東京五輪の負のレガシー?「アニマルウェルフェア」への配慮が足りない

東京オリンピックまであと3日となりましたが7月20日(火)は大会中、選手等に提供される卵や肉についての問題を取り上げます。こういった畜産物について、東京五輪では「アニマルウェルフェア」への配慮が欠けているという指摘があるんです。TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で中村友美ディレクターが取材報告しました。

再三の要望を大会組織委が聞き入れず

アニマルウェルフェアとは直訳すると「動物福祉」。たとえ家畜であっても、動物本来の生き方ができるということを重要視する考え方です。アニマルウェルフェアに関して大会組織委員会などに要求を続けてきた、認定NPO法人アニマルライツセンターの代表理事・岡田千尋さんに聞きました。
認定NPO法人アニマルライツセンターの代表理事・岡田千尋さん
「ロンドン大会のときから畜産物の調達、選手村や会場で使われる畜産物のアニマルウェルフェアがどんどん議論されてきていて、日本でも東京大会でも少なくともケージフリーの卵であるということとか、妊娠ストールというお母さん豚を拘束して飼育する檻を使わない飼育にするということ、その他過密飼育をしないといったことを求めてきました。私達は2017年からこの問題について取り上げてきていますが、そこからずっと回答は変わっていなくてやはり今回アニマルウェルフェアについてこれ以上を基準を変えるつもりはないというような回答でした。」

オリンピックでは食材の調達基準が大会ごとに定められます。具体的にはまず卵を産む鶏について。日本ではバタリーケージという、身動きが取れないくらい狭い金網の中に閉じ込めて飼育する方法を9割以上の養鶏場がとっています。そして豚は狭い檻に拘束する妊娠ストールという手法。いずれも飼育する上では効率が良い一方で、動物虐待といっても過言ではない状況です。

2012年のロンドン五輪、2016年のリオ五輪ではこういった卵や豚肉を使わないという形になったのですが、今回の東京五輪では使っていいことになってしまいました。

岡田さん達だけでなく、アメリカなどの元オリンピック選手10人が連名で要請し、ストレスを与えて飼育した畜産物は栄養面でも偏りが出て、選手たちのパフォーマンスも左右すると訴えたのにこの意見は通りませんでした。

アニマルウェルフェアの卵は通常の2倍の価格

東京五輪でアニマルウェルフェアの考えが十分に盛り込まれなかった背景には何があるのか。既に2006年からアニマルウェルフェアに配慮した養鶏を行っている埼玉県寄居町の丸一養鶏場の代表取締役・一柳憲隆さんにお話を聞きました。
丸一養鶏場の代表取締役・一柳憲隆さん
「なかなか皆さん、日本の生産者はケージで飼育されてる方が圧倒的に多い中で、いきなり急激にそのシステムを導入して、質の一般的な卵よりも割高になる中で、お客様にどうやって伝えて、どういってそれを、価値を見いだして頂いて買っていただけるか。極端に言えば倍以上。1個50円から60円位しますので、今スーパーさんですと20円から30円ぐらいですか。ですからやはり倍近くですね。」


丸一養鶏場は、ケージに鶏を閉じ込めるのではなく自由に移動できる作りになっています。木に止まって休むための止まり木、体の汚れを落とすための砂浴びができる場所、また卵を産むときは暗い隅のところで産みたいという欲求があるので巣箱も用意してあります。

ただ、こういった設備を用意するにはケージ飼いより広い面積が必要で、卵の価格も上がってしまうということが日本で広がらない大きい理由のようです。

東京五輪だけがアニマルウェルフェアの配慮を欠く事態に?

