リスナーも招いておもてなし? ホーム感あふれる新番組『ほら!ここがオズワルドさんち!』

4月2日(金・深夜)からスタートした、オズワルドの新番組『マイナビ Laughter Night ほら!ここがオズワルドさんち!』。
『M-1グランプリ』では2年連続決勝進出を果たし、今年の活躍も期待される実力派漫才コンビ・オズワルドのおふたりに、初冠番組のゆる〜い魅力と、その奥の熱い野望を語ってもらいました。


——新番組スタートおめでとうございます。昨年の『M-1グランプリ』決勝後、さらに新たなお仕事にもたくさん挑戦されている中で、ついにラジオの冠番組ですね。

伊藤  ありがとうございます。これまでは、YouTubeで『オズワルドのニューラジオ』という番組を自分たちで配信してきてたんですけど、やっぱりTBSラジオさんですから。ついにオフィシャル感というか、立派なスタジオや機材にも囲まれて、自ずと意気込みなんかも変わりますよね。

畠中 うん、そうですね。単発で何度かやらせていただいたことはあったんですけど、「レギュラー番組」として、オズワルドでやらせてもらうのは初めてなので。前回の単発放送(特番)では、リスナーさんからコーナを募集して実際にそれをやってみたり。すごく新鮮な体験だったので、そんなたのしいやり取りが、しかもレギュラー放送でできる!というのは、うれしい気持ちが100と……

伊藤 100……残りは?

畠中 あとは、0ですね。

伊藤 全然聞かなくてよかった。


——番組名『ほら!ここがオズワルドさんち!』ですが、初回はタイトルコールのトーンをあれこれと悩まれていたのが、おもしろかったです(笑)。

伊藤 あれはもう……たぶん決まらないんじゃないですかね、この先も。

畠中 完成しないんじゃないかな、サグラダファミリアみたいなものですよね……。

(一同笑)

——オープニングが毎回たのしみになっちゃいますね(笑)。リスナーさんに「4行の漫才」を考えてもらう投稿コーナーだったり、内容も、今後の展開が期待できそうなものが多いですよね。

伊藤 そうですね。流れの中で、良い方にどんどん転がっていけば。とにかく、良くも悪くも何も考えていないコンビなのでね(笑)。でも「ラジオはリスナーさんと一緒に作り上げていくものだ」ってよく言うじゃないですか。メールのやり取りから新しいコーナーが生まれたり。たまには攻撃してもらって新しい関係性が生まれたりしても、たのしいなって思ってます(笑)。

畠中 この番組を通して、自分たちの新たな一面が出てくるかもしれないしね。YouTubeとは違う、新しい層のリスナーさんに聴いてもらえるのも「TBSラジオで番組を持つ」ってことの価値だと思うので。どんどんそれが広がってくれるとうれしいですし、どっちも聴いてもらったり、相乗効果があるといいですよね。


——『オズワルドさんち!』として、わが家のようにどなたかお招きしておもてなしするようなことも、今後あるでしょうか。

伊藤 ああ、それはぜひ。ゲストの方には来てもらいたいですね、ぼくらの家ですから。

畠中 そうですね。まだじっくりと話したことのない先輩の芸人さんだとか、芸人さんに関わらず、普段接することのない方に来ていただけたら、貴重な経験になるだろうなと思います。実は、山里(亮太)さんとかもしっかりお話しできたことがないんですよ。

伊藤 そう、山里さんとはなかなか劇場とかでもお会いする機会がなくて。あとは、おぎやはぎさんとか、まだご一緒できてないお会いしたい芸人さんもたくさんいらっしゃるので。

——『JUNK』のパーソナリティーのみなさんとコラボとかも、期待できそうですね。

畠中 ああ、すごくいいですね。あとは、メールだと埒があかないような悩み相談であれば、もうリスナーさんにも直接来てもらっちゃってもいいですし。なんか、直接しっかり話したいじゃないですか。

