又吉直樹が語る「文章を書く人」「芸人」に共通していることは「記憶力」

TBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』毎週月曜日~木曜日 朝8時30分から放送中!

3月20日(月)の放送は、約1年ぶりにピースの又吉直樹さんがふらっと遊びに。3月24日に発売されるエッセイ集『月と散文』について、向井さん、月曜日パートナー・滝沢カレンさんとたっぷりお話しました!

滝沢:私は「花瓶」の話が特に、今のところ読んでるまでのページ数で言うと…。あっ…言っちゃダメか…

又吉:全然大丈夫です。

向井:それぐらいじゃ想像できること少ないんで。全然ネタバレになってないです(笑)

滝沢:もう本当に1個1個の書き方なのかわからないんですけど、風景が見える。頭の後ろにバーッと、こういうお店、お店っていうところとかあるんですけど、そこの風景だったり、こういう形していて、この狭さでやってんのかなとか、ここに置いてあったんじゃないかな、とか思うとすごい、もう。なんで?一緒に隣に座ってたっけ、その日に?っていう「花瓶」のある物語があるんですけど、その日を一緒に体験してた気持ちになれるのはなんでだろう。

又吉:嬉しい。

向井:又吉さんの脳内というかね、広がる世界だったりとかの描写とか。

滝沢:そうです。これを覚えてないと書けないんじゃないですか?

又吉:そうですね。

滝沢:ちょっと忘れてる思い出ってそんなうまくは書けない。

向井:又吉さんのすごいな、と思うところに1個に「記憶力」ってありますよね。でもやっぱりエッセイ書くにしても。

又吉:よく覚えてる方やとは思う。よく言われる。

向井:なんでそんなこと覚えてるんだ、って。子供の時の本当に大きな事件じゃない記憶とかもすごい鮮明に覚えてますよね?

又吉:覚えてる。

向井:それはやっぱりエッセイ書くに当たって引っ張り出す、って感じですか。

又吉:そうやな。なんかやっぱり、感情が動いたりしたことは覚えてるんですよ。

滝沢:ちっちゃい頃って、覚えてないことの方が多いじゃないですか?

又吉:そうですよね。

滝沢:その時に「覚えておこう、いつか書きたいから」って思って覚えてるのか。

又吉:いや。というよりは、感情が動いた、「寂しいな」とか「腹立つな」とか「嬉しいな」とか、感情が動いたことは全部覚えてるんですよ。

滝沢:勝手に体の中で?

又吉:地味なことも、大きなことも、それ以外は別に毎日覚えてるわけじゃないんですけど、それが全部「しおり」みたいになってて、感情のあれが。それはでも文章を書く人に共通してるねんて。芸人も割とそうじゃない?よく覚えてない?

向井:エピソードトークとかってそうですもんね。ちっちゃいことをよくそんなこと覚えてるなってことを喋ったりしますもんね。

そして、10時台には、なんと俳優の田山涼成さんも、ふらっと来てくれました。

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