しかし今後のオリンピック開催地を見てみても、このままでは日本だけが世界にますます遅れをとってしまうと認定NPO法人アニマルライツセンターの岡田さんは指摘します。
認定NPO法人アニマルライツセンターの代表理事・岡田千尋さん
「例えば次のパリでは今まだ調達基準細かく決まってはいないですけれどもそれでも基本的にはバタリーケージ自体は禁止になっていますし2027年にはEUはケージ飼育自体を禁止しようという流れに今あるんですね。さらに次のロサンゼルスに関してはカリフォルニア州は2022年以降をケージの卵を売ってはいけないと。販売しても買ってもいけないというようなそういった決まりができています。そうすると、日本だけがバタリーケージ使っていたねというような、負のレガシーが残ってしまうんじゃないかなというふうに私達は危惧をしています。」

2024年のパリ大会、2028年のロサンゼルス大会もケージ飼いの卵などは禁止となる見通し。日本だけが遅れているということが世界中に露呈してしまうかもしれません。


なお我々消費者側ができる事としては、スーパーなどで売られる卵のパッケージに「放し飼い」「平飼い」などと記載されているものがあり、それはアニマルウェルフェアに配慮した養鶏場で採卵されたものなので、多少高くてもそういったものを選択していくということが国や生産者の姿勢を変えるきっかけになるかもしれません。
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菅井友香、中村ゆりかと『チェイサーゲームW 水魚の交わり』公開前夜に撮影秘話を語る!

5月14日(木)、女優の菅井友香がパーソナリティを務めるラジオ番組「サントリー生ビールpresents『菅井友香 の #ぷっはーと乾杯ラジオ』(文化放送・毎週木曜日21時30分~22時)が放送。ゲストに女優の中村ゆりかを迎え、映画『チェイサーゲームW 水魚の交わり』公開を翌日に控えた心境や、約3年にわたって向き合ってきたシリーズへの思い、撮影現場でのエピソードを語り合った。

中村「女性ならではの悩みやリアルな部分にしっかり向き合った作品」-

番組最多となる3度目のゲスト出演となった中村。菅井は「まさか3回来てもらえるとは」と喜びを見せた。

映画の撮影は昨年7月ごろに行われたそうで、中村は「暑かった」と当時を振り返った。公開を翌日に控え、菅井は「ちょっとほっとするような、でもドキドキもあるような」と現在の心境を明かした。

本作は、ドラマ『チェイサーゲームW 美しき天女たち』から7年後を描く物語。菅井演じる樹と、中村演じる冬雨が、中学生になった娘・月とともに暮らしながら、恋人から家族へと変化していく関係性が描かれる。

劇中では2人とも35歳という設定。中村は「一つ屋根の下で生活していくお話だけど、結構長いスパンで撮影もしていたなって。(ドラマから合わせると)3年くらい」としみじみと振り返った。

中村はこれまでのシリーズとの違いについて「ドラマ1、2の頃はライバルがいたり、感情の起伏も激しくてヘビーな日々だった。でも映画では、そこを経た信頼関係があって、より深い家族のテーマになっていた」とコメント。長く共演を重ねてきたことで、自然にお芝居のキャッチボールができたと語った。

菅井もドラマで積み重ねてきたものがあることで、お互い阿吽の呼吸ができていると感じられたようで、「恋愛から愛への変化も自然と生きられた」と撮影を振り返った。

印象に残っているシーンとして話題に上げたのは、家族3人で出かける場面。静岡県の大室山での撮影について、中村は「場所も新鮮で、すごく気持ちよかった」と回想。

また、菅井は樹の衣装の変化にも注目してほしいとコメント。ドラマではバリバリ働くキャリア女性だった樹が、家庭に入って自分のことが後回しになり、髪型や服装が動きやすさ重視になっているという生活様式の変化も丁寧に描かれている。と作品の見どころを語った。

中村も「女性ならではの悩みやリアルな部分にしっかり向き合った作品。きっと共感してもらえると思う」と自信を見せた。

さらにドラマと違った点として、菅井は「今回の撮影では、ゆりかちゃんが現場で寝落ちしてるところを一回も見なかった」と明かし、中村は「前はゲーム会社の椅子が座り心地よすぎて、そのまま寝ちゃったこともあった」と笑いながらエピソードを披露し、番組を盛り上げた。

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