伊藤 ああ、それいいですよね(笑)。めちゃくちゃ気になる人がいたりしたら、呼んじゃうかもしれないですね。「うち来なよ」と。


——「会えるラジオ」だなんて、すごく贅沢ですね。今後そんな機会もあるかもしれないと考えると、リスナーさんと、とっても距離の近いラジオになりそうです。

伊藤 そうですね。聴いてもらって、時には、来てもらってもいい。迎えますから。

畠中 そう。ゆるく迎えるような。本当に金曜日の夜の放送なので、残業とかで遅い時間まで頑張っても、それを乗り越えて、この番組を聴いたら、やっと翌日休める!という。そういうふうに思ってもらえるラジオにしていきたいので。

伊藤 なるほどね。これを聴いたら、やっと休めるんだ!みたいな。そんなちょっと疲れた方々にも、ぐだぐだ、のんびり、寄り添いますので。そして本当に困ってる人がいたら「うち来なよ」と。

畠中 ただ、お招きするからには、やっぱり立派な家にしておきたいので。恥ずかしくない、きれいな「オズワルドさんち」に。まだ家具とかも全然ないんで。まず、ソファを置きたいっていうのがあって。

伊藤 ……物理的に、住もうとしてるみたいです。


——本当に「ホーム」のようになって、他では知ることのできないおふたりを、この番組で垣間見ることができるとたのしいですね。

伊藤 そうですね。だけど、われわれの同期の芸人「空気階段」のふたりがTBSラジオ(毎週月曜『空気階段の踊り場』)で、もう「人生のすべて」をやっちゃってるんで……。

畠中 本当に。鈴木もぐらは、人生ではじめて彼女ができて、結婚して、子供ができて。一方で相方の水川かたまりは、結婚して、すぐに離婚して。なんかぼくらもそういう、毎週聴き逃せないような、「人生のご報告」ができるようなことしなきゃいけないんじゃないか、って。……会社でも作ろうかな。

——会社の設立は、たしかに空気階段さん、まだされてないですね(笑)

伊藤 それぐらい、めまぐるしい人生をぼくらも見せていきたいですよね。まさに「家」とか「家族」の出来事のような。何をすれば……。ああ、この期間に『M-1グランプリ』で優勝できたら、いちばんアツいんじゃないですか。

畠中 ああ、それですね!このラジオでそれを報告できたら、すごくいいですよね。

伊藤 番組をやらせていただいてる恩返しにもなる気がしますし。ああ、それちょっと、ぜひ書いといてください(笑)。

(一同笑)


——そのためにも、まずしっかり「オズワルドさんち」の中を整えて……と。

畠中 そうなんですよ。まずはやっぱり、大きめのソファ。くつろげるようなぐらいの。それから観葉植物。雰囲気がぐっと変わると思うんですよね。あるとないとでは全然違う。グリーンは目にもいいですし。それから……

伊藤 ほらもう、止まりませんよ。これは今、あなたが作り出したバケモンですよ。

——蒸し返してしまいましたね、すみません……。

畠中 観葉植物もやっぱり生きているものなので、リスナーのメールっていう「水」を与えていかないと、ちゃんと育っていかないので、それを育てつつ、それから……

伊藤 ああもう……。いずれ、正式に責任とってくださいね(笑)。

Photo:持田薫  Text:中前結花


オズワルド/ボケ担当の畠中悠とツッコミ担当の伊藤俊介からなるお笑いコンビ。2004年結成。2年連続でM-1グランプリ決勝進出を遂げるなど、いま注目を集める実力派。

オズワルドの初の冠レギュラー番組がこの春よりスタート。まるで自宅の“オズワルドさんち”にいるようなリラックスした状態でお送りするゆるさが魅力。伊藤が漫才で使うフレーズを活かしたオリジナル4行漫才をリスナーに考えてもらうコーナー「畠中なんだってさー!!」や、珍説を唱える畠中(別名、ヒティニキ先生)による「教えて! ヒティニキ先生」など!

この記事を読む