ロッカー型の店舗?ロッカーだらけの店舗?新ビジネス続々

今日のテーマはズバリ、「今、ロッカーがアツい!」です。外出先で荷物を預けたりできるあの「ロッカー」を活用した新しいビジネスが、続々と登場しているんです。6月20日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。

まずはロッカーがなんとそのままお店になった、その名も「ポップアップボックス」運営する、株式会社カウンターワークスの小笠原大輔さんに詳しく聞きました。

★ロッカー型ポップアップストア!?

◆株式会社カウンターワークス 小笠原大輔さん: 「今回、品川駅と新宿駅の駅構内に、ロッカー型のポップアップの店舗をやらせて頂いております。今回狭い所を有効活用できないかとJRとお話をする中で、小さいスペースとなるとテーブルや什器を置くことができなくなってしまうので、どうしようかという中で、「そういえば駅といえばロッカーだよね」というアイデアから、ロッカー型で作ってみますか?というアイデアが出てきて、奥行も60センチしかないという所を工夫してやらせて頂いてます。今回商品群で、冷蔵冷凍しなければならないものがありましたので、その薄い中でも冷凍冷蔵のものを使って売るという所がポイントかなと思ってます。」

駅のホームから階段を上がった所から、改札を出るまでの間のデッドスペースに、高さ1.8m、横2.2m、奥行60㎝のロッカーサイズの棚を2つ並べるような形でこじんまりと出店しています。駅ナカでよく見かける出店と比べるとかなりコンパクトですよね。しかもプリンやアイス用の冷蔵庫・冷凍庫も棚の中に納まるようになっています。さらにお店がコンパクトなだけあって、準備や片付けもそんなに時間がかからないので、店員さんも1人か2人いれば十分と、人員の削減にもつながるというスグレモノなんです。この「ポップアップボックス」出店する側にとってのメリットを、再びカウンターワークスの小笠原さんに聞きました。

★出店する側にとってのメリット

◆株式会社カウンターワークス 小笠原大輔さん: 「例えば仮にですけど、表参道の路面店を借りてやりますという風になった場合は、借りるのも、什器を入れるのもそうですし、工事もすることを考えると、数百万円規模のコストがかかってくる。ここにいきなりジャンプしてやるとかなりハードルが上がってくる。その間に、例えばこういった形で什器はもう決まっています、商品だけ置いて頂いて、スタッフの方置いていただければ一旦実施ができますという風に考えれば、コストでいうと何分の1になってくるようなイメージです。」

実際に、今新宿に出店しているほうじ茶プリンのお店にお話を聞いたところ、こちらは鎌倉に今年1店舗お店を構えたばかりのお店で、それが、乗降客数ナンバーワンの新宿でお店が出せることを考えたら想定以上に安くできて良いと言っていました。他の出店企業もインターネット通販がメインで実店舗が地方に1店舗あるだけといった所も多く、そういった店が出展するにはうってつけのようです。

★ロッカーだらけのお店とは!?

そんな、ロッカーの強みを生かしたお店が登場する中、なんと「ロッカーだらけのお店」もオープンしました。その名も「クロネコスタンド」ヤマト運輸株式会社、宅急便戦略部・係長の大渕清隆さんに聞きました。

◆ヤマト運輸株式会社宅急便戦略部係長 大渕清隆さん: 「5月30日に豊洲4丁目にオープンした、クロネコヤマトの新しい営業所になります。両脇および奥に設置してあるロッカーから、セルフで荷物を取り出せる仕組みになってます。いわゆるメルカリやヤフオクで、個人間でお荷物を取引される際の発送サービスも24時間で行ってます。うちの営業所、基本的にはセールスドライバーがいて、配達する車があって、営業所でお客様を迎えるスタッフがいて、というのが基本的な店舗の作りなんですけども、このクロネコスタンドは、スタッフ、車両がいないという新しいコンセプトの店になります。」

入口から入ると、157個のロッカーが壁一面にぎっしりと並んでいます。このクロネコスタンドがある豊洲の団地には共働き世帯が多く、家を留守にしていて荷物を受け取れないことも多いということで、こちらを、宅配便の受取先に指定すれば24時間いつでも都合のいい時に荷物を受け取ることもでき、さらに、メルカリなどの商品をロッカーに入れておけば発送してくれるというサービスもあります。ヤマト運輸としても、ドライバーが常駐しなくて済むので負担軽減につながります。そして、こちらのクロネコスタンド、利用者にとってかゆい所に手が届く的なサービスも利用できます。再び大渕さんのお話です。

★手ぶらでCOME&GO!

