査員としても活動。長年の醤油業界への貢献により受賞されました。
近年では、熊本豪雨の際に浸水した醤油蔵から微生物を救い出し、醤油の味を復活させました。熊本地震でも37社のうち5社が継続は無理かもと思うほど甚大な被害を受けましたが、再建の道を歩むことに。その手助けをしたのが松田さんです。

今年の記念講演は「九州しょうゆはなぜ人を惹きつけるのか」でした。

宇都宮由佳教授の講演は長崎の出島の絵から始まりました。砂糖を荷下ろししている絵で、砂糖がよく手に入った歴史のある地域は、醤油もより一層甘いそうです。
あの甘い醤油、私は大好きで常備しているのですが、知らないことがたくさんあってとても勉強になりました。
なんと戦争前までは九州の醤油は甘くなかったそうです。戦時中、物資不足でもおいしくするために旨味など足していくうちに甘くなった。
戦後、材料が潤沢に手に入り、普通の醤油を造ると「辛い」と言われて売れなかったそうです。それほど地域の人にあの甘い醤油が馴染んだということですね。

毎年大人気の味比べできる「利き味コーナー」

しょうゆ情報センターをぜひご覧ください。

(TBSラジオ『えんがわ』より抜粋)

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