テラスハウス事件から考える、SNS誹謗中傷問題

TBSラジオで平日15時30分から放送中の「ACTION」。火曜パーソナリティは、クリープハイプの尾崎世界観さん。

6月9日(火)のゲストはライターの渋井哲也さん。ネット上の事件取材の専門家である渋井さんから、テラスハウスの事件から見るネット上の誹謗中傷について、尾崎世界観さんがお話を伺いました。

テラスハウス制作側とSNSユーザーの共犯関係

渋井:これはテラスハウスに限らず、ニュース番組やラジオ番組も最近はTwitterと連動して、その反応を見ながら出演者や番組の方向性を決めると思うんですが、その極端な形だと思います。リアリティーショーと言いながらカメラワークがしっかりしていたり、すごく編集されていたり、台本がないことが売りだけど、台本がありそうな作りをしていましたよね。でも一応はリアリティーショーを謳っていました。でも普通にリアリティな恋愛ドラマってそんな面白くないですよね。トラブルもなく、普通に平穏に終わる可能性もあるので。そうするとドラマとして成立しないので、そのためにはなにか仕掛けが必要だと思うんですが、その仕掛けをどのぐらい意図的にやるかという問題がありますよね。それをおそらくTwitterの反応を見ながらやっているのが普通だと思うんですよね。その大袈裟具合が番組によって違ってくると思います。

幸坂:切り取って、それを誇張して人物を作り上げるということですね。

尾崎:ずっとカメラを回していれば素材はいくらでもありますもんね。あとは出演している以上、多く使われたほうが嬉しいですからね。そんな意識もあったのかなと思いますね。

渋井:普通のバラエティはプロがやっているので、それに対する批評や批判は責任を持つ意識はあるでしょうけど、テラスハウスは素人が前提なので、守るべき自分というのは自分しかいないので、番組全体の受け止めを一人でやらなきゃいけない状況のときは辛くなるかなと思いますね。

幸坂:それに番組の性質上、未熟な男女が集まっていますのでね。

尾崎:その成長過程を見る側面もありましたからね。番組制作側はどう対応するべきでしたか?

渋井:基本的には出演している人は素人なので、本人たちに来た誹謗中傷をスタッフが一回目を通して、「苦じゃないですか?」ということを聞くべきでしたね。そういうクッション役になるスタッフがいたらなと。それでも落ち込む人はすごく落ち込むので、心理的なケアができるスタッフを置いておくとかですね。

幸坂:海外ではそういう対策も取られていたみたいですね。

匿名掲示板の書き込みより危険なSNSのリプライ機能

渋井:Twitterには直接リプライが来ますね。嬉しい面もあるかと思いますが。かつての2ちゃんねるや爆サイなどは検索しないと見れませんでした。だから覚悟を持って見たりしたと思うんですが、覚悟なしに来ちゃいますよね。だから普通に使っていたら、いきなりすごい誹謗中傷が自分で見れてしまう、直接的な心理的ダメージがあると思いますね。

尾崎:渋井さんに直接そういったリプライが来たらどうしますか?

渋井:基本は無視ですが、「これはちゃんと答えたほうがいいな」と思う内容には答えています。

尾崎:無視していてもなにか残るものはありますよね。

渋井:ありますね。例えばその人のフォロワーが0や1のときもありますよね。それは無視できるんですが。

尾崎:捨てアカってやつですね。

渋井:それがちょっと多いと、「なにか見たのか?」と勘ぐってしまいますね。無視しててもある時期までは残っていますね。

尾崎:あとそれを誰かに見られるのも嫌ですね。自分は無視できても、全くの第三者が「この人はこういう人間なんだ」と決めつけをされるかもしれない種が落ちていると思うと、それは見過ごせないですよね。幸坂さんはなにか来ますか?

幸坂:私は最近Instagramを始めましたが、温かいメッセージのほうが多いですね。

尾崎:そうなんですね。TwitterとInstagramの性質は違いますか?

渋井:Twitterは反射神経で反応しちゃいますが、Instagramは写真を使う分考える時間はありますよね。

幸坂:でも過去には「消えろ」とか「喋るな」とか書かれましたね。「男とオープンカーに乗りやがって」とか。オープンカーなんて乗ったことないのに(笑)

尾崎:でも知らない人から見たら「そういう人なんだ」ってなっちゃいますよね。

幸坂:「夜な夜な出歩いている人をキャスターにするな」とか。燃えてましたね。

このほか、ネット投稿の裏にある競争心についても伺いました。

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