宮藤官九郎が、今まで声をあげられなかった「歯科技工士」3名の愚痴を聞く!
TBSラジオ「ACTION」。9月9日(月)は「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど…」のコーナー。今回は、前回明らかになった深刻な労働問題を抱える歯科技工士スペシャル!ゴランさん、つつぱぱさん、うめこさんの3名に愚痴を聞いていきます!そして歯科業界を取材されているジャーナリスト岩澤倫彦さんにも一緒にお話を伺います。
つつぱぱ:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、僕の場合、歯科医と歯科技工士の取り分が9対1の割合なんです。
宮藤:えっ!?これまずくないですか?前回7対3でしたよね?
岩澤:そうなっちゃった理屈がありまして、公正取引委員会が禁じているカルテルっていう、金額をみんな決めちゃうとそれに定着するという言い訳が歯科医側から出たんですよ。でももともと保険診療は全国一律で金額が決まってるので技術料が7対3っていうのは別におかしくないのに、それをそういう理屈で7対3で決まってるわけじゃないって言いだしたんです。だから、9対1…。
幸坂:ええ~…。
岩澤:材料費は別なんですけど、すごく長い時間をかけて歯を作るっていうのは基本的に歯科技工士さんなんですよ。歯科医の方って型をとって渡すだけなんですよね。
宮藤:これどうやったら改善されますかね?
岩澤:なぜこうなってしまったかっていうと、歯科技工士さんたちもあまり声をあげなかったんですよね。声をあげてしまうと今の取引先と関係が悪くなってしまうって思うわけですよ。だからみんな言えずに我慢してこうやって愚痴を言わざるを得ない。
宮藤:ここが日本で唯一の言える場所になってるわけですね!
幸坂:続いてゴランさんの愚痴をお願いします!
ゴラン:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、下手なのに偉そうな歯科医がいっぱいいるんです…。
宮藤:ハハハ(笑)急に声が大きくなりましたね!(笑)
ゴラン:どうにも型をとったやつが伸びてて、作れないですって電話するんですけど、それでもいいから作ってくれって言われて作るんですけどやっぱり口の中に入らなくて、無料で再製作してくれっていうことがありますね。
宮藤:それは対等じゃないと言えないですよね。あんたとは付き合えない!とは言えないですよね。
幸坂:岩澤さん、なんでこういう状況になってしまったんでしょうか。
岩澤:型をとるっていうのはちゃんと時間をかけて、材料も良いものを使わないとしっかりとれないんですよね。だから安く短時間でたくさんの患者さんを診ようとしている歯医者さんはしっかり型がとれてなくて、それを技工士さんに押し付けてがばがばの金歯を作らせたりとか。
宮藤:それ意味ないじゃないですか!!
岩澤:でも患者さんって治療中は自分の口の中見れないじゃないですか。だから下手な銀歯なのかってわかんないので、今までこうした問題があまり表に出てこなかったんですよね。
幸坂:では続いてうめこさんの愚痴をお願いします!
うめこ:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、それでも頑張ってる技工士さんもいるんです!
宮藤:ああ~!それはよかった!!
うめこ:数少ない休みを利用して進化する技術の向上に努めて勉強している技工士さんとかもいますし、国に対してACTIONを起こしている技工士さんもたくさん知っています。
劣悪な労働環境に耐えながらも私たちの歯を作ってくれている歯科技工士さんたち。この環境を変えるためにどうACTIONしていくか考えます!