元宝塚歌劇団宙組トップスター・女優 朝夏まなと「朝夏まなと=宝塚のチャラ男」となったワケ

TBSラジオ「山形純菜 プレシャスサンデー」(日曜日・午前6時~8時30分)は「日曜日の朝を楽しく」をテーマにおくるワイド番組。


ゲストコーナー「プレシャスエンターテイメント」では、様々な分野で活躍する方を招き、お話を伺っています。

2月28日(日)ゲストは、元宝塚歌劇団宙組トップスター・女優の朝夏まなとさん

朝夏まなとさんは、佐賀県の出身。2002年、宝塚歌劇団に男役として入団。
大きな瞳と、長身で抜群のスタイルが印象的で、長い手足を活かしたキレのあるダンスと伸びやかな歌声はファンを魅了し、2015年、宙組トップスターに就任。
『TOP HAT』、『王家に捧ぐ歌』、『エリザベート』などに出演し、2017年に退団。現在は、ミュージカルを中心に活躍されています。

2月28日から2週に渡り、ご登場。
朝夏さんと山形アナは、テレビでの共演以来1年ぶりですが、ゆっくりお話するのは今回が初めてとのこと。
1週目は、宝塚に入りたいと思ったきっかけや、宝塚音楽学校の受験、宝塚時代の印象に残っている役などについて伺いました。

★宝塚を目指したきっかけは?

(朝夏さん)
地元の佐賀で、宝塚の地方公演を観て「こんな世界があるのか!」と衝撃を受けて。バレエを習っていてステージに上がることは好きだったので「これが仕事になるんだ!宝塚に入りたい!!」と思ったんです。
当時はインターネットが普及していなくて、どうしたら入れるのか分からなかったけど、1年上の先輩に佐賀から宝塚音楽学校に入った人がいるという記事が新聞に出て「佐賀からもいけるんだ!!」と思って、福岡の宝塚のグッズを扱っているお店があるのを知って願書を買いに行って受けました。

★宝塚音楽学校の受験や学校生活はどうでしたか?

(朝夏さん)
突然、この年の受験から、抜き打ちで「リズムダンステスト、この曲で何か表現してください」っていう試験があって…。受験スクールに通っていた子たちは「そんなの聞いてない!!!」っていう感じだったけど、私は通ってなかったので、何も分かってなくて…逆にそれが良かったのかも?(笑)
合格発表は、学校まで母とパネルの「パカッ」ってやつを見に行って…。受かると思ってなかったから、名前見つけた瞬間に「どうしようお母さん…受かっちゃった…!!」って、母も急いで父に知らせて。そこからはすぐに学校の中に入って入学の手続きをして、お着物の採寸とかが一気に始まって…。
学校に入ってからは、授業が舞台に必要なことしかないんですよ。勉強しなくていいので「最高!!」と思って(笑)
でもクラシックバレエしかやってなかったので、声楽やタップなどのそれ以外のダンス初めての挑戦ばかりで、周りについていくのに必死だったんですけど、いろんなことが出来るのが楽しかったですね。バレエでは背中を曲げちゃダメって言われてきたのに、ジャズダンスは「背中を丸めなさい」って言われたり…(笑)

★宝塚時代、花組から宙組へ組み替えされたんですよね?

(朝夏さん)
花組は一番伝統のある組で、男役が娘役さんに対して「可愛いね!素敵だね!」と思ったら口に出して言ってあげる文化があって。その後、宙組に組み替えしたら、一番新しい組でその文化がなく…。でもそういうのがないって知らなかったので、宙組の娘役のみなさんに「可愛いね、可愛いね」って言ってたら、「え!?何この人…」ってなって。同期の男役の蓮水ゆうやさんに「チャラ男だね」って言われてからは一気に組内に浸透して「朝夏まなと=チャラ男」と…(笑)

★宝塚時代に印象に残っている役は?

(朝夏さん)
宙組に組み替えしてから初めて公演の「銀河英雄伝説」キルヒアイス役。

主人公・ラインハルトの親友・幼馴染の役だったんですけど、純粋に人のために生きるというサポートする役回りがすごく新鮮でした。それに、キルヒアイスの原作・アニメからのファンがたくさんいらっしゃるので、その方たちに受け入れてもらったのが嬉しい公演でした。
男役って、所作を研究して身につけていく部分と、「自分はこうしたい!」とオリジナルな部分を合わせていって、自分なりの男役生み出すのに10年かかるって言われていて、難しいけどそれがやみつきになるんです。私はわりとクラシカルな正統派な男役が自分に合っていると思って、黒燕尾の衣装でショーの最後に大階段で踊る場面を極めたいと思っていて。娘役とデュエットダンスするときのエスコート・サポートに、愛とか包容力が見えたらいいなと思ってやってました。

この他、退団されて、男役から女優になっての苦労やその克服法、山形アナが宝塚を観劇したときに思ったことなどもトーク。朝夏さんと山形アナの仲の良さも伺える対談でした。

そして、朝夏さんが出演する「BARNUM」を紹介して頂きました。
この作品はブロードウェイでの上演後、ロンドンでも上演された人気作で日本初演。
19世紀半ばにアメリカで大きな成功を収めた興行師、P.T.バーナムの半生を描いた物語。
伝統的なミュージカル劇場の雰囲気に、サーカスの光景が重なるゴージャスな作品。
主演・バーナム役を加藤和樹さん。その妻を、朝夏さんが演じます。
「BARNUM」は、東京芸術劇場・プレイハウスにて、3月6日(土)開幕予定。
新型コロナウィルス感染予防対策のため、公演情報が変更になることもあるので、詳しい情報は、「BARNUM」の公式サイトやSNSでご確認ください。

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【音現場から・ミキサー裏話】カフの話

文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「音現場から・ミキサー裏話」。番組の工場=スタジオ、その周辺にまつわるさまざまな話題を技術部員がご紹介。番組やイベントの裏話も盛りだくさんです!

●4月19日(金)配信

スタジオの必須設備のひとつに「カフ」があります。
アナウンステーブルに設置され、簡単に言うとオンエアで喋る時に出演者がON-OFF操作するスイッチです。アナウンサーは必ず使用しますが、タレントさんは使用しない方が多く、ゲストはほとんど使用しません。「フェーダー」とも言います。
使用しない場合はミキサーが代わりに音声卓のフェーダーを操作。ミキサーにとっては使用してもらうととても楽なのですが……。パーソナリティと呼吸が合わないとトークが欠けてしまうこともあり、ミキシングも大変になります。
カフの種類はいくつかあります。写真が文化放送のスタジオで一番多く採用されているもので、レバーを一番奥まで倒すとON。中途半端な位置ではOFFのまま。時々OFFのまま喋ってしまうパーソナリティの方もいます。
吉田照美さんは「てるのりのワルノリ」ではONになる前に喋りだしてしまい、時々トークの頭が欠けることがあります。手より口が早いということですね。
もしONにし損ねたり、操作忘れの場合はミキサーの手元にある「カフスルー」というスイッチで強制的にONにすることができます。
ちなみにカフの右下にある「BT」と表記されているスイッチはバックトークといい、音楽がかかっている時などに出演者が副調のスタッフに向けて喋るスイッチです。
このカフはカプセルトイにもなりましたので、お持ちの方もいらっしゃいますよね。ということで今回はスタジオのカフの話をさせていただきました。

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