アマビエは「疫病退散」とは言っていない?「みんなのアマビエ」編集担当大久保かおりさんに聞くアマビエ豆知識と経済効果

TBSラジオ「山形純菜 プレシャスサンデー」(日曜日・午前6時~生放送)
「日曜日の朝を楽しくする」ワイド番組。
朝9時台の「プレシャスエンターテイメント」は、毎週ステキなゲストにたっぷりお話を伺っています。

5月17日のゲストは「みんなのアマビエ」編集担当・大久保かおりさん

アマビエ伝説とは…

時は弘化三年(西暦1846年)。
肥後の国(今の熊本県)の海に不思議なモノが現れました。
長い髪に、鳥のようなクチバシ。
ウロコに覆われた体に3本の足を持つそのモノは言いました。
「私は海の中に住むアマビエと申すもの。
今から6年間は、諸国で豊作が続くが、病も流行する。
早々に私の姿を写して、人々に見せよ」
そう言って海の中に消え去そうです。

コロナ禍の中、疫病退散の祈りを込め、多くの人がアマビエ作品を作り、SNSで発表しています。
そして、そんなアマビエ作品を集めた「みんなのアマビエ(扶桑社)」が5月19日発売。
水木しげるさん、西原理恵子さん、おかざき真里さん、松田洋子さん、寺田克也さん、田中圭一さん、なかはらももたさんといった漫画家、アーティストや、一般の方が作った「アマビエ」作品を一同に集めた本です。(売り上げの一部は新型コロナウイルス対策基金に寄付されます)
編集担当の大久保かおりさんに「アマビエ」の豆知識や意外な経済効果について伺いました。

和菓子、日本酒、南部鉄器…アマビエは経済効果も凄い

(大久保さん)
全国の和菓子屋さんが「アマビエ」練り切りやどら焼きを作っていて、どれもすぐ完売になっているそうです。
「みんなのアマビエ」でも紹介している横浜の磯子風月堂さんが音頭をとって、インタグラム「#全国和菓子アマビエ大会」でも盛り上がっていますね!
あと日本酒!各地の酒造さんが「アマビエ」ラベルを付けたお酒を作っています。
それと、青森の「アマビエねぷた」や「アマビエだるま」、山形さんの故郷・岩手県の「南部鉄器アマビエ」も作られていて、もう1万個、売れているそうですよ!
アマビエは経済効果も凄いですね。

★アマビエは「疫病退散のご利益がある」とは言っていない?

(大久保さん)
疫病退散の妖怪(予言獣)は、アマビエの他にもいたみたいです。
3本足の猿のような「アマビコ」、半人半牛の「件(くだん)」…。
文献によると「アマビコ」の方が「アマビエ」より先に登場しているんです。
「アマビエ」などを研究している、福井県文書館の長野栄俊さんによると「アマビコ」の字を書き損じて「アマビエ」になったのではないか?
という説もあるみたいですね。
「アマビコ」は「自分を描き写すと無病長寿のご利益がある」と言ったそうなんですが、実は「アマビエ」は、自分を描き写すようにとは言っているけど、「ご利益がある」とは、名言していないんですよ!
でも、アマビエの方が描きたくなる可愛い姿ですよね。

★山形画伯のアマビエ!疫病退散!

山形アナウンサーも「疫病退散」、コロナ禍の一刻も早い終息の願いを込めて、「アマビエ」を描きました!
「美術3の実力なので、期待はしないで…」とのことです。

▼ 画・山形純菜(TBSアナウンサー)

番組の構成作家曰く下書きの時点では「ちくわみたい」だったそうです。
そして、番組レギュラー・気象予報士の長谷部愛さんにも、休憩中、原稿のスミにアマビエを描いて頂きました!ありがとうございます!

▼ 画・長谷部愛(気象予報士)

その他にも、大久保さんが手がけた本『蒼い炎(羽生結弦)』『半分、青っぽい。』『マッサンCOMIC』『あまちゃんファンブック』やフィギュアスケートの総合誌『フィギュアスケート Life』などについても伺いました!

 

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