◆ヤマト運輸株式会社宅急便戦略部係長 大渕清隆さん: 「お客様にご好評なのが、荷物を取り出した際の段ボールですね。こちらを廃棄するのが非常に手間になっているので、梱包資材回収ボックスというのを設置して、お荷物を受け取って開梱した後、その資材をクロネコスタンドでそのまま廃棄できるような設備を整えてます。お荷物を開梱する際のカッターナイフ、ハサミ等も準備しておりますので楽に開梱ができると思います。お荷物を発送いただく際は梱包用の資材、エアキャップ、ガムテープ、段ボールもクロネコスタンドに準備してますので、どうぞ手ぶらでお越しください。」

宅配ロッカーそのものは徐々に普及していますが、荷物を受け取った後、段ボールなどの処理が面倒という問題があった。そこも解消できるということです。

◆6月20日放送分より 番組名:「森本毅郎・スタンバイ!」内「現場にアタック」
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甲府市でもこの夏開始「部活動の地域移行」とは

渡辺麻耶が木曜日のDJを担当するFM FUJIの番組『Bumpy』(毎週月曜~木曜、13:00~18:50)内のコーナー「CLOSE UP TODAY」(毎週木曜、17:35~)。4月18日のオンエアでは、甲府市教育委員会学校教育課の指導主事、井上透さんに、甲府市でこの夏始まる部活動の地域移行についてインタビューしました。

麻耶:早速ですが「部活動の地域移行」とは、具体的に言うと、部活動がどのように変化していくことなんでしょうか?

井上:これまで「学校部活動」として行ってきた中学生のスポーツ活動・文化芸術活動を、これからは地域の方が指導する「地域クラブ活動」として行っていくというものです。

麻耶:なぜ「部活動の地域移行」を進めることになったのでしょうか?

井上:理由は、主に2つあります。1つは、少子化の影響です。少子化により部員数が減り、学校単独でチームが成り立たず、十分な活動ができなくなったり、休部・廃部になったりする状況が出てきました。現に、数年前から、野球やサッカー・バレーボールなどいくつかの種目において、複数の学校による「合同チーム」で大会参加している状況が増えてきています。

もう1つは、教育問題の複雑化・多様化の影響です。教育問題の複雑化・多様化に伴い、これまで行われてきた指導体制を継続することが、教員にとって大きな負担になっている状況があります。競技経験等もない先生が顧問を務める場合、その負担はさらに大きくなるものと考えられます。

こうした背景から部活動の存続が厳しくなってきたため、国がガイドラインを示し、全国的な動きとして「部活動の地域移行」を進めるに至った、ということです。

麻耶:大会などはどのような枠組みで出場することになるのですか?

井上:国で令和5年度から7年度までの3年間を「改革推進期間」と位置付けています。それに基づいて、甲府市としては令和6・7年度については、一部の種目でこの事業に取り組んでいくことになっているのですが、令和7年度まではこれまで通り、学校単位や合同チームで大会参加する予定でいます。

麻耶:今年度は一部の種目で実施するということですが、その内容を教えてください。

井上:8月から、バスケットボール・バレーボール・剣道の3種目で活動に取り組みます。市内の国公立中学校12校を、3校ずつ4つのブロックに分けて、ブロックごとに月2回程度合同での練習を行う予定です。

麻耶:来年度以降の予定について教えてください。

井上:今年度は3種目ですが、来年度はさらに2種目程度加えることを考えています。令和8年度には、現在休日に活動を行っていて、市内の学校に設置されている種目すべてで、地域移行を行う予定です。いずれは、月2回の活動をさらに増やして、休日の活動を「地域クラブ活動」として行うようにできないか検討しているところです。それを実現させるには、まだまだたくさんのハードルがあるのですが、これまで学校部活動が担ってきたスポーツ活動・文化芸術活動の振興・発展を、いよいよ地域や国全体で考えていかなければならない時期に来ていると考えています。私も元々中学校教員の一人ですが、長らくスポーツに携わってきた者として、中学生たちが末長く関われるスポーツ活動・文化芸術活動の機会の構築に注力していきたいと考えています。ぜひ地域の方々にも、ご理解・ご協力いただきたいと思います。

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